SMAP解散騒動
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3.各方面の反応とコメント
3.2.識者による反応
SMAPや芸能界とは普段は縁遠い作家評論家などもこの出来事に対する所感を述べており、よりタブーに踏み込んだ発言も多い。

ジャーナリスト津田大介も放送の印象を「謝罪」が誰に対するものか分からないうえ、グループの存続も明言されず、「実に不気味で不可解な内容」と評した。またマスメディア側は記事の情報源を失うことを恐れるあまり、当初から事務所側におもねった報道をしてグループ存続を事務所側の「温情ある措置」と称えていたが、対するソーシャルメディア上の意見は「公共の電波を利用した“見せしめ”」などの事務所側に対する批判が溢れたことを紹介した。そしてマスメディアのこのような姿勢は政治家に対する大手新聞の報道姿勢とも類似しており、現代日本社会におけるパワーハラスメント公共の電波を一企業に私用させるテレビ局、若い才能を潰す頑迷な年長者といった問題を象徴する出来事と評し、マスメディアに中立性と読者本位の報道を求めた[116]

マスメディアの姿勢の偏りについては月刊誌『』の篠田博之編集長も同様の疑問を表明しており、これに対してもともとジャニーズ事務所と対立的な姿勢である『東京スポーツ』や『日刊ゲンダイ』は独特な報道をしていて、謝罪放送に対し「やらせ」「公開処刑」といった表現をしていることや、飯島自身もかつて事務所同様に『創』を含めたマスコミに対し制圧的な姿勢を取っていたことを指摘した[117]

小説家高橋源一郎Twitter上の他者のつぶやきを引いて、件の放送を境に単なる芸能ゴシップだったはずの出来事が、雇用者の被雇用者に対する抑圧やマスコミの批判検証をしない姿勢などをクローズアップ社会問題に発展したという意見が大きく共感を集めたことや、アメリカなどでは起こり得ない、タレントサラリーマン的立場で自分のキャリアを自分でコントロールできない日本の芸能界特有の出来事という意見を紹介し、日本の多くの人が組織に従わざるを得ず、自分の言葉を持ちにくい状況に重なると考察した[118]

SMAPをデビューから知るファンで飯島マネージャーとも面識のある小説家の林真理子も事務所内で傍流の立場から元事務員のマネージャーとトップに上り詰めた彼らには演劇性の魅力があり、一連の出来事が大きく伝えられるうちに日本人の好む「判官贔屓」の悲劇性を帯びていったとした。謝罪放送については「生木を裂くよう」でSMAPの姿が「可哀想で見ていられなかった」といい、解散が回避されたことにも納得ができずいっそ分裂や独立すればよかったのではと複雑な気持ちになったと述べた[119]、さらに『週刊文春』2017年1月5・12日合併号にて、「ジャニーズが青春だった」と題する対談を行い、SMAP解散の話題になってさらにヒートアップし、「あれも文春のメリーさんへのインタビューがきっかけだけど、その後"公開処刑"と言われた放送がありましたよね。「ジャニーさんに謝る機会を木村(拓哉)君が作ってくれて、僕らが今ここに立てています」っていう、言わされている感じのあまりに切ないシーンがあって。あれでファンはみんな怒ったわけですよ。メリーさんひどいって」とメリーを痛烈に批判している[120]

水谷修も自身のブログで、所属タレントの芸能活動に口を挟んで屈服させた姿を、タレントを奴隷化している、と批判した。加えて、カメラの前にメンバーを引き出して謝罪させたフジテレビや、事務所批判を流すことのないほかのメディアを『ファシズム』と呼んだ[121]

放送作家として『SMAP×SMAP』などを手掛ける鈴木おさむも23日に行われたイベントの囲み取材の中で、報道陣から解散についてコメントを求められたが「ファンの方、世の中の人と同じ想いです」と語るにとどめた[122]

ニュースキャスター安藤優子も12月27日、MCを務めるフジテレビ系『直撃LIVE グッディ!』において、31日をもって解散するSMAPに対し、遠くない将来に再結成することを願っており、「皆さんにとって、いて当たり前のように思ってきた存在だった。いないことの恐怖感というか…。いないことに、どうやって慣れていけばいいんだろうかという困惑が実感としてある」とSMAPについて自分自身の心理を明かすかのようにファンの喪失感に思いをはせた。番組では26日に放送された同局系『SMAP×SMAP』の最終回において、グループが最大のヒット曲『世界に一つだけの花』を歌唱するシーンを放送し、ファンの声も交えており、その後に安藤は「これから別々の道を歩んでも、いつの日か再結成というのは決して珍しいことじゃない。そういう日が来そうな気がしません?」と共にMCを務める俳優の八嶋智人に訴えた。八嶋も「40年くらいたって再結成しても…。今から40年後だとぼくは86」などと呼応し、いつの日かの再結成に望みを託していた[123]

校閲ガール』の原作者で作家の宮木あや子も、「あのインタビュー自体(メリーに対しての週刊文春の直撃取材)は悪いものではなかった。でも文春なら、あそこを入り口にして、ジャニーズ事務所のいろんな瑕を炙り出せたんじゃないかと。だって、普通の企業に置き換えて考えたら、副社長が自社の目玉商品のダメな点を週刊誌にわざわざ言いませんよね?」と話し、「もし株式公開していたら総会で糾弾されるでしょうし。どうしてそういうところに突っ込まなかったのか」とメリーの一連の言動に対して株式公開している一般企業の株主総会で糾弾されるような愚挙であると、真っ当すぎる批判を口にし、「芸能界がいくら特殊な場所だとしても、もし、文春があのあと継続してしつこく追及していたら、事務所内部での意識改革的なものがあったかもしれないし、中の人が目をつぶっていたことや見えていなかったことに気づいて、SMAPにも違う未来があったかもしれない。いままで文春は、世間の悪を暴いてきたのに、今回はただ聞いたこと、見たことを書いただけじゃないですか」と一連の騒動の引き金となった文春に対しても、インタビュー中に飯島を呼び出した上での罵倒についてのパワハラや、事務所の体質を批判していない事、文春があそこでメリーになびかず、ジャニーズ事務所やメリーの体質を批判するキャンペーンを張っていたら、ここまでのような騒動にはなっておらず、流れは変わりSMAPの解散も無かったのではという趣旨の発言をしており、それを怠った文春に対しても批判している[120]

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(3.1.芸能界内部からの反応)
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(3.3.政界に関連した反応)
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出典:Wikipedia
2018/12/15 07:30
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