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PC-9800シリーズ
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5.派生機種
5.2.小型化
ラップトップタイプの初代機で、グラフィックVRAMが単色[注 42]1画面分(32KB)に削減された上にテキストVRAMも削除(グラフィックVRAMに描画)されている。互換性の低さと直後にPC-9801互換ラップトップが発売されたため、数百本程度のアプリケーションソフトが販売されたのみにとどまる(当時のデスクトップ98のソフト数は数千本程度)。主に、ラックタワー系機器のコンソールとして活用される事が多かった。後記のFC-98シリーズの小型版としても使用された。

当時の可搬機としては重量と寸法の点で及第点を与えうる内容を備えていたが、その一方でデスクトップ機とのハードウェア互換性が完全でなく、ことにテキストVRAMがなくグラフィックVRAM容量が少ない点がネックとなり、高速描画のためにこれに依存する形でプログラムが書かれていた当時の「一太郎」シリーズが動作しないことは大きな弱点であった。NECはジャストシステムに依頼し、「一太郎 Ver.3」のサブセット版であり、かつ標準搭載の辞書ROMを使用することで、FDD1基搭載のマシンでも運用可能な専用FEPであるATOK6Rを同梱する、ワープロソフトの「サスケ」を本機種の発売に合わせて用意する、という対策を講じていたものの、他のPC-9800シリーズと表示系の互換性が低く、ほとんどの既存のPC-9800シリーズの市販ソフトはPC-98LTで動作しなかったために十分な成功は収められなかった[43]

このPC-98LTはROMドライブという装置を搭載している。これは、今日のノートパソコンに見られるSSDの様なもので、OSからはディスクドライブとして見える。但しROMなので書き込み(内容の変更)は出来ず、容量も数百KB程度である。このドライブに、MS-DOSおよびN88-BASIC(LT)を内蔵している。また漢字変換FEPもこのROMドライブに搭載しているため、ストレスの無い漢字変換が行えるようになっている。後のデスクトップ互換ラップトップ機(PC-9801LV等)には、このROMドライブが搭載されていない。

N88-BASIC(LT)は、N88-BASIC(86)MS-DOS版をPC-98LTに移植したものである。このMS-DOS版N88-BASICがあるため、いわゆるDISK BASICは移植されていない。

ラップトップPCで、μPD70216(通称V50)CPU 8MHz。3.5インチFDDを1基搭載。メインメモリ容量は、初期モデルでは384KB標準搭載(640KBに増設可能)だったが、後期モデルでは標準で640KBを搭載していた。
さらにグラフィックVRAMが1画面しかなかったためPC-9800シリーズのソフト資産が流用できず、しばらくしてPC-286L・PC-9801LVが発売されたことから、失敗作と評される事も多い。しかし「実用的に携帯可能なパソコンの重量の上限は5kg」とされていた当時、PC-98LTが3.7kg、PC-9801LVがその倍以上の重さだったので、携帯型パソコンそのものとしての完成度はPC-98LTの方が勝っていた部分もあり、互換性を必要とせず携帯性が重要な一部用途ではむしろ歓迎されていたという一面もある[44]。PC-98LTの携帯性とデスクトップ98互換の両立は、後の98ノートの出現によりはじめて実現をみることとなった。
またPC-286L・PC-9801LV登場前のPC-98LTの競合機種は、いずれも既存デスクトップ機非互換アーキテクチャか漢字表示不能機種であった。PC-98LTに位置づけが近かった機種はIBM PCコンバーティブルFM16πであったが、IBM PCコンバーティブルは重さが約6kg・PC-98LTの半分の画面サイズのCGA解像度で漢字表示不能(当時はまだDOS/Cが存在しなかった)で、FM16πはIBM PCコンバーティブルと同様の640x200ドットでOSはCP/M-86、記録メディアはマイクロカセットだった。
PC-9801LVはオプションの「PC-9801LV-02(PC-9801LV用PC-98LT互換ボード)」を使用することによってPC-98LTと互換可能となった。
PC-98HA 1990年10月 [45]
愛称は「HANDY98」(ハンディ98)。LT互換だがさらにハンディサイズまで小型化、CPUをV50(10MHz)にし、アプリケーションソフトをROMに搭載したもの。ファイル装置は内蔵S-RAM、メモリカードのみ。カードでMS-Worksを搭載可能。この機種は専用ソフトをメモリカード形式で供給すれば電源オンと同時にソフトを起動可能で、ディスク型の外部メディアを必要としない。NECらしからぬ本体色(白・黒のほかにワインレッドのモデルが存在した)の設定と、丸みを帯びた筐体デザインであった。カードスロットは、後のPCカード規格の前身である初期のJEIDA規格であった。
N88-BASIC(LT)のバージョンが2.0に上がっている。PC-98LTのバージョン1.0との相違点は、新FEPへの対応である。
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(5.1.高解像度(ハイレゾ)系)
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(5.3.PC-8800シリーズ互換)
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出典:Wikipedia
2020/02/12 01:00
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