哺乳類
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4.分類
4.1.分子系統解析による分類
現生の哺乳類は以下のように分岐したと考えられている。なお、獣亜綱と単孔類が分岐したのは約1億8000万年前、有袋類と有胎盤類が分岐したのは約1億4000万年前である[15]

上記の系統樹の凡例:


上記の系統樹に対して生物学者の間でどの程度合意が取れているかは、系統樹の分岐箇所により異なるが、最初の

の部分に関しては、多くの化石の証拠と分子系統解析の結果から合意が取れている[15]

有胎盤類[編集]


その下にあたる有胎盤類内の系統が

という3つに分かれる事は概ね合意されている[28][29]。 なお、この3つの系統は大陸の分裂と密接に関係しており、ゴンドワナ大陸がジュラ紀後期に分裂した際、南アメリカ大陸で異節類、アフリカ大陸でアフリカ獣類ローラシア大陸北方真獣類が進化した[30]

ただし、上記3系統のうちどれが最初に分岐したのかに関する合意は2017年現在存在しない[31][29]。すなわち、下記の3つのいずれの分類が正しいのか決着がついていない[31][29]

アフリカ獣類 + エクサフロプラセンタリア(異節類+北方真獣類)
異節類 + エピテリア(アフリカ獣類+北方真獣類)
形態学的な研究はかなりの部分3.を支持するものの[29]、ほとんどの分子系統解析は1.か2.を支持する[29]

決着がつかない原因は、(おそらくはパンゲア大陸ゴンドワナ大陸の分裂に伴う連続的で急速な発散によって)上記3系統の遺伝子があまりに大きくかけ離れているため分子系統解析で3系統の関係を探るのが容易ではないからである[31]

アフリカ獣類[編集]


アフリカ獣類に関しては、その内部の系統を決定するのに必要な分子系統解析が2012年現在乏しい[32]

北方真獣類[編集]


北方真獣類は

のように分岐するが[33][29]、真主齧類内部の分岐、およびローラシア獣類内部の分岐は2017年現在未確定な部分が多い[33][29]

真主齧類[編集]


真主齧類はグリレス類(Glires、ネズミ目、ウサギ目)と真主獣類(Euarchonta、霊長目、齧歯目、ヒヨケザル目、ツパイ目)に系統分類できるとされるものの、真主齧類内の目の系統関係は2013年現在曖昧なままである[34]。特にツパイ目の位置づけの決定は2017年現在でも難しい[29]。ツパイ目が霊長目やヒヨケザル目の姉妹群となる研究成果がある一方[35][36] 、グリレス類の姉妹群とする成果[37][38]や、真主齧類で最も祖先的だとする成果[36][37]もあり、後者2つのいずれかが正しいとすれば、真主獣類という系統は否定される事になる。

ローラシア獣類[編集]


ローラシア獣類内の目の系統関係の確立は難しく[33]、2017年現在確立されているのは、真無盲腸目が最も早期に分岐した事と、食肉目と鱗甲目が姉妹群である事だけである[33][29]。ローラシア獣類内における奇蹄目の位置づけの決定は特に難しい[29]

なお、翼手目、奇蹄目、鱗甲目、食肉目の4つを総称してペガサス野獣類と呼ぶ事がレトロトランスポゾンの解析から提案されたが、その後の分子系統解析の研究[39][40][41][42][43]で否定されている。

有袋類[編集]


有袋類は系統樹に挙げた7つの目からなっており[44]、20世紀にはこれら7つを

オーストラリア有袋類(Australidelphia。ミクロビオテリウム目フクロネコ目バンディクート目双前歯目、フクロモグラ目の5つ)
アメリカ有袋類 (Ameridelphia。オポッサム目ケノレステス目の2つ)
の2つに分類していたが[44]、21世紀における分子系統解析の研究はこの2つの分類を否定している[44]

なお上では南米に住むはずのミクロビオテリウム目を形態学的特徴の類似性によりオーストラリア有袋類に分類しているが[44][45]、この事自身は分子系統解析においても支持されており[45]ミクロビオテリウム目はオーストラリア有袋類の他の4つの目の姉妹群である[45]
一方ミクロビオテリウム目以外の4つのオーストラリア有袋類の関係性は2015年現在未確定である[45]
化石の形態学的な解析によるとオポッサム目は他の有袋類全ての姉妹群であるが[46]、一方で分子系統解析によればケノレステス目が他の有袋類全ての姉妹群であるという研究成果が複数ある[46]。これら2つの成果は明らかに矛盾しているが、どちらが正しいのかは2015年現在定まっていない[46]

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出典:Wikipedia
2019/10/21 14:00
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