仏性
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1.宗派による見解の違い
1.2.宗派による違い
上記のような各仏典の成立の前後関係が判明したのは、近代の科学的な史料批判の後である。 それ以前においては、仏典の前後関係及び価値の軽重は、宗派的視点により決められた(教相判釈)。 特に有名なものは、天台宗による五時八教の教相判釈である。智によれば『解深密経』は『法華経』や『涅槃経』より以前に説かれた、古い教えである方等部の経典で権大乗(仮に説かれた方便の教え)であり、『法華経』に導く手前の教えとした[6]。すなわち、五教八時では『解深密経』よりも後に説かれたとする『法華経』や『涅槃経』を優先し、一切衆生悉有仏性説こそ正しいとした。この点では、上記の現代における研究の結果である『解深密経』が『法華経』よりも遅い成立であるとする考えとは一致していないことになる。
さらに日本の天台宗では、仏性を衆生人間)に限らず、山川草木や生類すべてに仏性があるとする考え一切悉有仏性(いっさいしつうぶっしょう)までが、後世に生まれた。
日本仏教では、奈良仏教(法相宗等)は全体として成仏への道程は人の機根に応じて違いがあるとするのに対して、平安仏教(天台宗・真言宗)では悉有仏性説(しつうぶっしょうせつ)を説いた。 時代が下り、禅宗・日蓮宗になるとことさらに女人も成仏できると主張するように変化した。
このように、仏性や一切衆生悉有仏性は、仏教全体に共通する教義ではない。 しかし現在の日本仏教では、法相宗などの一部の宗派を除き、仏性・一切悉有仏性・如来蔵を説く宗派が多勢を占めている。
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(1.1.歴史的な流れ)
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(2.三因仏性)

6. ただし歴史的には、『解深密経』は『法華経』のはるか後に成立している。なお、すべての経典は同じ人物やグループによって成立したのではなく、長い年月に渡り、いろいろな教理や考えを持つ異なるグループによって、個別に次第に成立していったという背景がある。

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出典:Wikipedia
2017/12/21 17:30
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