福島第一原子力発電所
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4.建設の経過
4.1.1号機
ただし、耐震設計思想については他号機と共通事項が多いため本記事でも記載する。

耐震設計[編集]


耐震設計については、上記のような災害想定を踏まえつつ、建設当時既に通例化されつつあった、重要度分類に応じた4段階の区分を前提に実施された[68][87]
クラスAs:原子炉圧力容器、原子炉格納容器、圧力抑制プール、ベンド管、全貫通部及びエアロック
クラスA:原子炉建屋、廃棄物処理建屋、制御建屋、原子炉建屋内クレーン、排気ダクト、排気塔
クラスB:タービン建屋、サービス建屋、タービン台、タービン建屋内クレーン、排気貯留系室
クラスC:As, A, Bに区分されない全ての建物、構築物
なお、本発電所1号機の耐震設計仕様書作成は1965年のことであり、敦賀発電所と炉のタイプが共通していることもあって、格納容器、ダクトの仕様については簡略化されていると言う[69]
この結果、1号機の設計用地震加速度は下記の様に申請され、そのまま認可された[70]
クラスAs:0.27g
クラスA:0.18g[90]
ここで、上記でも触れた岩着思想について本発電所での実例を踏まえながら説明する。日本の原子力発電所では、原子炉建屋やタービン建屋は通常の建物のように杭だけを岩盤に差し込むのではなく、岩盤が露出するレベルまで土地を掘り下げ、ベタ基礎のように人工岩盤(これをマンメイドロックと称する)のコンクリートを打設し、建屋底部を半ば岩盤に埋め込んで一体化させている。本発電所にてもこの手法が取られた。これは、同じ地震では岩盤層の方が表層地盤より揺れが抑制されると言う考え方と、揺れの際に表面の柔らかい地層に施設を建設すると、不同沈下が発生して機器の異常に繋がる可能性があるため、これを防止する目的がある[91]。福島原子力建設所建築課長の加藤恒雄は『電気情報』1969年10月号の座談会にて、岩着思想の説明を行い「一八〇ガルの地震が加わった場合に、その上にある比較的軟らかい上層とでは、地震を受けた場合の振動は、当然軟らかい層での方が大きく揺れますので、三五メートルの標高での地表ではガルは約二倍半くらいふれることになり、四五〇ガルの地震に相当する。この四五〇ガルの地震とは、当地方では経験したことの無いもので、従って基盤で一八〇ガルを採用すれば、十二分に安全である」と説明している。なお、耐震設計については東京電力で直接実施し、その結果をGEに提示して構造計算を行っている[92][93]
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(4.2.福島幹線の建設)

86. 鏑木宏 1969, p. 83.
87. 運開後の見直し、補強等で変化した部分もある。
88. 柴田碧 1968, p. 392.
89. 大野徳衛 1971.
90. 1gは981Galに相当するが、下記加藤恒雄のように簡便のため実質1000倍で換算している例もある
91. 不同沈下への言及は右記。このような岩盤直接設置の設計思想は社報でも度々解説されており、宮城県沖地震の際などは本発電所を例示している。(原子力業務課 1978, pp. 30-31)
92. 35mでの揺れと原子炉建屋基礎部での揺れを比較しながら岩着を説明した部分については右記。座談会 1969, p. 43

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出典:Wikipedia
2018/06/17 23:30
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