福島第一原子力発電所事故
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2.事故の内容
2.2.事故後の原子炉の状態
2015年、宇宙線ミュー粒子を利用して原子炉内部を透視した結果、1号機の核燃料はほぼ全量が熔融落下していることが分かった。核燃料は圧力容器の底から格納容器へ漏れ出たとみられる[81]。また2号機では7割以上が熔融落下していることが分かり、2016年7月、落下した燃料の大部分が圧力容器の底に残っているとみられると分かった[82][83][84]。また2014年の東電の解析によると、3号機では核燃料の大部分が圧力容器の底を突き破って格納容器へ落下したとみられる[51]
2011年5月24日に、東京電力は、計測された圧力データを基に、1号機は圧力容器の外側にある格納容器に直径7 cm相当の穴が1箇所、2号機では格納容器に直径10 cm相当の穴が2箇所開いていると見ていることを発表した[85]。これは事故が炉心溶融だけでなく、さらに進んだ炉心溶融貫通(メルトスルー)に至っている可能性を示唆している。
東京電力の5月26日の発表では、崩壊熱は5月20日時点で1〜3号機でそれぞれ1000 kW〜2000 kW、地震から半年後時点で1000 kW前後としている[86]。いずれにしてもウラン燃料が被覆管を溶融し、圧力容器、格納容器、そして配管の破れや2号機圧力抑制プールの破れから、放射性物質として外部環境に漏れ続けている。3号機の炉心にはプルサーマル利用としてMOX燃料が使われ、ウランのほかにプルトニウムが含まれている[87]ので、特に大気、海水および地下水への漏洩が心配されている。
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(2.1.事故経過)
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(3.放射性物質の放出、拡散と汚染の状況)

51. “3号機 大部分の燃料が溶融落下の解析結果”. NHK (2014年8月6日). 2017年3月28日閲覧。
81. “福島第1原発、「核燃料ほぼ全て溶融」 東電が1号機透視”. 日本経済新聞. (2015年3月19日). http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG19H9L_Z10C15A3CR8000/ 2016年4月9日閲覧。 
82. “福島第一2号機、核燃料7割以上が溶融か 名大など発表”. 朝日新聞デジタル. (2015年9月26日). http://www.asahi.com/articles/ASH9V574ZH9VULBJ005.html 2016年4月9日閲覧。 
83. “<福島第1>2号機溶融燃料 ほぼ炉内残存”. 河北新報 ONLINE NEWS. (2016年7月14日). http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201607/20160715_63061.html 2016年8月20日閲覧。 
84. “福島第1原発2号機 溶融燃料を初観測”. 日本経済新聞. (2016年7月28日). http://www.nikkei.com/article/DGXLASGG28H1W_Y6A720C1000000/ 2016年8月20日閲覧。 
85. “福島第1原発:1号機と2号機の格納容器に穴の可能性”. 毎日jp. (2011年5月25日). http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110525k0000m040135000c.html 2011年6月1日閲覧。 
86. “半年後も燃料発熱続く 東電が計算結果を公表”. msn産経ニュース. (2011年5月26日). http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110526/dst11052613210017-n1.htm 2011年9月11日閲覧。 
87. “福島の3号機はプルサーマル”. WSJ. (2011年3月22日). http://jp.wsj.com/japanrealtime/2011/03/22/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E3%81%AE3%E5%8F%B7%E6%A9%9F%E3%81%AF%E3%83%97%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%AB/ 2011年9月11日閲覧。 

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出典:Wikipedia
2018/06/15 17:31
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