反ユダヤ主義
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8.現代
8.6.現代のアメリカ
小説家ウィリアム・スタイロンは『ソフィーの選択』(1979)で、ナチスのガス室で処刑されたのはユダヤ人以外にも100万人の非ユダヤ人がいて、「ホロコーストに関するユダヤ人のまったく独占的な考え方」を弱点とする対話があり、アウシュビッツを理解することは誰にもできないと論じた[720]エリ・ヴィーゼルは、スタイロンが「アウシュビッツの意味が分かるのは、アウシュビッツの生存者だけだ」として犠牲者よりも迫害者を「人間」として描いたことを批判したが、スタイロンは迫害者も人間であったからあのような恐るべきことができたと反論した[720]。「ソフィーの選択」映画化に際しては、ヴィーゼルの「想像不可能なことを想像できるのか」という批判をのぞけば、ユダヤ人からも絶賛された[720]

アメリカ政府周辺にはイスラエル・ロビーが活躍しているとされ、親イスラエル外交をアメリカ合衆国は行っていると指摘されているが、近年はそうしたロビー活動はアメリカとイスラエル双方にとっても有益ではないとする批判も出てきている[1,012][1,013]

2018年10月27日、ペンシルベニア州スクイレルヒルのユダヤ教会シナゴーグで「全てのユダヤ人は死ね」と叫びながら銃を乱射した事件が発生し、11人が死亡した(ピッツバーグ・シナゴーグ銃撃事件)[1,014]

ブラックナショナリズムと反ユダヤ主義[編集]


ユダヤ系新保守主義者ノーマン・ポドレッツアーヴィング・クリストルらが大学での黒人への優遇措置に反対したことで、黒人側から反発を買い、ユダヤ人と黒人が対立した[984]

黒人作家ジェイムズ・ボールドウィンは、ハーレムでのユダヤ人家主やユダヤ人商人を批判して「ユダヤ人は、ずっと以前にキリスト教徒から任された役割をハーレムで果たしつつある」と論じ、ハーレムでユダヤ人が目の仇とされるのは白人と同じ振る舞いをするからだとした[984]

ユダヤ系作家バーナード・マラマッドは「天使レヴィーン」(1958)で黒人とユダヤ人の融和を描いたが、『借家人』(1971)では、ブラックナショナリズムの黒人作家志望者とユダヤ人作家が殺し合い、ともに相果てる[984]。同じくユダヤ系のソール・ベローの『サムラー氏の惑星』(1974)では、知識人のユダヤ人と、ペニスを誇示する獣性に満ちた黒人スリとが対置された[984]

ユダヤ人と対立したアメリカの黒人運動では、イスラエル弾劾とアラブ支援路線が強化された[984]。ブラックナショナリズムのネーション・オブ・イスラムを指導するルイス・ファラカーン(Louis Farrakhan)は反ユダヤ的発言を繰り返し、1985年には「ユダヤ人をオーブンに入れたのは神だ」と述べて、名誉毀損防止同盟から批判された[1,015]。また新ブラックパンサー党も反ユダヤ主義的な発言を繰り返している。

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出典:Wikipedia
2019/12/21 02:00
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