新東名高速道路
▼人気記事ランキング
4.路線状況
4.3.設計速度
当初は、従来の高速道路よりも道路規格が高い設計速度140 km/hで建設運用が計画されていたが[212]道路構造令で設計速度140 km/hは定められておらず、国土交通省が改正を要請していた。

新名神高速道路と同じく、道路規格は第1種第1級(設計速度120 km/h)として建設され、規制速度も法定最高速度の100 km/hが基本となっている[109]。この法定100 km/hは世界水準で見れば最も低い制限速度とされ[213]、各国の事例では、オランダデンマークスウェーデンで120 km/hから130 km/h、イギリスで70マイル毎時(約113 km/h)、ドイツは無制限などである[197]。なお、最高速度100 km/hで設定されている理由について警察庁は、資料が残っていないために不明としている[197]

警察庁は、国土交通省の担当者や学識者らをメンバーに加えた「規制速度決定の在り方に関する調査研究検討委員会」において、高速道路や一般道路最高速度引き上げを2006年平成18年)から3年がかりと長期間かけて検討を行ったが、高速道路の制限速度については「上限を上げるにはさらなる検証が必要で、直ちに上げる必要はない」と見送りという方針を示した[214]。ただし、有識者として会議に出席した交通工学が専門の中村英樹(名古屋大学大学院教授)は制限速度引き上げに肯定的なコメントを出している。

これに対し静岡県は、6車線化(前述)を前提とした法定速度140 km/h化を国などに要望するとしている[215]

2014年(平成26年)2月24日静岡市で開かれた自民党の会合で警察庁を統括する国家公安委員会委員長古屋圭司は制限速度を120 km/hに見直すことを検討することを表明し、翌日にはこの発言を受けて、静岡県知事川勝平太も140 km/hの設計速度にふれた上で、いきなり制限速度を140 km/hにあげるのではなく、120 km/hが妥当だという見解を示した。その後警察庁で行われた「交通事故抑止に資する取締り・速度規制等の在り方に関する懇談会」において、「新東名高速道路を始めとする高規格の高速道路については、設計速度120 km/hで、かつ、片側3車線以上の道路などに関して、最高速度100 km/hを超える速度への引き上げについて早急に検討を開始すべき」との提言がなされた[223]

それを踏まえ、2016年(平成28年)3月24日、御殿場JCT - 浜松いなさJCT間において、2017年以降に試験的に最高速度を110 km/hに引き上げると発表し[197]、同年10月23日には、試行的に最高速度を引き上げる区間を「新静岡IC - 森掛川IC間」 (50.5 km) とすることが発表された。2017年度にも実施され、1年以上をかけてデータ収集・分析が行われた上で、最高速度100 km/hとした交通規制基準の見直しを検討するとしている[205]

2017年(平成29年)9月28日警察庁から「2017年11月1日から、新静岡IC - 森掛川ICで試験的に最高速度を110 km/hに引き上げる」との発表がされ[18]、予定通り11月1日午前10時に実施された[19]。ただし、大型貨物車の最高速度は現行(80 km/h)据え置きとされた[18]。それから1年経過してのちに静岡県警から発表された事故発生件数によると、速度引き上げに起因する大きな事故の発生はなく、前年同月比では概ね横ばいという[217]

なお、1971年から1986年までの日本の高速道路と速度無制限のアウトバーンとの10億走行台キロあたり死者数を比較したデータによれば、両国にそれほど差が無いことが判明している。これは速度が事故率を押し上げる唯一の要因では無いことを暗に示している[213]。ドイツでは速度の取り締まりよりも、高速走行時の危険運転行為に対して厳しく対処する傾向があるとされ、摩耗したタイヤ、急な車線変更、追越時以外の追越車線の走行などに処罰を下すとされる[213]

[4]前ページ
(4.2.道路規格)
[6]次ページ
(4.4.暫定4車線区間の6車線化対応方法)
~目次に戻る
出典:Wikipedia
2019/01/24 09:30
ソ人気記事ランキング
2019/01/24 更新
 1位日本
 2位正木裕美
 3位三越事件
 4位島田さくら
 5位転生したらスライムだった件
▲上に戻る
[9]Wikipediaトップ
[0]gooトップ
免責事項
(C)NTT Resonant