石油タンカー
▼人気記事ランキング
2.大きさの分類
1954年、シェル石油はaverage freight rate assessment (AFRA) というタンカーの大きさを分類する仕組みを開発した。これを独立した基準にするため、シェルはロンドン・タンカー・ブローカーズ・パネル (LTBP: London Tanker Brokers' Panel) の意見を求めた。当初、彼らはタンカーを載貨重量トン25,000 トン以下の一般目的 (GP: General Purpose)、25,000 トンから45,000 トンの中規模(MR: Medium Range)、45,000 トンより大きなその当時としては巨大な船を大規模(LR: Large Range) に分類していた。1970年代を通じて船は大きくなり、これにより再分類が行われた[40]

税務当局が、内部の徴税資料が正しいことを示す証拠を必要としていたため、この仕組みは税務目的で開発された。ニューヨーク・マーカンタイル取引所が1983年に原油の先物取引を開始する前は、契約ごとに異なりうる石油の正確な価格を確定することは難しかった。この仕組みを最初に使用した、シェルとブリティッシュ・ペトロリアムは1983年にAFRAシステムを廃止し、後に他のアメリカの石油会社も続いた。しかしながら、このシステムはこんにちでもまだ使われている。これ以外に柔軟な市場基準のスケールがあり、これは典型的な輸送経路と50万バレル単位のロットを用いている[43]

商用の石油タンカーは、原油から精製された石油製品まで、幅広い液体炭化水素を輸送している[1]。これらの大きさは載貨重量トン (deadweight metric tons) の単位で測定される[44][45]。なかでも原油タンカーは大きく、パナマックスサイズの55,000 トンほどの船から44万トンを超えるULCCまである[46]

「スーパータンカー」という言葉は、最大規模のタンカーを示すために用いられる非公式な用語である。こんにち、この言葉は25万トンを超えるVLCC、ULCCに対して用いられる。これらの船は200万バレルの石油を輸送することができる[46]。比較として、2005年のスペインとイギリスの合計石油消費量は1日およぼ340万バレル(54万立方メートル)であった[47]

その巨大さのため、スーパータンカーは満載状態では入港することができないことがしばしばある[27]。こうした船は積み荷を沖合いプラットフォームなどで積み込むことができる[27]。一方航海を終えると、こうした船はしばしば積み荷を沖合いの指定された積み替えポイントでより小さなタンカーへ移し替える[27]。スーパータンカーの航海は一般的に長く、長い期間、最大で1回に70日ほど海に留まる必要がある[27]

1万トン以下から8万トンのパナマックス船までの、より小さなタンカーは一般的に精製された石油製品を輸送し、プロダクトタンカーとして知られている[46]。1万トン以下のもっとも小型のクラスのタンカーは、通常沿岸部や内陸の水路で用いられている[46]。かつてはアフラマックススエズマックスなどの小型の船もスーパータンカーと呼ばれていたが、今ではもうスーパータンカーとはみなされていない[48]

[4]前ページ
(1.5.スーパータンカーの時代)
[6]次ページ
(3.用船)
~目次に戻る
出典:Wikipedia
2019/12/08 16:32
ソ人気記事ランキング
2020/01/24 更新
 1位日本
 2位東出昌大
 3位少年誘拐ホルマリン漬け事件
 4位唐田えりか
 5位宍戸錠
▲上に戻る
[9]Wikipediaトップ
[0]gooトップ
免責事項
(C)NTT Resonant