精神障害
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5.診断
5.1.原因によるカテゴリー
ICDDSMでは診断において、先に医学的原因や、薬物誘発性の原因を除外することが必要である。それは多くの診断名の診断基準の1つとなっている。

外因・内因・心因


精神疾患は外因、内因、心因に分類され、この順番で鑑別することが基本であった[87]。外因とは、主に身体に由来する器質性、症状性、中毒性である[87]。心因が性格環境である[87]。内因は、外因でも心因でもないが明確にはよくわからないものである[87]。緊急度においてはこの順に考えることは必要だが、広く治療や対応を考えるとそうではないことに注意が必要である[87]

ICD-10(1990年)においては、心因性の用語は意味合いが文脈によって異なるため用いられないとされた[1]。そして、DSM-IV(1994年)においては、DSM-III-Rまでの器質性の語を廃止し、ここに該当していたものは一般身体疾患による精神疾患と、物質関連障害へと分離された[88]。これら以外は非器質性であるために脳に要因がないとか[89]、生物学的な要因と関連がないということではないためである[88]

身体疾患による精神障害


大きく分けて、脳の機能不全による認知機能障害と、それ以外の身体疾患による精神障害の症状である[89]。前者は主に認知症である。アルツハイマー型だけでなく、事故による脳外傷(外傷性脳損傷)によるものも含まれる。精神障害の症状は、感染(例えば、単純ヘルペス麻疹ウイルスなどによる脳炎など)、脳卒中、代謝異常(尿毒症肝性脳症や先天性代謝疾患など)、甲状腺機能低下症、あるいは亢進症といったものが原因となる。

3人の精神科医がそれぞれうつ病と診断し、入院もすすめられたが、内科で血液検査を行うとバセドウ病であったため、精神科の薬が役に立たなかった理由が判明したというようなことも起こりうる[90]

ICDにおいては、F00-F09の「症状性を含む器質性精神障害」である。特に、F06が、「脳損傷、脳機能不全および身体疾患による他の精神障害」である。このICD-10の分類における器質性の用語は利便性のためであり、それ以外は非器質性であるということではない[89]。DSM-IVにおいては、一般身体疾患による精神疾患である[88]

薬物誘発性


アルコールなど薬物依存症[100]過剰摂取による中毒、あるいは依存形成後の減薬による離脱が原因となる。

日本では精神医療の専門家でも、薬物依存症についての正確な知識を学ぶ機会が乏しい[92]医療観察法によって入院となった者でも、入院前にアルコールや薬物の依存・乱用に気付かれていた者はその3分の1である[93]。2008年には日本の薬物問題の治療施設において鎮静剤の依存・乱用が第2位となり、自殺既遂者の46%を占める精神科治療歴のある者の多くが致死的行動の直前に薬を過剰摂取し、また過剰摂取による救急搬送も増加している[93]。国会でも取り上げられ、行政解剖された自殺者91%が精神科の薬を服用した上での自殺であり、作用等が原因となっているのではないかと報告されている[94]

ICDにおいては、F10-F19の「精神作用物質使用による精神及び行動の障害」である。DSMでは、物質関連障害の章が用意されている。

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出典:Wikipedia
2019/09/29 09:30
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