生物の分類
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4.分子系統学的分類例
20世紀後半から勃興した、タンパク質アミノ酸配列や核酸塩基配列決定法の技術、そしてそのデータを用いて系統の類縁関係を推定する解析手法の進展に伴って、従来の生物系統分類法は大きな変革を迫られている。特に、これまで他のグループに所属させることができないために一括りに分類されていた、原生生物や藻類、一部の菌類につき系統が大幅に見直されつつある。学問上は二界説ないし五界説は既に瓦解したと言っても過言ではない。ここではキャヴァリエ=スミス (Thomas Cavalier-Smith) らが中心となって提唱している分子系統学的分類の一例を示す(ただし現生生物のみ)。従来の界、門、綱との整合性は今後の課題である。この分野は現在さらに進展しつつあるため、今後も大小の変更があり得る。

細菌 (Bacteria) エステル型脂質を持つ原核生物、ムレイン細胞壁
テルモトガ門 (Thermotogae)
アクウィフェクス門 (Aquificae)
テッラバクテリア (Terrabacteria) グラム陽性関連細菌及び藍色細菌
藍色細菌 (Cyanobacteria) 酸素発生型光合成細菌
クロロフレクサス門 (Chloroflexi)
デイノコックス・テルムス門 (Deinococcus-Thermus)
フィルミクテス門 (Firmicutes) グラム陽性低GC含量。芽胞形成
放線菌 (Actinobacteria) グラム陽性高GC含量。菌糸及び胞子形成
グラム陰性菌コア(ヒュドロバクテリア、グラキリクテス)
FCB群
緑色硫黄細菌 (Chlorobi)
バクテロイデス門 (Bacteroidetes)
PVC群
クラミジア門 (Chlamydiae)
ウェルコミクロビウム門 (Verrucomicrobia)
プランクトミケス門 (Planctomycetes)
レンティスファエラ門 (Lentisphaerae)
プロテオバクテリア (Proteobacteria)
スピロヘータ門 (Spirochetes)
CPR群 巨大な未培養系統
古細菌 (Archaea) (他生物に対して対掌体の)エーテル型脂質を持つ原核生物。
ユーリ古細菌 (Euryarchaeota) Zリングによる細胞分裂
DPANN群 (DPANN group) 未培養系統
ナノ古細菌 (Nanoarchaeota)
ナノ好塩古細菌 (Nanohaloarchaeota)
パルウ古細菌 (Parvarchaeota)
プロテオ古細菌 (Proteoarchaeota) / ESCRT複合体による細胞分裂
TACK群 (TACK gropu)
タウム古細菌 (Thaumarchaeota)
クレン古細菌 (Crenarchaeota)
コル古細菌 (Korarchaeota) 未培養系統
アスガルド古細菌 (Asgardarchaeota)未培養系統
ロキ古細菌 (Lokiarchaeota)
ヘイムダル古細菌 (Heimdallarchaeota)
トール古細菌 (Thorarchaeota)
オーディン古細菌 (Odinarchaeota)
真核生物本体
真核生物 (Eukaryote) 核膜有り、線状染色体、細胞骨格・原形質流動有り、80Sリボソーム、有糸分裂有り
バイコンタ (Bikonta) 2本鞭毛を持つ真核生物(退化により持たないものも有り)
植物(狭義、一次植物)(Plantae, Archaeplastida) 一次共生により葉緑体を獲得した真核生物の直系の子孫、板状ミトコンドリアクリステ、葉緑体包膜が2重
緑色植物 (Viridiplantae):被子植物裸子植物シダ植物コケ植物シャジクモ藻類緑藻
灰色植物 (Glaucophyta)
紅色植物 (Rhodophyta):紅藻
盤状クリステ類 (Discicristatae) 盤状ミトコンドリアクリステ、エクスカヴェートに含める意見有り
ユーグレノゾア (Euglenozoa):ユーグレナ植物キネトプラスト類
ヘテロロボサ (Heterolobosea):ネグレリア類、アクラシス類
ジャコバ類 (Jacobea) ミトコンドリアクリステは板状
エクスカヴェート (Excavates) 細胞腹側に深くえぐれた捕食装置を有する真核生物の一群
マラウイモナス (Malawimonas) 盤状クリステ類の可能性あり
トリコゾア類 (Trichozoa):ディプロモナス類、レトルタモナス類、パラバサリア類
アネロモナス類 (Anaeromonada):オキシモナス類
ストラメノパイル (Stramenopiles) 中空の鞭毛小毛を有する真核生物の一群、アルベオラータを含めてクロマルヴェオラータ (Chromalveolata) とする意見有り
無殻太陽虫類 (Actinophryida)
オパリナ類 (Opalozoa)
ラビリンチュラ類 (Labyrinthista)
ビコソエカ(ビコエカ)類 (Bicosoecales, Bicoecales)
プラシディア類 (Placididea)
デヴェロパエラ (Developayella)
卵菌類 (Oomycetes):ツユカビ類、ミズカビ類
サカゲツボカビ類 (Hyphochytriomycetes)
不等毛植物類(黄色植物類)(Heterokontophyta, Chromophyta):褐藻類、珪藻
アルベオラータ (Alveolata) 細胞膜直下に扁平な小胞を有する真核生物の一群
繊毛虫類 (Ciliata):ラッパムシ類ゾウリムシツリガネムシ
アピコンプレクサ類 (Apicomplexa):マラリア原虫、トキソプラズマ、クリプトスポリジウム
渦鞭毛藻類 (Dinophyta) 例:褐虫藻ヤコウチュウ
リザリア (Rhizaria) 分子情報による類縁、アメーバ状生物が多いが全てに共通する形態的特性は無い
レタリア (Retaria):有孔虫類、放散虫類、一部の太陽虫
ケルコゾア (Cercozoa):ケルコモナス類、クロララクニオン藻類、ネコブカビ類、ユーグリファ類
所属不明
クリプト植物 (Cryptophyta) 独立の界とする研究例有り
ハプト植物 (Haptophyta) 植物に近縁とする研究例有り
アプソゾア類 (Apusozoa)
有中心粒類 (Centrohelida) バイコンタとアメーボゾアの間に位置するという研究例有り
ユニコンタ (Unikonta) 1本鞭毛を持つ真核生物(真菌類は退化して鞭毛を持たない)
アメーボゾア (Amoebozoa) 分子情報による類縁、真核生物の最も原始的な系統、アメーバ状生物が多い(アメーボゾアとバイコンタを統合してアンテロコンタ (Anterokonta) とする説有り)
葉状仮足類(ロボサ)(Lobosa):アメーバ
コノサ (Conosa):変形菌タマホコリカビ類、アカントアメーバ類、エントアメーバ類、ペロビオンタ類
オピストコンタ (Opisthokonta) 鞭毛を後方にして運動する真核生物
菌類 (Fungi):子嚢菌類、担子菌類、微胞子虫
メソミセトゾア (Mesomycetozoa):イクチオスポラ類
コアノゾア (Choanozoa) 例:襟鞭毛虫
後生動物 (Metazoa) 例:海綿動物、刺胞動物、脱皮動物(線形動物、節足動物)、冠輪動物(扁形動物、環形動物、軟体動物)、後口(新口)動物(棘皮動物、半索動物、脊索動物)
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出典:Wikipedia
2020/01/04 17:30
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