秋葉原通り魔事件
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2.加害者・加藤智大
2.3.否定された犯罪要因
加藤が派遣労働社員であったことから、若者雇用環境が厳しくなっていることで将来に希望を失い、事件の動機になったとする見方も出た。また、この事件をもって若者の雇用環境悪化を問題視する意見が報道機関から多数出て、読者からの投稿でもそれに追随する意見が出された。だが、刑事裁判において、加藤は本件犯行の動機も原因も雇用形態が派遣であることとは無関係であると供述し、弁護人検察官裁判官も、その供述が事実であると認定した[2][3][4][5]。加藤は短期大学卒業後の最初の就職から事件を起こす直前まで働いていた最後の就職先まで、全ての就職の雇用形態が登録型派遣労働社員だったわけではなく、青森県の運送会社では正社員として、宮城県警備会社で準社員として、直接雇用されている(後に自己都合退職)。加藤は、短期間で転職を繰り返した理由は、上記のように職場や人間関係に対して不満があると、雇用主や同じ職場で働いている人と話し合いをせずに、不満への抗議の表明手段として、無断欠勤してそのまま職場放棄して退職するという、極端な考え方とその現象としての言動が原因であると、裁判で供述している。

また加藤による自著『解+』においても否定している[50]

加藤は一貫して否定しており[51]、加えて取り調べ段階において、供述の文言を書き換えて勝手に動機とした捜査機関による捏造行為があったことを述べている[52]

加藤が掲示板に「負け組は生まれながらにして負け組なのです まずそれに気付きましょう そして受け入れましょう」などと書き込んでいたこともあり[53]、事件後加藤を負け組の英雄とし、「神」「教祖」「救世主」とまでみなす共感現象が起きた[54]。これに対し、加藤は「本気で自分を「負け組」だと考える人のことは全く理解できません。また、自分の努力不足を棚に上げて「勝ち組」を逆恨みするその腐った根性は不快です。」[55]と切って捨てている。

社会学者の宮台真司は社会の側の包摂が足りないのが原因として「絆のある人間関係の中で生きられること」が必要などと主張したが[56]、加藤は地元の青森や仙台を中心に趣味の合う仲の良い友人が幾人もおり[57]、どの職場でも友人付き合いをし、心を開いて話をする店主がいる行きつけの酒場などもあった。また掲示板を介しても自らオフ会を提案し、全国を旅行して相手先に宿泊し心を通わせるなど、積極的人間関係の構築により友人が多数いた[58]。事件当日も作業着事件で辞めた元職場の友人へ遊ぼうと呼びかけている。

また、「若者が希望を持てる社会、などと言われたりしているようですが、意味不明です。何故そうやって社会のせいにするのか、全く理解できません。あくまでも、私の状況です。社会の環境ではありません。勝手に置き換えないでください。」[59]と述べている。

北海道大学准教授の中島岳志は「コミュニケーションが下手で、友達がいない若者はたくさんいる。加藤はうまくやっている方で、もしかしたら、私が教えている学生の方が友達がいないかもしれない。なのに、加藤は孤独だった。問題は友達がいないことではなくて、友達がいるにもかかわらず孤独だったこと」と主張している[60]

加藤は親への恨みから大学に進まなかったことを、不利益であったので後で考えれば損だったとは述べている[61]ものの、「事件とは無関係です」ときっぱり否定し、むしろその様な動機を盛る者達の学歴に対する劣等感を指摘している[62]

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(2.2.事件のきっかけの一つである掲示板)
[6]次ページ
(2.4.「盛られた動機」に対して)
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出典:Wikipedia
2019/03/07 13:01
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