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江本孟紀
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1.経歴
1.8.現役引退をめぐるエピソード
江本の阪神退団・現役引退のきっかけになったとされる「ベンチがアホやから野球がでけへん」という発言をめぐっては、以下のような周囲の証言があり、それらにともなって江本自身の発言にも変遷が見られる。

江本は1981年8月26日の甲子園球場でのヤクルト戦に先発で登板すると、7回表まで3安打1失点と好投。しかし、阪神の3点リードで迎えた8回表、一死から大杉勝男に安打、杉浦亨に二塁打を打たれ一死二、三塁となり、続く渡辺進に適時打を喫し2対4と2点差となる[36]。ここで投手コーチの藤江清志がマウンドに向かうが、江本は続投[36]八重樫幸雄を三振に打ち取るが続く水谷新太郎に2点適時打を打たれ4-4の同点となる[36]西井哲夫を三振に打ち取ってチェンジとなるが、マウンドから一塁側のベンチに向かう際グラブを投げ付け、球場の2階にあった選手用のロッカールームに向かった[36]

サンケイスポーツ』への入社3年目に阪神担当記者として上記の発言に接した田所龍一は、産経新聞大阪本社の運動部長に就任した2009年に、同紙の署名記事で一部始終を回顧。降板直後の江本の発言を取りにベンチ裏へ向かったところ、通路からロッカールームへ向かって田所の視界から消えたところで江本が「アホやから」発言を大声で叫んだという。その発言を田所から聞いたサンケイほか各紙のキャップ記者が江本へ囲み取材を行い発言の真意を質したところ、発言を「独り言」や「愚痴」ではなく「公式発言」として認めたことを明かした。また、江本が阪神を退団した翌日に、田所が江本の自宅を訪れたところ「アホやのう、お前がまだ通路の入り口で立っとると思ったから、わざと聞こえるように言うたんや。お前のせいで辞めたんやない。気にするな」と慰められたことも紹介した[37][38]

当時『サンテレビボックス席』で阪神戦中継の実況を担当していた西澤ワフリーアナウンサー)は、西澤が阪神戦の実況を離れた後の2014年に著した『阪神戦・実況32年。』(講談社[39]で、江本発言に触れている。西澤は当日、翌日の実況に向けて、発言の当日に取材を兼ねて甲子園球場の放送ブースでこの試合を観戦していた。ところが、マウンドを降りた後の江本の様子にただならぬ気配を感じたことから、ロッカールームに向かう階段の踊り場で待機。やがて、スポーツ紙の阪神担当記者と共に姿を現した江本に向けて、顔なじみのよしみで「エモ、お疲れさん」と声を掛けた。西澤によれば、この直後に江本が「ベンチがアホやから、やってられませんわ」と言い放ったため、「若い記者のいる前でそんなことを言うな」とたしなめながらしばらく2人だけでやり取りを続けたという[39]

江本自身の発言を見ると、引退直後の1982年に刊行した『プロ野球を10倍楽しく見る方法』では、「ベンチがアホやから野球がでけへん」という発言を「ぼくの発言じゃない」と明確に否定していた[40]。その後も複数の著書において「そういうセリフは何も言っていない」[41]と否定したり、「人に言わせると……」という表現で間接的に否定[42]していた。

しかし、上記の田所と西澤の証言が出た後の2014年には、自ら行った発言であることを認め、その背景を以下のように述べている。当時監督だった中西太とは1979年キャンプでの練習中、打撃コーチの中西が狭いスペースで打撃練習を始めさせ、打球が別の練習をしている選手に当たるという事件があり、「私は選手会長だったから、中西さんに文句を言った。それだけならまだよかったんですが、のらりくらりとした中西さんの態度に腹が立ち、熱くなってタバコまで投げつけてしまった。以来、犬猿の仲でした。そんな中西さんが翌年から監督になったものだからシーズン中、先発だリリーフだとめちゃくちゃな起用されてきた。そんな伏線があった上で迎えたのが8月26日のヤクルト戦でした。あの発言は、積もり積もった恨みに対するものだったんです。議員をやったり、指導者をやったりして、自分も人に何かを伝える側に立った時、ふと中西さんの気持ちが分かるようになったんです。人間は立場によって言いたくないことも言わなければならない。私のように生意気な選手には、中西さんは厳しく接するしかなかった。そうしなければ監督としての威厳が保てなくなり、チームは機能しなくなっていたでしょう。」と述べている[43]

江本が降板後に阪神ベンチの方向へグラブを投げた瞬間をベンチ側から映したモノクロの報道用写真は、現在でも以上のエピソードをメディアで紹介する際に、「(江本が暴言を吐く)決定的瞬間が見られる唯一の証拠資料」として引用されている。江本によれば、ベンチへ投げ付けるつもりだったグラブがベンチ前のフェンスに当たってグラウンドへ跳ね返ったため、改めて一塁側の内野スタンドにグラブを投げたという。さらに、江本のグラブをスタンドで受け取った観客が水島新司(南海時代の江本・野村・江夏などが実名で登場する野球漫画「あぶさん」の作者)にグラブを見せたことから、水島はグラブに江本の似顔絵を描画。観客が後にそのグラブを『開運!なんでも鑑定団』(テレビ東京)へ持ち込んだところ、スタジオゲストとして出演していた江本の目の前で、「60万円の価値がある」という鑑定結果が示された。

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出典:Wikipedia
2020/02/21 15:30
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