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原子力明るい未来のエネルギー
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概要
原子力 明るい未来のエネルギー(げんしりょく あかるいみらいのエネルギー)は、原子力に関する標語である。福島県双葉郡双葉町の看板に記されていたものが、2011年に発生した東日本大震災により全国的に知られることとなった。

概要[編集]

東京電力福島第一原子力発電所は、福島県双葉郡大熊町双葉町とにまたがる形で立地していた。双葉町は、原子炉増設の機運を高める目的で、標語を町民らから公募した[1]。その結果、1987年に小学校6年生であった双葉町出身の大沼勇治が学校の宿題で考案した「原子力明るい未来のエネルギー」などの標語が採用された[2][3]。当時の大沼には、原子力発電所によって「町が発展してビルが建ち並び、新幹線も通るのかな」との希望があった[3]

双葉町はそれらの標語を記した看板を、町の中心部に設置した。看板は、原発と共存してきた町の象徴とされてきた[2]。特に、国道6号から見える「原子力明るい未来のエネルギー」は、原発を推進した双葉町の象徴的な風景であった[4]

2011年3月11日、東北地方太平洋沖地震に起因する福島第一原子力発電所事故が発生した。「原子力明るい未来のエネルギー」という標語の記された看板は、立ち入りが制限される帰還困難区域に残され、人が住んでいない“無人の町”に掲げられた姿は、新聞やテレビ等でたびたび大きく報じられた[5][6][7]

しかし看板について双葉町は、老朽化が進み危険だとして撤去した[8][9]。伊沢史朗町長は「大切に保存し、復興した時に改めて復元、展示したい」としている[2]

経緯[編集]

1987年 - 大沼勇治が「原子力明るい未来のエネルギー」の標語を考案[3]
1988年 - 双葉町が、「原子力明るい未来のエネルギー」という標語の入った看板を国道6号沿いの双葉町体育館前(商店街入り口)に設置[1][10][11]
1991年 - 双葉町が、「原子力豊かな社会とまちづくり」「原子力郷土の発展豊かな未来」と記された看板を双葉町役場の入り口近くに設置[1]
2011年3月11日 - 東北地方太平洋沖地震に起因する福島第一原子力発電所事故が発生。
2014年6月21日 - 「原子力 明るい未来のエネルギー」の標語の看板を象徴的に出した映画『あいときぼうのまち』が公開される[12]
2015年
3月 - 双葉町が、この標語を掲げた看板の撤去を決める[2]
3月16日 - 大沼勇治が、「原発事故の反省を踏まえ、子どもたちにうそのない真実の未来を残すため、負の遺産として残すべきだ」として、看板を保存するよう求める要望書を町長と町議会議長に提出[13]
6月 - 大沼勇治が、自らの考案した標語の入った看板が福島第一原子力発電所事故の教訓になるとして現場保存を求め、各地の脱原発集会などで集めた6902人分の署名を双葉町に提出[1]
12月21日 - 標語の入った看板2基の撤去作業が始まる[8]。双葉町は、町役場前の1基について、3つに切断して保管[14]
2016年
3月4日 - 町体育館前の看板の撤去[14]。看板は切断されず、保管場所である町役場の敷地内に運ばれた[14]
10月 - 原発PR看板2基の文字パネル56枚が、「ふくしま震災遺産保全プロジェクト」を進める福島県立博物館会津若松市)に移管される[15]。鉄板や支柱は双葉町役場で保管を続ける[15]

この標語が出てくる作品[編集]

映画[編集]

『がんばっぺフラガール』(2012年、監督:小林正樹) - ダンサーの一員の父が看板の設計を手掛けたことがある。
『あいときぼうのまち』(2013年、監督:菅乃廣)
『Ryuichi Sakamoto: CODA』(2017年、監督:スティーブン・ノムラ・シブル)
『Fukushima 50』(2020年、監督:若松節朗)

書籍[編集]

森田靖郎 『ファースト・アトミック』 アドレナライズ 2012
マッド・アマノ 『原発のカラクリ―原子力で儲けるウラン・マフィアの正体―』 鹿砦社 2012
藤原博史 『ペット探偵は見た!』 扶桑社 2013
本間龍 『原発広告』 亜紀書房 2013
ルース・オゼキ 『あるときの物語上』 早川書房 2014
林家たい平 『林家たい平 特選まくら集 高座じゃないと出来ない噺でございます。』 竹書房 2016

美術作品[編集]

太湯雅晴 「原子力 明るい未来の エネルギー」[16]

脚注[編集]

出典:Wikipedia
2020/02/28 13:33
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