空間識失調
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2.航空操縦
2.2.パイロットが注意すべき点
空間識失調に陥ったパイロットの心理には「自分の身体の感覚と計器が表示している姿勢はどちらが正しいのか」という葛藤が生じる。
パイロットは教育過程の学科講習で「空間識失調時は計器を信じなさい」と教わっている。安全な室内では、心身共に平静な状態であり、容易に理解、納得できる。しかし、現実の飛行・操縦時は緊張と疲労が伴い、高度によっては地上より酸素が薄い場合もあるため、思考力や判断力は低下し、パイロットが本来持っている知識や技術、判断力を100%発揮することは困難である。これを指して、パイロットの6割頭という言葉がある。特に飛行経験の浅いパイロットはトラブル発生時、墜落に対する恐怖心、精神的動揺が操縦・判断ミスの一因になる場合もある。

実際に空間識失調になると「計器が間違っている、故障している。自分の感覚が正しいはずだ」と考えがちになる。飛行中の航空機はバンク角(機体の傾き)が大きく、更に固定翼機(飛行機)では飛行速度が遅い程、失速、スピンのリスクが増大する。また、視程の低下(視界不良)時は急激な機体操作の他に「急に頭を傾けたり振ったりしてはいけない」とも言われている。

近年ではオートパイロットを利用し、パイロットが空間識失調に陥った時にパニックボタンを押すと自動的に姿勢回復モード(水平やや上昇姿勢)になる機能が実現されている。特に戦闘機では空間識失調に陥りやすいため、ユーロファイター タイフーンF-2など第4.5世代機以降には多く搭載されている。民間機においては、シーラス社のSRシリーズには水平飛行へ移行する「ブルーレベルボタン」が標準装備されている[1]

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(2.1.平衡感覚が錯誤するメカニズムの一例)
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(3.空間識失調が登場する作品)
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出典:Wikipedia
2019/09/30 15:30
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