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銀の弾などない
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3.主張
3.3.銀の弾の候補
次に、銀の弾になる可能性のあるとされている技術について述べる。

Adaとその他の高水準プログラミング言語の進歩[編集]


Adaなどの現在のプログラミング言語が出現したことは、進歩であるといえる。
ただし、Adaなど現在のプログラミング言語の出現は、高水準プログラミング言語が初めて出現したことよりも、影響は小さい。
また、Adaは、モジュール化、抽象データ型、階層構造化を促進している。これらは、有用な進歩であるといえる。
しかし、Adaもまた高水準プログラミング言語の一つに過ぎない。
そのため、Adaなどの現在のプログラミング言語が出現したことによる影響は、あくまで偶有的な複雑性を低減することにとどまる。

オブジェクト指向プログラミング[編集]


オブジェクト指向プログラミングでは、クラスの概念を導入し、カプセル化継承を活用することができる。

多くのソフトウェア工学分野の研究者が、オブジェクト指向プログラミングの有効性に大きな期待を寄せている (グラディ・ブーチ) 。
そして、ブルックス自身も、オブジェクト指向プログラミングに非常に期待している。
ただし、オブジェクト指向プログラミングも、ソフトウェア開発の過程における偶有的な複雑性の一つを除去するにとどまる。
したがって、オブジェクト指向プログラミングが発展しても、本質的な複雑性が低減されるわけではない。

人工知能[編集]


音声認識や画像認識に象徴される人工知能技術からは、あまり収穫は得られない。
ソフトウェア開発についての困難は何を表現するかを決定することであり、表現することそれ自体ではない。
エキスパートシステム技術については、次の節で述べる。

エキスパートシステム[編集]


多くのソフトウェア科学者が、エキスパートシステム技術をソフトウェア開発環境に適用しようと努力している (デイビッド・パーナス) 。
もしエキスパートシステム技術をエキスパートアドバイザーとして活用することができれば、ソフトウェア開発者の役に立つだろう。
エキスパートシステム技術では、知識ベースを構築することが困難であり、そのことが障害となっている。
知識ベースを構築するためには、専門家 (エキスパート) を確保する必要がある。しかし、これは簡単なことではない。
また、たとえ専門家を確保できたとしても、彼らの豊富な知識を知識ベースに登録するための効率的な方法を開発しなければならない。

「自動」プログラミング[編集]


自動プログラミングとして言及されてきた技法は、つまるところ高水準プログラミング言語を使ったプログラミングの婉曲的表現である (デイビッド・パーナス) 。

ビジュアルプログラミング[編集]


ビジュアルプログラミングを使って生産性を向上させることは難しい。

フローチャートは、ソフトウェアの構造を抽象的に表現するものとしては貧弱である。そのため、プログラマは、実際にはフローチャートを描いてからプログラミングをするのではなく、プログラミングしてからフローチャートを描いている。
重要なソフトウェア構成図の詳細を表示するには、現在のディスプレイは範囲と解像度の点で力不足である。そのため、ハードウェア技術のさらなる進歩が必要である。
ソフトウェアは、基本的に複雑であり視覚化することが難しい。そのため、ソフトウェアの視覚化を試みても、特定の一つの視点による一面的な認識しか得られない。

プログラム検証[編集]


プログラム検証には労力がかかる。そのため、全ての開発対象を検証することはできず、一部の重要なプログラムを検証することしかできない。
また、たとえプログラムを検証したとしても、それは、プログラムが仕様書通りに実装されていることを証明するだけであり、仕様書にバグがないことを証明するわけではない。

プログラム開発の本質の多くの部分は、仕様書のデバッグである。
完全で一貫した仕様書に到達することは、非常に難しい作業である。

環境とツール[編集]


プログラミング環境とツールの整備については、既に大きな成果が出ており、今後のさらなる成果はあまり期待できない。

ワークステーション[編集]


ワークステーション (プログラム開発のための作業用コンピュータ) の性能は、飛躍的に向上した。
プログラムや文書の作成には、現在のワークステーションの性能で既に十分であり、ワークステーションの性能が現在以上に向上しても生産性に寄与する余地はない。
プログラムのコンパイルは、特にワークステーションの性能を必要とする作業だが、現在のワークステーションの性能でも、既にほとんど生産性の阻害要因とならない水準になっている。
[4]前ページ
(3.2.偶有的な複雑性におけるブレークスルー)
[6]次ページ
(3.4.提案)
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出典:Wikipedia
2019/12/26 12:31
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