橋下徹
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10.問題となった失言と言動
10.1.テレビで懲戒請求呼びかけ
2007年(平成19年)5月27日放送の読売テレビ『たかじんのそこまで言って委員会』において、「あの弁護団に対してもし許せないと思うなら、一斉に懲戒請求をかけてもらいたい」、「何万何十万っていう形であの21人の弁護士の懲戒請求を立ててもらいたいんですよ」[274]山口県光市母子殺害事件の弁護団に懲戒請求を行うよう視聴者に呼びかけた[275]。これによりテレビやインターネットなどで、「懲戒請求書の記載の仕方」を見た人たちの懲戒請求書約7,558通(前年の2006年度中に全弁護士会に来た懲戒請求総数の6倍以上)が殺到することになった[276]
これに反発した弁護団のうち4人が業務を妨害されたとして、2007年9月、橋下に1人当たり300万円の損害賠償を求めて広島地裁に提訴した。橋下は「発言に違法性はない」、「懲戒請求は市民の自発的意思」、「自身のテレビでの発言と一般市民の懲戒請求の間には因果関係はない」などと反論した。
後に橋下自身は懲戒請求していなかったことが明らかになり、そのことを批判されたが、その理由について「時間と労力を費やすのを避けた」[277]、「自分がべったり張り付いて懲戒請求はできなくはないが、私も家族がいるし、食わしていかねばならないので…」などと釈明した[278]
この懲戒請求呼びかけについて、ジャーナリスト江川紹子は「請求の内容によっては、懲戒請求をされた弁護士の側から訴えられる可能性もあるという負担やリスクを説明せず、ただ『誰でも簡単にできる』と気楽なノリでしゃべっている」、「「世間」を煽っている感じさえする」などと批判[279]
同年8月6日、橋下は弁護団が開いた緊急報告集会に出席していたが、その場では「安田弁護士が最高裁の弁論を欠席したこと、これは究極の弁護方針として、弁護戦術として、これはもうもっともだと思う」などと発言していたが、翌8月7日の自身のブログにおいては、自分たちだけが正義の実現者だと思い上っているとして、「この集会はカルト集団の自慰(オナニー)集会だね。」と酷評した。また、「チンカス弁護士」「オタク法律家」「法律オタクのお坊ちゃん弁護士」などと述べた[280]
また、横浜弁護士会が懲戒請求者に対して住民票の提出を要求したことに対して、自身のブログで「横浜弁護士会のトンチキ野郎」「偽善に満ちた行為」と激しく非難[281]
懲戒請求自体は「正当な弁護活動の範囲」などとして各弁護士会で次々と却下されており、懲戒処分された弁護士は1人もいなかった[282]
同年12月17日、今度は反対に、市民約350人が「刑事弁護の正当性をおとしめたことは、弁護士の品位を失うべき非行だ」として、大阪弁護士会に橋下に対する懲戒処分を請求した[283]。橋下弁護士が懲戒請求をよびかけた弁護団の中に兄弁護士にあたる先輩がいた事から、橋下弁護士の最初の勤め先の親弁護士であった樺島弁護士も、この橋下弁護士に対する懲戒請求に名前を連ねている[284]。その後2009年4月14日、弁護士会綱紀委員会は懲戒相当である旨議決[285]。2010年9月17日、業務停止2ヶ月の処分が下った[286]。また21日、処分内容が一部マスコミに漏れた点を問題視し、大阪弁護士会会長に対しても懲戒処分申し立てをした[287]。「弁護士会の品位の基準と僕の基準は違う」とまで発言している[288]
広島弁護士会に請求申し立てされた7弁護士への懲戒請求は却下されたが、これを受け、弁護団の4人が橋下を相手に損害賠償請求を行った。一審の広島地裁は2008年10月2日名誉棄損を認め計800万円の賠償を命じた[289]。二審の広島高裁は2009年7月2日、賠償責任は認めたが賠償額を360万円に減額する判決を下した[290]。終審の最高裁は2011年7月15日、二審を破棄し、賠償請求を棄却した[291][274]。これにより橋下の逆転勝訴が確定した。
また、2009年11月27日に弁護団21人のうち19人が、橋下と読売テレビに対して合計1億2,400万円の損害賠償を求めて訴訟をおこした[282][275]が、広島地裁は2013年4月30日、請求を棄却した[292]。2014年2月28日に広島高裁は地裁判決を支持し、弁護士側の控訴を棄却した[293]
2015年3月26日、最高裁は弁護団の上告を退け、弁護団側の敗訴が確定した[294]
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(10.問題となった失言と言動)
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(10.2.竹山修身との論戦)

274. 最高裁判所第二小法廷判決 2011年7月15日 、平成21(受)1905、『損害賠償請求事件』。
275. “橋下知事と読売テレビ提訴 名誉棄損で光市事件弁護団”. 共同通信社. 47NEWS. (2009年11月27日). http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009112701000302.html 2014年2月6日閲覧。 
276. 東京弁護士会、光母子殺害の弁護士は懲戒せず(産経ニュース 2007年11月27日 12*33)
277. 母子殺害めぐる懲戒請求発言 橋下弁護士「違法性ないと確信」争う2007年9月6日 11:49(イザ!)
278. 橋下弁護士と週刊朝日編集長が「懲戒請求」で激論 2007年9月10日(Jcastテレビウォッチ)
279. 刑事弁護を考える〜光市母子殺害事件をめぐって 2007年9月9日(江川紹子ジャーナル)
280. 光市母子殺害事件弁護団緊急報告集会出席報告(1)(橋下徹のLawyer’s EYE)
281. 馬鹿な横浜弁護士会に代わってお詫びします (橋下徹のLawyer’s EYE)
282. “橋下知事に再び損害賠償提訴へ テレビ発言で光事件弁護団”. 共同通信社. 47NEWS. (2009年11月19日). http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009111901000281.html 2014年2月6日閲覧。 
283. 市民ら350人、橋下弁護士の懲戒請求へ 光市事件(asahi.com 2007年12月16日08時01分閲覧)
284. 「徹底検証 橋下主義」P256
285. 「大阪弁護士会:橋下知事は懲戒相当 母子殺害の発言で議決」毎日.jp 2009年4月14日
286. もっとも橋下自身は、実質的な弁護士活動は2010年現在行なっていない。
287. 「橋下氏が懲戒請求へ 大阪弁護士会会長を」共同通信2010年9月21日
288. 橋下知事「弁護士会の品位の基準、僕とは違う」 アサヒコム2010年9月17日
289. “橋下知事に800万賠償命令 光事件弁護団への懲戒請求”. 共同通信. (2008年10月2日). http://www.47news.jp/CN/200810/CN2008100201000111.html 2012年2月23日閲覧。 
290. “橋下知事に二審も賠償命令 光事件で懲戒呼び掛け”. 共同通信. (2009年7月2日). http://www.47news.jp/CN/200907/CN2009070201000403.html 2012年2月23日閲覧。 
291. “懲戒呼び掛け、橋下氏が逆転勝訴 最高裁、賠償認めず”. 共同通信. (2011年7月15日). http://www.47news.jp/CN/201107/CN2011071501000576.html 2012年2月23日閲覧。 
292. “光母子殺害弁護団の賠償請求棄却 橋下市長のテレビ発言”. 共同通信社. 47NEWS. (2013年4月30日). http://www.47news.jp/CN/201304/CN2013043001001788.html 2014年2月6日閲覧。 
293. 橋下氏懲戒呼びかけ、母子殺害弁護団の控訴棄却 読売新聞 2014年2月28日閲覧
294. “弁護団側の敗訴確定 橋下氏の「懲戒請求」発言訴訟”. 朝日新聞. (2015年3月30日). http://www.asahi.com/articles/ASH3Z5Q89H3ZUTIL03W.html 2015年4月2日閲覧。 

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出典:Wikipedia
2018/05/13 01:31
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