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京成成田空港線
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概要
成田空港線(なりたくうこうせん)は、東京都葛飾区京成高砂駅千葉県成田市成田空港駅を結ぶ鉄道路線である。京成電鉄によって「成田スカイアクセス」という愛称が付けられ、各種掲示物などで成田スカイアクセス線英語: Narita SKY ACCESS Line)という名称とオレンジ色の案内色を用いて旅客案内を行っている[注釈 1]駅ナンバリングで使われる路線記号はKS(ただし、京成高砂駅以外の北総鉄道共用駅を除く)。

概要[編集]

東京都心から成田国際空港へのアクセス改善を目的に、印旛日本医大駅まで通じていた北総鉄道北総線をさらに東へ延伸して同空港に直結させた路線で、2010年平成22年)7月17日に開業した[1][2]

全線にわたって、京成電鉄が第二種鉄道事業者であり、京成電鉄が北総鉄道千葉ニュータウン鉄道成田高速鉄道アクセス成田空港高速鉄道の4社に使用料を支払い、線路および駅等の施設を借りて、旅客運送を行う「上下分離方式」を採用している。

このうち、京成高砂駅 - 印旛日本医大駅間32.3kmは施設上は北総鉄道北総線として、成田高速鉄道アクセス線接続点 - 成田空港駅間8.4kmのうち空港第2ビル駅 - 成田空港駅間は京成本線の一部として2010年より前に開業済みであり、それぞれ成田空港線(成田スカイアクセス)との重複区間となっている。

京成高砂駅 - 印旛日本医大駅間においては、北総鉄道北総線に乗り入れ(直通運転)ているわけではなく、同一線路を使用していながら別々の事業者が鉄道事業法第二条における「旅客の運送」を行っていることから、京成電鉄と北総鉄道との線路共用区間となっている(本路線は京成電鉄が第2種、北総鉄道は第1種と第2種)。本路線経由の列車について「北総線経由」との表記も見られるが、本路線列車(京成扱い)については正確な表現ではない。また、北総単独駅(新柴又、矢切、北国分、秋山、松飛台、大町、西白井、白井、小室、印西牧の原の各駅)は本路線の駅となっていない一方で北総の乗車券でも本路線列車に乗車できる(逆も可)。成田空港(成田スカイアクセス)線・北総線は列車種別を揃えるなど共通化した取り扱いもなされている。

運賃計算について[編集]

北総鉄道と京成電鉄の重複区間における運賃の取り扱い等は、2009年(平成21年)12月16日に運賃の上限認可申請が行われており、北総鉄道の従来の運賃体系に準じた運賃が申請され[3]、また沿線自治体で、北総鉄道の運賃引き下げなどを求め、当路線の運賃上限認可申請とは別途、引き下げ運賃の認可を申請し[4]2010年(平成22年)2月19日に、それぞれの運賃が認可された[5]。北総線各駅から成田湯川・空港第2ビル・成田空港の各駅へは当路線のキロ程と同額の運賃になっているが、実際には北総線と京成線の運賃を印旛日本医大駅を境としてそれぞれ別計算した上で、当路線のキロ程と同額になるように乗継割引を適用した金額という扱いになっている(北総・京成の連絡乗車券)[5]

なお、京成電鉄は北総鉄道との重複区間(京成高砂 - 印旛日本医大)の乗車券(普通乗車券・回数乗車券・定期乗車券など)は発売しない。北総鉄道との重複区間において有効な乗車券は、乗車できる事業者の限定が行われていない。即ち、北総乗車券でも本路線列車に乗車できる。

線内各駅から京成高砂駅を経由した京成電鉄の他路線各駅までの運賃は、京成高砂駅を境として、それぞれの運賃を別計算するものとなる[5]。線内各駅から空港第2ビル駅を経由した京成電鉄の他路線各駅(京成成田駅方面)までの運賃は、成田空港線と本線の接続点 - 空港第2ビル駅までのキロ数(空港第2ビル駅より片道0.5km)と本線の加算運賃を含めずに空港第2ビル駅で区切って計算する。この経路の連絡定期券は京成電鉄・北総鉄道でのみ発売する(他事業者では発売しない)。また、京成高砂駅以西の各駅と空港第2ビル駅・成田空港駅間の定期券については、実際に乗車する経路でのみの発売となることから、成田空港線と本線との共通定期券は発売されていない[注釈 2]

株主優待券における取り扱い[編集]

京成電鉄の株主優待券は全線有効であるが、新柴又駅 - 印旛日本医大駅間の各駅を発着・途中下車する場合は、京成ではなく北総線利用という扱いになり(本路線の駅としてのアクセス特急停車駅を含む[注釈 3])、別途北総線の運賃が必要となる[6]

沿革[編集]

1982年新東京国際空港アクセス関連高速鉄道調査委員会が運輸省(当時)に空港アクセス鉄道について

A案(成田新幹線計画ルートの再整備):東京 - 新砂町(現・新木場付近) - 西船橋 - 新鎌ヶ谷 - 小室 - 印旛松虫 - 成田空港
B案(北総線を延伸、該当ルート):上野 - 高砂 - 新鎌ヶ谷 - 小室 - 印旛松虫(現・印旛日本医大付近) - 成田空港
C案(成田線を分岐して成田空港に直結、現在の「成田エクスプレス」の運行ルート):総武本線・成田線東京 - 錦糸町 - 千葉 - 佐倉 - 成田 - 成田空港
の3案を答申し、1984年に運輸省はB案(北総線延伸)を採択し推進すると決定した[7]。しかし、計画は決定したものの、成田アクセス鉄道問題は解決に向けての動きが遅滞していたため、1987年に当時運輸大臣であった石原慎太郎が「成田新幹線の設備と用地を活用し、京成線とJR線を成田空港に乗り入れさせる案(C案)」を指示して事業化され、そちらは一足早く1991年に成田線(空港支線)と京成本線(駒井野分岐点 - 成田空港間)の形で現実化した[7]

B案はその後、1999年に「成田新高速鉄道事業化推進検討委員会」が設立されて実現に向けて動き出し、2002年には「成田高速鉄道アクセス株式会社」が設立され、2006年に着工し、既存路線の改良および新線建設が行われた。

京成高砂駅 - 小室駅 - 印旛日本医大駅間:成田高速鉄道アクセスが既存路線を改良
印旛日本医大駅 - (土屋) - 成田空港駅間:成田高速鉄道アクセスが新線(成田高速鉄道アクセス線)を建設[8]
成田空港駅および空港第2ビル駅構内:成田国際空港株式会社が駅を改良・ホーム増設
新線部分では印旛沼を橋梁で横断しているが、この付近には広大な湿地里山があり、また野鳥の宝庫ともなっているため自然保護団体を中心に一部計画変更の要望が出ていた[注釈 4]。環境影響評価書では代替措置などできる限りの環境保全措置を実施し、景観に配慮した構造とするとして着工された[注釈 5]。建設工事は順調に推移し、2010年3月に完工、3月25日から約4か月の乗務員習熟訓練運転を経て同年7月17日に開業した。開業により、それまで最速で51分かかっていた日暮里 - 空港第2ビル間が最速36分で結ばれ、所要時間が15分短縮された[2]。総事業費は1,261億円である。

路線愛称が決定するまで仮称として事業名「成田新高速鉄道整備事業」の略称である「成田新高速鉄道」と呼ばれていたが、2008年12月20日から2009年1月15日まで成田新高速鉄道に代わる新しいアクセスルート愛称名の公募を行って選考した結果「成田スカイアクセス」に決定し、同年12月16日に発表された[12]

スカイライナーの最高速度である160km/h走行区間の分岐器には、上越新幹線北陸新幹線高崎駅での両線分岐ポイントで使われている38番分岐器[13]が使用され、最高速度のまま、減速を要しない通過が可能となっている。

成田新高速鉄道建設促進期成同盟[編集]

期成同盟構成団体 - 構成:成田市市川市船橋市松戸市鎌ケ谷市印西市白井市
2010年3月23日に印西市に編入合併した印旛村本埜村も入っていた。
設立 - 1985年7月31日
会長 - 成田市長

年表[編集]

1982年昭和57年)5月31日 - 新東京国際空港アクセス関連高速鉄道調査委員会が運輸省(当時)に対してA・B・C案(前述)を答申。
1984年(昭和59年)11月1日 - 運輸省がB案ルートを推進する旨を発表。
1985年(昭和60年)7月11日 - 運輸政策審議会答申第7号に位置付け。
1998年平成10年)1月27日 - 運輸政策審議会答申第18号2015年までに開業することが適当である路線として位置付けられる。
1999年(平成11年)3月23日 - 「成田新高速鉄道事業化推進検討委員会」設立。
2001年(平成13年)8月28日 - 小泉政権の都市再生プロジェクト(第二次決定)の一つと見なされ、実現に向けて動き出す。
2002年(平成14年)
4月25日 - 施設保有会社「成田高速鉄道アクセス株式会社」設立[14]
5月31日 - 成田高速鉄道アクセス(第3種)および京成電鉄(第2種)の鉄道事業の申請。
7月5日 - 成田高速鉄道アクセス(第3種)および京成電鉄(第2種)の鉄道事業の許可[15][16]
2005年(平成17年)
12月21日 - 国土交通大臣が成田高速鉄道アクセス線の工事施行を認可。
12月27日 - 千葉県知事が成田高速鉄道アクセス線の都市計画決定を告示。
2006年(平成18年)2月4日 - 成田国際文化会館で起工式が行われる[17]
2007年(平成19年)6月1日 - 都市計画事業認可取得。
2008年(平成20年)
4月1日 - 成田市押畑地先で地権者との用地買収が困難となり、千葉県収用委員会に収用裁決申請を提出する。
7月30日 - 成田市押畑地先の地権者2者の所有する未買収地(計約700m2、延長約150m)に対して、千葉県収用委員会は権利取得と地権者による明け渡しの裁決を出す。同時に用地問題に決着が付く。
9月1日 - 起工承諾等を含め、100%建設用地確保完了。
2009年(平成21年)
4月28日 - 印旛日本医大 - 空港第2ビル間の新駅名称が公募により「成田湯川駅」に決定(仮称は成田ニュータウン北駅)。
12月16日 - 路線の正式名称、愛称、一般特急停車駅、改正運賃を開示。
2010年(平成22年)
3月 - 完工。
3月25日 - 乗務員習熟訓練開始。
5月16日 - 京急蒲田駅上り線高架化に伴う5社局一斉ダイヤ改正に伴い、乗務員習熟訓練のダイヤも改正。
7月17日 - 開業[1][2]
2011年(平成23年)
3月11日 - 東北地方太平洋沖地震東日本大震災)が発生。都営地下鉄浅草線・京急線との相互直通運転およびスカイライナーの運転が休止。各線運行再開後も泉岳寺 - 品川間が封鎖されたため、一部の京成車が京急に、一部の京急車が京成に取り残される。
3月14日 - 11日の地震による発電所の停止に伴う電力供給逼迫のため、東京電力輪番停電(計画停電)を実施。これに伴い、この日から都営浅草線・京急線との相互直通運転およびスカイライナーの運転が休止。
3月15日 - 都営浅草線との相互直通運転を再開。
3月16日 - 京急線との相互直通運転ならびにスカイライナーの運転を再開。休日ダイヤベースの特別ダイヤを編成。
4月4日 - 新年度に対応するためのダイヤ改正を実施。
4月11日 - 福島県浜通りで、3月11日の地震の余震(マグニチュード7.1)が発生し、東京都や千葉県北部など当線沿線でも震度4を記録したため、この日のスカイライナーの運転が休止(翌日運転再開)。
2012年(平成24年)10月21日 - 京急蒲田駅下り線高架化に伴うダイヤ改正により、アクセス特急・エアポート快特の所要時間が短縮されるほか、新鎌ヶ谷駅での北総線系統(京急線内快特)との接続も改善される[18][19][20]
2015年(平成27年)12月5日 - ダイヤ改正により、上りアクセス特急の最終を15分繰り下げて、成田空港22:49発とする[21]
2017年(平成29年)10月21日 - ダイヤ改正により、上りアクセス特急の最終を11分繰り下げて、成田空港23:00発とする。平日は金沢文庫行き、土休日は西馬込行きとする[22]
2019年令和元年)10月26日 - ダイヤ改正により、上りスカイライナーが増発され、成田空港発の最終列車が23:20発のスカイライナーとなる。

運行形態[編集]

運転については、共用区間を京成成田空港線の列車として京成乗務員が運転する場合は京成側の運転規定が適用され、北総線の列車として北総鉄道の乗務員が運転する場合は北総鉄道側の運転規定が適用される。そのため、北総線の各駅端部には京成乗務員向けの駅間最高速度標識など、京成の運転規定上必要な標識が設置されている。

成田スカイアクセス線の列車としてはスカイライナーとアクセス特急の2種別が運行されている。

スカイライナー[編集]

AE形により、最高速度160km/hで運行し、日暮里 - 空港第2ビル間の所要時間は最速36分。日中は毎時3本運行する。

最高速度160km/hは、新幹線以外では日本最高速で、2015年3月14日に北越急行ほくほく線の特急「はくたか」が廃止されてからは、単独トップとなっている。160km/hでの進行を指示するためのGG信号(高速進行)がスカイライナーに対してのみ現示されるようになっている。このほか、京浜急行電鉄(京急)に次いで北総鉄道区間を含めてYGF信号(抑速信号)も2009年7月より稼動している。

アクセス特急[編集]

通勤形電車による料金不要の列車。種別色はオレンジで、英語表記は「Access Exp.(Access Express)」。

最高速度120km/hで運行し、日暮里駅 - 空港第2ビル駅間の所要時間は最速50分。日中は都営浅草線・京急線方面に1時間あたり1.5本が運行されている。都営浅草線・京急線内エアポート快特となる羽田空港第1・第2ターミナル行きの列車は2013年10月25日までは京成車・京急車とも、「アクセス特急」の種別幕と「羽田空港」行の行先表示を掲示していた[23]

成田空港駅から羽田空港までの所要時間は北行が1時間36分、南行が1時間34分。開業当初は当路線開業前の京成本線経由のダイヤより3分早い1時間43分、最速は1時間35分であったが、2012年10月21日の京急蒲田駅高架化に伴うダイヤ改正で北行・南行ともに1時間30分台に短縮された。早朝と夜間は羽田空港発着(京急線内エアポート急行)のほかに本線京成上野駅・都営浅草線西馬込駅(浅草線内は各駅停車:浅草線区間でも「アクセス特急」が設定される)[注釈 6]・京急線神奈川新町駅(土休日の始発のみ)・金沢文庫駅(平日の終車着のみ)・京急久里浜駅三崎口駅(以上京急線内快特または特急)発着の列車が設定されている。

京成電鉄の車両による列車は本線京成上野駅・都営浅草線西馬込駅・京急空港線羽田空港・(2019年10月26日のダイヤ改正からは平日1往復京急久里浜線京急久里浜駅)発着で運行され、京急の車両による列車は羽田空港・三崎口駅(土休日深夜1本のみ西馬込)発着で運行されている。

2012年以降、毎年夏休み期間中の毎日早朝に京成上野発下り1本、深夜に京成高砂行き上り1本の臨時列車が運行されている[24][25][26][27][28]。なお2016年11月19日の改正で早朝の列車は定期列車化された。

2015年12月5日のダイヤ改正で、上りアクセス特急の成田空港発京成上野行き最終電車の発車時刻が繰り下げられた。

2017年10月28日のダイヤ改正で、上りの最終列車の時刻が繰り下げられ、行先が平日は金沢文庫行き、土休日は西馬込行きに変更された。なお、土休日は青砥で通勤特急京成上野行きと接続する。

2019年10月26日のダイヤ改正で、早朝の京成上野発の列車の運転区間が変更され、平日は高砂始発に短縮、土休日は押上線押上始発に変更となった。また、土休日夜間の京成上野発着の列車の大半が都営浅草線方面発着に変更された。

運行パターン[編集]


停車駅は各路線ページを参照のこと

京急線直通
羽田空港発着
日中の基本パターン。押上 - 羽田空港間はエアポート快特(京急蒲田通過)で運転。
朝夕運転の列車は京急線内を快特またはエアポート急行で運転。(都営浅草線内は各駅に停車)
横浜方面発着
朝夕夜間に数本運転される。京急線内は快特または特急で運転。(都営浅草線内は各駅に停車)
都営浅草線直通(西馬込発着)
朝間と土休日夜間に運転。
京成上野発着
夕方・夜間に運転。但し土休日は夜間の京成上野行1本のみ運転。

臨時ダイヤ[編集]


箱根駅伝対策(2011年(第87回大会[29])・2012年(第88回大会[30])実施)
京急では毎年1月3日に箱根駅伝復路開催に伴う臨時ダイヤが編成されていたため、以下のように変更されていた。
種別を押上 - 泉岳寺 - 京急蒲田間は快特に変更の上、京急蒲田 - 羽田空港間の運転が中止。
京急蒲田で空港線臨時普通電車に接続、当該車両は神奈川新町まで回送される。
2012年10月に平和島 - 京急蒲田 - 六郷土手間と京急蒲田 - 大鳥居間の下り線の高架化が完了したため[31]、同年をもって終了。2013年(第89回大会)以降は実施されていない。
隅田川花火大会対策
都営浅草線において隅田川花火大会開催に伴い、会場最寄駅の本所吾妻橋と蔵前に臨時停車する。
そのため、種別変更駅を押上から東日本橋に変更の上、押上 - 東日本橋間を各駅停車とする[32]

使用車両[編集]

いずれも8両編成が使用される。

AE形(スカイライナー)
3000・3050形
3700形
3100形(2019年10月26日より運用開始)
都営浅草線直通用車両で、車上情報管理装置誤通過防止機能(停車予告機能)の搭載を行った編成が運用に入る。 600形
新1000形(ステンレス車のみ。4両編成は2編成を連結し編成間の幌を繋いだ状態に限る)
1500形(緊急時の代走)
なお、北総鉄道(千葉ニュータウン鉄道所有車を含む)と東京都交通局の車両は両者ともに120km/h対応編成が存在するが、アクセス特急としての運行を行っていない。

運行に伴う施設改良[編集]

成田高速鉄道アクセスによると、京成高砂 - 印旛日本医大間は最高速度130km/hで走行するための改良工事が行われ、新線区間(成田高速鉄道アクセス線)は最高速度160km/hに対応した。また、並行して一般国道464号北千葉道路の一体的な整備が行われている。

京成電鉄では当路線の開業に併せて、JR東日本の山手線京浜東北線常磐線、東京都交通局の日暮里・舎人ライナーとの乗り換え駅である日暮里駅の大規模改良工事が実施された。2009年10月3日から1階部分にあたる従来の1面2線のホームを上り用の1面1線、2階を改札・コンコース、3階を下り用の2面1線(「スカイライナー」専用と一般車専用の各ホームを設置)、合計で3面2線に変更された。また、北総鉄道区間も東松戸新鎌ヶ谷・小室の各駅に待避線が新設された(これらの各駅には当初から拡張用スペースが確保されていた)。

さらに受け入れ側の空港第2ビル駅は2009年11月14日から従前の1面1線の対向式ホームから1面2線の島式ホームに改良され、成田空港駅もホームが1面2線から2面3線へと増設・拡幅され、従来の京成本線、成田スカイアクセス、スカイライナー専用ホームに区別された方向別・列車別ホームとなった。また、両駅の既存のホームは本線と成田スカイアクセスのホームに前後で分けられ、京成本線コンコースにはルートの特定と運賃の算定を行うための中間改札が設置された。なお、京成本線分岐部 - 成田空港駅間の単線区間のうち、分岐部 - 空港第2ビル間は同駅のホームの島式化による安全側線の延長により複線化されたが、同駅 - 成田空港駅間の線路は従来通り単線である。

京成高砂駅についても、当路線開業後の踏切遮断時間増加対策の関連工事として金町線ホームの高架化工事を行った。当路線の開業に先行して2010年7月5日より高架化されたので、金町線は全列車が同駅 - 京成金町間の折り返し運行となった。

当路線の開業後に都営浅草線日本橋駅東銀座駅から東京駅まで分岐線を敷設する計画もあったが、この案はこれとは別に後述する浅草線短絡新線構想(都心直結線)も浮上したこともあり、現在のところ着工されていない。

データ[編集]

路線データ[編集]

路線距離:51.4km(ただし空港第2ビル駅 - 成田空港駅間の1.0kmは京成本線と重複)
管轄:
京成高砂駅 - 小室駅間19.8km:北総鉄道(第1種鉄道事業者)
小室駅 - 印旛日本医大駅間12.5km:千葉ニュータウン鉄道(第3種鉄道事業者)
印旛日本医大駅 - 成田空港高速鉄道線接続点(成田市ウイング土屋付近)間10.7km:成田高速鉄道アクセス(第3種鉄道事業者)
成田高速鉄道アクセス線接続点 - 成田空港駅間8.4km:成田空港高速鉄道(第3種鉄道事業者)
軌間:1435mm
複線区間:京成高砂駅 - 成田湯川駅間
単線区間:成田湯川駅 - 成田空港駅間
電化区間:全線(架空電車線方式直流1500V
保安装置:C-ATS(京成高砂駅 - 印旛日本医大駅間の一部は1号型ATS
最高速度:スカイライナー130km/h(京成高砂 - 印旛日本医大)、160km/h(印旛日本医大 - 空港第2ビル)、アクセス特急120km/h(京成高砂 - 空港第2ビル)

駅一覧[編集]

●:停車、|:通過
京成高砂駅 - 印旛日本医大駅間は北総鉄道北総線との共用区間である。「北総鉄道北総線#駅一覧」も参照のこと。空港第2ビル駅 - 成田空港駅間は京成本線との重複区間である。
東松戸 - 印旛日本医大間の駅には北総鉄道の駅番号が付与されているが、本路線としての京成独自の駅番号は付与されていない。これは、京成電鉄は押上駅を例外として駅番号の二重付与はしない方針をとっているためである[33]
線路 … ‖:複線区間、◇・|:単線区間(◇は列車交換可能)、∨:ここより下は単線、∧:ここから上は単線(駅構内は列車交換可)
成田空港高速鉄道線接続点付近(ウイング土屋地先)に「土屋駅(仮称)」を設ける運動が存在し、同地点には駅を設ける空間も有しているが、現行計画では駅設置の予定はない。成田市では「成田新高速鉄道土屋駅設置促進協議会」(現:新駅・基幹交通網整備促進特別委員会)を設け、土屋駅設置に向けた署名活動や千葉県・国土交通省新東京国際空港公団(当時)への陳情などの住民運動を展開している。2008年2月20日には土屋新駅設置に係る研究会が発足した。研究会は、京成電鉄、成田空港高速鉄道、成田高速鉄道アクセス、成田国際空港、成田市、千葉県の各メンバーから成り、課題の整理と調査が実施される。2014年1月8日の東京新聞千葉版によるところでは駅設置のために区画整理がなされてバスロータリーも造られていたが京成では「スカイライナーの速度維持のため駅設置は難しい」という[注釈 7]
当初アクセス特急(当時は種別名決定前で一般特急と呼ばれた)が通過する予定だった東松戸駅は、千葉県松戸市武蔵野線沿線地方公共団体などが要望した結果、停車駅に追加された。同駅には2009年2月16日より北総鉄道によって特急(アクセス特急とは別の列車で新鎌ヶ谷駅 - 印旛日本医大駅間は各駅に停車)と急行(現在は下りのみ運転)の停車が開始されている。
累計キロ49.9km地点に本線との接続点がある。当線成田湯川駅方面 - 駒井野信号場京成成田駅)方面を空港第2ビル駅経由で利用する場合の運賃計算に使用される[35]
新鎌ヶ谷駅 - 千葉ニュータウン中央駅間で柏市白井市内を通過するが駅はない(柏市内には北総線の駅もない)。

成田 - 羽田連絡鉄道の経緯と構想[編集]

国土交通省2008年、当路線を活用した成田 - 羽田連絡鉄道の開設について検討を開始した。羽田・成田両空港は発着枠の拡大が計画されており、特に羽田空港は2010年10月21日に4本目となる滑走路の併用開始および国際定期便の就航が予定されていることなどから、両空港間における乗り継ぎ客の増加が予想されており、両空港間の連絡機能の向上が求められている。

当路線開業により現在、両空港間はアクセス特急が最短103分で結んでいるが、都営地下鉄浅草線内の三田宝町両駅付近の2か所に特急列車用の追い越し設備を新設することで65分に短縮できるとされている(建設費は400億円程度)[36][37]。また、これとは別に同線の改良ではなく並行してバイパスとなる別線(都心直結線)を新たに建設する案(建設費は3,000億円程度)も発表されている[38][39]。このバイパス線の場合は60分で両空港間を結ぶことになっている。

このほか、浅草線の東銀座・日本橋の両駅から分岐線を新設して東京駅に至るいわゆるデルタ線構想もあったが、都心直結線の構想が示されて以降は消滅した。

両空港間を結ぶ連絡列車としては1998年11月18日京急空港線羽田駅(現:天空橋駅) - 羽田空港駅(現:羽田空港第1・第2ターミナル駅)間延伸開業と同時に実施されたダイヤ改正から、羽田空港駅 - 成田空港駅間を運行し、かつ全区間において通過運転を行う新種別「エアポート快特」(京成線内は特急)が設定され、空港間連絡鉄道としての役割を果たしてきたが、2002年10月12日に実施されたダイヤ改正から京成線内においては同日から新たに設定された「快速」として運転されるようになった。快速は特急より停車駅が多く、京成津田沼駅以東(成田空港駅方面)は各駅に停車する上、大部分が京成成田駅京成佐倉駅発着となる運用に短縮されたため、空港間連絡鉄道としての機能を持たなくなった。

その後、2006年12月10日のダイヤ改正から京成線において快特(快速特急)が新設され、早朝に成田空港発羽田空港行、夕方以降に羽田空港発成田空港行(ともに京急線内急行、2010年5月16日からはエアポート急行)がそれぞれ設定されており、当路線開業以前のダイヤではこの快特が事実上空港間連絡鉄道としての役割を担っていた。

当路線開業時に、成田空港と羽田空港を結ぶ列車として、特急料金不要の通勤形車両を用いた「アクセス特急」が新設された[40][41][42]。日中は成田空港駅 - 羽田空港駅間を成田スカイアクセス、京成本線・押上線、都営浅草線、京急本線・空港線経由で結ぶ。途中、押上駅で「エアポート快特」に種別変更して都営・京急線を走る。

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

参考文献[編集]

佐藤信之鉄道・軌道プロジェクトの事例研究 8 成田新高速鉄道計画について」『鉄道ジャーナル』No.427 2002年5月号 p147 - p149、鉄道ジャーナル社
「特集:京成電鉄」『鉄道ピクトリアル』No.787 2007年3月号臨時増刊、電気車研究会
川島令三 「成田新高速鉄道アクセス」『全国鉄道事情大研究 東京東部・千葉篇(2)』 草思社、2003年
「ぐ〜んと近くなる! 成田空港「成田新高速鉄道」2010年春完成へ」『グリーンポートレポート』2006年12月号 (PDF) 成田国際空港株式会社
成田空港アクセス関連の鉄道事業許可について 国土交通省 報道発表資料 2002年7月5日

関連項目[編集]

北総鉄道北総線 - 京成高砂駅 - 印旛日本医大駅間の共用区間
成田国際空港
スカイライナー
空港連絡鉄道
成田新幹線
北千葉道路
成田高速鉄道アクセス
北越急行ほくほく線 - 当路線と同じく最高速度160km/h走行を行っていた路線

外部リンク[編集]

成田空港まで36分。新型スカイライナー(京成電鉄)
新型スカイライナー・成田新高速鉄道案内専用サイト(京成電鉄)
成田新高速鉄道整備事業(成田高速鉄道アクセス株式会社)
千葉県内の鉄道整備計画(成田新高速鉄道)
鉄道の礎245号(2008年7月)- 成田新高速鉄道建設事業の概要、社団法人 日本鉄道建設業協会
出典:Wikipedia
2020/03/23 15:32
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2020/03/28 更新
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