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5.文法
5.6.基本文型
英語は、元来印欧語言語が持っていた名詞の格変化や動詞の人称変化のほとんどを失ったため、文中の格関係(誰が誰に何をどうするか)を語順に依存しており、したがって語順が固定的であり「文型」がはっきりしている。
日本の英語教育ではC・T・オニオンズ提唱した5文型という考え方が英語の基本文型として広く使われている(実際には、5つの文型ではうまく説明できない文も存在するとし、5文型を強調しすぎることが却って学習の妨げになる、という主張も珍しくない)。
5文型は、英文の中心をなす主語述語部分において、前置詞無しに語を並べただけで文ができあがっている物を分類したものと言える。そこで使われている語は主語としての名詞、存在を言う述語としてのbe動詞、作用を言う述語としての一般動詞、主語の性質や状態を言う形容詞、一般動詞の目的語になる名詞、その目的語に対する内容的な述語になる動詞の原形や名詞や形容詞である。このように5文型は主語と動詞と、前置詞無しで並ぶ名詞とその名詞に対して内容的な述語として並ぶ単純な形という限られた部分において、並んだ語の種類によって分類し5つの形にまとめた物と言える。ここには文の大基本である主語と述語に含まれている意味への考察がなされていない。そのため意味に基づいて言葉を使用しようとしている学習者にはかえって妨げとなっているのである。
これまでは下記の文型が主要かつ重要なものであるとして扱われてきた。英文の構造の分類法としての5文型は日本以外の国ではあまり一般的ではないが、動詞の語法を説明する上では、「基本5文型」をベースとした動詞型の分類が世界的に受け入れられていて、ジーニアス英和辞典、Oxford Advanced Learner's Dictionary 等の多くの権威ある辞書において積極的に採用されている。
通常、進行形の文は第2文型とは見なさず、動詞部分を三単現など主語に合わせた形にして文型を考える。また完了形も同様である。また受動態の文も5文型に当てはまらない。群動詞を含む文は群動詞全体を1つの動詞と考えることが多い。また、群動詞は助動詞と本動詞が融合したものであるので、特別な形の助動詞として扱えばよい。 そもそも5文型は助動詞を除去した主語と述語の部分において語の並びだけによって分類した物なのである。
ランドルフ・クァークは付加語A (Adverbial) を加えた考え方を提唱している。付加語Aは修飾語Mとは異なり省略することができない。この考えでは従来の5文型にSVAとSVOAという文型が加わる。また第2文型のうちVがbe動詞の場合を特別に扱う考えもある(つまりS be C)。また A・S・ホーンビーは第3文型、第4文型、第5文型のOやCが不定詞や分詞や動名詞やthat節の場合などで細かく分類した文型を提唱している。
第1文型 S+V
これは修飾語Mを除いたとき、主語Sと述語動詞Vだけで文章が完結している文型である。このときそのVを完全自動詞という。
第1文型に用いられる動詞には be, come, go などがある。
第2文型 S+V+C
これは修飾語Mを除いたとき、主語Sと述語動詞Vと主語を説明する補語Cで文章が成り立っている文型である。このときそのVを不完全自動詞という。このとき主語S⊆補語Cという関係が成立している。
第2文型における文の例:He is a teacher. (彼は先生です。)となり、これが最も基本的な核となる部分であり、もしこれが例として「彼は英語の先生です。」としたいならば、 He is an English teacher. というように継ぎ足せばよい。 He is kind. He is busy. (彼は親切である。彼は忙しい。)
He looks busy. (彼は忙しく見える。)
This tastes good. (これは美味しい味がする。)
第2文型に用いられる動詞には次のものがある。 状態の維持を表す be, remain, keep, lie, stay など。
状態の変化を表す become, get, come, go など。
感覚を表す sound, feel, look, hear, smell, taste など。
感想を表す seem, appear など。
第3文型 S+V+O
これは修飾語Mを除いたとき、主語Sと述語動詞Vと動作の対象となる目的語Oで文章が成り立っている文型である。このときそのVを完全他動詞という。
第3文型における最も有名で分かり易い文としては I love you. (私はあなたを愛しています。)が挙げられる。
第4文型 S+V+IO+DO
これは修飾語Mを除いたとき、主語Sと述語動詞Vと動作を受ける人間接目的語IOとその動作を受ける人に対して動くもの直接目的語DOで文章が成り立っている文型である。このときそのVを授与動詞という。
間接目的語IOと直接目的語DOの位置を入れ替えると、前置詞が加わってS+V+DO+前置詞+IOという形になる。このときの前置詞は tofor の場合がほとんどであり(to の場合のほうが多い)、これらの使い分けは動詞のもつ性質が give型(相手の元に何かを届かせるタイプ)か buy型(相手のために何かをする)かどうかタイプで分けられる。
第4文型に用いられる動詞には次のものがある。 to が加わる give, hand, pass, offer, allow, sell, lend, owe, show, teach, tell, promise, read など。
for が加わる buy, make, get, do, find, cook, play, choose など。
第5文型 S+V+O+C
これは修飾語Mを除いたとき、主語Sと述語動詞Vと動作の対象となる目的語Oと目的語を説明する補語Cで文章が成り立っている文型である。このときそのVを不完全他動詞という。
第5文型における例文としては、 I think him a suspect. (私は彼を容疑者だと考えている、みなしている。)となる。このとき目的語 O ⊆ 補語 C という関係が成立している。第5文型における、この関係はイェスペルセンが考えた用語ネクサスの一種である。ネクサスとは主語・述語の関係をさすが、本来の主語・述語の他に第5文型の目的語と補語のような意味上の主語・述語も含まれる。
言い換えると、OCとは、文の中心の主語述語以外で主語述語に当たるものを言うときに、主語を非主格の目的格にしてOとし、述語を動詞の原形にしたり、be動詞を省略して残った物をCとしているわけである。
第5文型は基本文型とされているが、元の文におけるOCを内部的にS+Cの文を含むと考えられることから、基本文型としては扱わないほうが実際的だという考えもある。
第5文型に用いられる動詞には次のものがある。 知覚動詞feel, see, hear, watch, observe, notice, smell, perceive, taste など。
使役動詞make, have, let, get, allow, permit, cause, force, compel, oblige など。
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出典:Wikipedia
2017/09/09 16:30
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