下水道
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4.種類
4.1.法律上の分類
下水道整備は大規模な事業なので、関連法令体系も国によって違いがある。ここでは日本について示す。

下水道法による下水道[編集]


法令(下水道法)上の定義は、下水排除のための、管路施設、処理施設、ポンプ施設その他の補完施設の総体で、灌漑排水施設と屎尿浄化槽を除く。処理施設から排出される汚泥は、産業廃棄物となる。

主に市街地の下水を排除・処理するため、原則として市町村が管理する。個別の終末処理場を持つ単独公共下水道と、処理を流域下水道へ任せる流域関連公共下水道がある。
公共下水道は都市計画における市街化区域を対象とするため、原則として市街化調整区域では利用できない。そこで、補完するための事業が用意されている。 特定環境保全公共下水道(特環) - 水質の保全と生活環境改善を目的とする。処理場を持つ場合と、他の下水道(同じまたは他の市町村の公共下水道、および流域下水道)へ接続する場合とがある。
特定公共下水道 - 計画汚水量の2/3以上を特定の事業者が占める場合(工業団地など)に、適用される。
認可拡大による整備 - 整備効率が高く(密度の高い集落で、接続可能な管路に近い)、住民が要望し、受益者負担金(実費負担に近く、都市計画税相当額よりかなり高い)を納付することが条件となっている。
複数の公共下水道の下水を受けて排除・処理するための下水道で、流域幹線と終末処理場を持ち、都道府県が管理する(2005年現在で31都道府県)。河川の流域に沿って設置され、県の建設事務所のほか公社組合で管理される。受け入れる公共下水道の種別や構成の内訳は問わない。
雨水流域下水道
終末処理場を持つ複数の公共下水道の雨水のみを排除するための下水道で、雨水の流量調節施設をもつ。2003年度の改正で追加された。
都市下水路
都市部の洪水防止のための雨水排水路として設けられるもので、原則として明渠であり処理施設は有しない。既存の水路等を指定して改築する場合が多く、外観は小規模河川そのもので住民の憩いの場になっていたりすることから、「下水」のイメージを嫌い愛称で呼ぶ例も少なくない。

下水道類似施設[編集]


広い意味での下水道で、処理施設は浄化槽法および廃棄物処理法の対象となり、汚泥は一般廃棄物である。ほとんどの場合、汚水排除と浄化のみを目的とするが、農業集落排水処理施設(農集)などは雨水管渠整備も事業対象に含む。

市街地外の人口密集地(集落)の水質保全と生活環境改善を目的とするもので、市町村または地元住民の組合などが管理する。基本的に管路施設と汚水処理施設を持ち、排除は分流式で行う。これは浄化槽法の対象に工場排水と雨水が含まれないためだが、少数ながら合流式で整備されるケースもある。

設計上の基準や施工方法、および排除を許される事業所などが幾分異なるが、つまりは、整備に必要な多額の建設資金に対する補助金を、どの省庁が交付するかの違いである。それゆえ周辺の舗装道路が国道市町村道か、農道か、林道か、といった違いと関連性が深い。

農業集落排水処理施設(農集):農林水産省の農業農村整備事業。数が多く、設計指針も出ている。
漁業集落排水処理施設(漁集):水産庁の漁業集落環境整備事業。漁港の後背集落を対象とし、やや少ない。
林業集落排水処理施設(林集):林野庁の森林居住環境整備事業。対象地域が限られ、少ない。
この3事業をまとめて集排とも称し、ミニ下水道、農村下水道などと呼ばれることもある。

簡易排水施設:農林水産省の山村振興等農林漁業特別対策事業
小規模集合排水処理施設:総務省の小規模集合排水処理施設整備事業
特定地域生活排水処理施設:環境省の浄化槽市町村整備推進事業
個別排水処理施設:総務省の個別排水処理施設整備事業で、いわば個人の合併浄化槽を買い上げる制度。
地域屎尿処理施設(コミュニティ・プラント、コミプラ、地域下水道):環境省の地域し尿処理施設整備事業。廃棄物処理法の対象。

その他[編集]


上記の下水道とその類似施設は国庫補助対象事業だが、この他にも汚水等を収集排除する設備は各種あり、その一部を以下にあげる。

コミュニティ・プラント:市町村の単独事業で整備され、特定の集合住宅団地が対象。前述のコミプラとは制度上は別もので浄化槽法の対象だが、混用されているうえ補助との関係も曖昧なケースがある。
除害施設(大規模なもの):公共下水道を利用する事業者が設置するもので、多くは市町村の補助金制度がある。処理水を下水道へ流すため、管理が安易になりがちな事が問題である。
事業場排水処理施設:直接公共用水域へ放流している、工場などの水質汚濁防止法に定める特定施設に設置義務がある。規模もレベルも非常に多岐に渡り、まさにピンからキリまでの現状にある。
合併処理浄化槽:主に法人設置の大規模なもの。特に高級別荘地やリゾートホテルなどでは利用者の快適性を重視して集合処理が多い。
なお、し尿処理施設は管路施設がない等の点で下水道ともこれら類似施設とも大きく異なるが、処理工程に関しては共通点も多い。

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出典:Wikipedia
2019/09/01 16:00
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