サービス終了のお知らせ
バラード
▼人気記事ランキング
3.器楽曲としてのバラード
19世紀には、フレデリック・ショパンによって、器楽曲の一種の作品名に転用された。ショパンのバラードは、古い歴史物語を詠んだ詩に基づいていることを暗示しており、この意味において、本来のバラードよりバラッドとの結びつきが強い。また、音楽史的には、幻想曲、即興曲の延長線上にある様式の曲と言うことができ、概して、音楽的に多種多様な楽想が物語風に展開され、それ故に形式は型がなく作曲者の自由な楽想が活かされており、長大で複雑な構成を呈し、夢のような美しい楽想から激情的な終焉へと向かう劇的な特徴を挙げることができる。その劇的な展開には、転調の妙技が最大限に活かされているのも大きな特徴である。また、悲劇的・破滅的に終わる傾向が強く、ハッピーエンドで終わるバラードは珍しい部類とも言える。ショパンによる全4曲の壮大なバラードでも、第3番のみハッピーエンドで、それ以外は悲劇的に終結している。

ショパン以外に知られるバラードの例として、フランツ・リストによるピアノ独奏のための2作品、ヨハネス・ブラームスによるピアノ独奏のためのいくつかの作品(作品10、作品118−3)、エドヴァルド・グリーグによるピアノ独奏のための(《ノルウェー民謡による変奏曲形式のバラード》作品24、《バラード風に》作品65-3)が挙げられる。ピョートル・チャイコフスキーの遺作の一つである交響的バラード《地方長官》作品78は、近年になって充実した筆致や創意の豊かさが見直されつつある。ガブリエル・フォーレは、特定の文学作品を念頭におかずに《バラード 嬰ヘ長調》作品19をピアノ独奏用に作曲したが、あまりに難しすぎると言われたために、ピアノと管弦楽のための協奏的作品としての版も作った。後者はシャルル・ケクランジェルメーヌ・タイユフェールの同名・同種の作品の手本となっている。ピアノの初心者の間でヨハン・ブルグミュラーによる《バラード ハ短調》が親しまれているが、バラードの特色を明確に持ち合わせてはいない。

日本では、かつて「譚詩曲」という訳語が充てられたが、現在はあまり一般的ではない。

[4]前ページ
(2.声楽曲としてのバラード/バラッド)
[6]次ページ
(3.1.作品例)
~目次に戻る
出典:Wikipedia
2019/12/22 10:00
ソ人気記事ランキング
2020/02/27 更新
 1位日本
 2位羽生ありさ
 3位住吉会
 4位水野朝陽
 5位AV女優
▲上に戻る
[9]Wikipediaトップ
[0]gooトップ
免責事項
(C)NTT Resonant