ドイツ語
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5.日本との関係
5.1.日本におけるドイツ語の影響
近代の日本は、ドイツ帝国ヴァイマル共和制ナチス・ドイツを通じて、ドイツから様々な影響を受けた。西洋医学を輸入する際にドイツ人教師を招いた影響もあり、多くの医学用語がドイツ語から借用され、かつてカルテはすべてドイツ語で書いていた。そもそも、カルテの語源はドイツ語であり(Karte)、英語でいうcardカード)である。1960年代(昭和40年代くらい)には、例えば補酵素(コエンザイム)をコエンチーム、ウイルスをヴィールスなどとドイツ語式に学習されていたが、現在ではそれぞれ英語・ラテン語読みが一般化している。工学等でもドイツにならう部分は多く、鉄道用語などをはじめとして、ドイツ語発祥の用語が多く使用された。

戦前の日本の教育では英語に次ぐ重要な外国語として見なされ、たとえば旧制高校では文甲、理甲クラスが英語を、文乙、理乙クラスがドイツ語を第1外国語として、他方を第2外国語として学んだ。フランス語を第1外国語、英語を第2外国語としたのは、文丙、理丙クラスであるが、設置している高校は少なかった。

エネルギーアレルギーなどの物理学・化学用語、さらにはアインザッツタクトなどのクラシック音楽用語(音名なども、ドイツ語名(アー、ベー、ツェー..)を使う人が多い)、ピッケルリュックサックザイルツェルトシュラフヒュッテのような登山・山岳用語プルークボーゲンゲレンデストック等のスキー用語などにも使われている。これらはいずれもドイツあるいはオーストリアで盛んだったものを日本に移入した結果である。例えば、クラシック音楽はドイツ・オーストリアからJ.Sバッハモーツァルトベートーヴェンといった著名な作曲家・演奏家が輩出し、クラシック音楽の中心とされてきたことによる。ベートーヴェンの歓喜の歌は、日本でもドイツ語で歌われることが多い。また、日本にスキーを紹介したのはオーストリア・ハンガリー帝国の軍人のレルヒ少佐である。

また、昔の政治社会運動に関係する用語にはドイツ語に由来するものが多かった(パルタイブントケルンゲバルト内ゲバフューラー等)。これは当時の日本の左翼思想に影響を与えたマルクス主義マルクスエンゲルスの原著や、マルクス等に影響を与えたヘーゲルをはじめとするドイツ観念論ヘーゲル左派などのドイツ系の哲学の原著、右翼思想に影響を与えたアドルフ・ヒトラー我が闘争』などナチズムの原著がドイツ語で記述されていたことの影響である。

その他、ドイツ語に由来する日本語には以下のようなものがある。

アルバイト[7]
グミ(元々はゴムを意味する)
ゼッケン
テーゼ
メルヘン
ゲネプロ(「ゲネラルプローベ」("Generalprobe")が省略されたもの)
日本語で用いられているドイツ語由来の語は必ずしも本来の意味を正しく反映していない、あるいは幾つかある意味のうち一つのみが用いられていることがあるので、ドイツ語を話すもしくは学ぶ際には注意が必要である。

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(4.英語との異同)
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(5.2.日本におけるドイツ語学習)
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出典:Wikipedia
2019/07/14 05:30
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