ドイツの映画
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5.西ドイツの映画
5.1.1950年代
西ドイツでは1952年のテレビの誕生にもかかわらず、映画館の観客動員数は1950年代を通じて増加していった。この時代を特徴付けるジャンルとしてHeimatfilmは欠かすことが出来ない。このジャンルの作品はしばしばバイエルンオーストリアもしくはスイスの山岳地帯や田園地帯が舞台になっており、愛や家族に関する道徳的な物語が綴られていく。こういった作品は、当時の映画批評家たちから関心が払われることはほとんどなかったが、現在では「経済の奇跡」(Wirtschaftswunder、西ドイツの急速な戦後復興)下での西ドイツ文化を知る目的で研究されている。その他、この時期に人気のあったジャンルには、オペレッタの映画化、病院でのメロドラマ物、コメディやミュージカルがある。ウーファの初期作品のリメイク映画も多かった。

1955年のドイツ連邦軍の再軍備により、第二次世界大戦時の勇気ある兵士たち(政治にはあまり関与していない)を描写した戦争映画が人気を博すようになった。また、反ヒトラーを唱えた軍人たちに関する映画も製作された。

1950年代、ドイツ映画は本国では盛んに作られ人気を博し、戦後の黄金期を迎えた。しかし、当時の日本では戦前のドイツ映画に比べ「復興が遅れている」「低迷期」と見なされ、60年代にかけての公開数はかなり少なかった。しかしながらオーストリア出身の元スキー選手トニー・ザイラー主演の娯楽映画と主題歌は爆発的なヒットを記録し、ザイラーを招いた日本映画も作られた。また当時少女から老人まで絶大な人気があったウィーン少年合唱団を主題にした映画もヒットしている。このようにハリウッドのスターには無い特別な魅力を持つ俳優や抜群の人気と知名度を誇る集団に関する映画、あるいはオールドファン向けのウーファ映画のリメイク以外の大半が未公開に終わり、現在も正当な評価をされるまでには至っていない。それでも、ベルリン国際映画祭金熊賞(グランプリ)を受賞した『Die Ratten』(日本未公開。1955年)、アメリカのアカデミー外国語映画賞にノミネートされた『Der Hauptmann von K?penick』(日本未公開。英語題名『The Captain from Kopenick』。1956年)、『Helden』(日本未公開。英語題名『Arms and the Man』。1958年)、ベルンハルト・ヴィッキ監督の『橋』(1959年)などや、後年にわたり俳優の(順不同)ヒルデガルト・クネフロミー・シュナイダーホルスト・ブッフホルツマリア・シェル(別々の作品でカンヌ国際映画祭 女優賞ヴェネツィア国際映画祭 女優賞受賞)、ハーディ・クリューガーマクシミリアン・シェルアカデミー主演男優賞受賞)、カールハインツ・ベームゲルト・フレーベナージャ・ティラーワルター・ギラー、ハンネス・メッセマー、クルト・ユルゲンスヨアヒム・ハンゼンリゼロッテ・プルファーカリン・ドールマリアンネ・コッホペーター・ファン・アイククリスティーネ・カウフマンオスカー・ウェルナーアカデミー主演男優賞ノミネート)、マリア・ペルシー、エルケ・ソマーマリオ・アドルフセンタ・バーガーら、いくつかの映画や映画監督、俳優たちは国際的にも活躍した。

また、上記の俳優たちはドイツ語圏人でありドイツ映画の出演も多いにもかかわらず、日本では公開数の少なさからドイツ映画での活躍はあまり話題に上らず、「クリスティーネ・カウフマン=『非情の町』、ロミー・シュナイダー=『ルートヴィヒ』『夕なぎ』『離愁』、マリア・シェル=『居酒屋』『白夜』、ハーディ・クリューガー=『シベールの日曜日』『バリー・リンドン』、ホルスト・ブッフホルツ=『荒野の七人』『ライフ・イズ・ビューティフル』、マクシミリアン・シェル=『ニュールンベルグ裁判』『ジュリア』、カリン・ドール=『アルフレッド・ヒッチコックトパーズ』『007は二度死ぬ』、マリアンネ・コッホ=『荒野の用心棒』、オスカー・ウェルナー=『突然炎のごとく』『華氏451』『さすらいの航海』、エルケ・ソマー=『暗闇でドッキリ』、ペーター・ファン・アイク=『恐怖の報酬』、ヒルデガルト・クネフ=『ビリー・ワイルダーの悲愁』、ゲルト・フレーベ=『素晴らしきヒコーキ野郎』『007 ゴールドフィンガー』『史上最大の作戦』『パリは燃えているか』」などのように、(日本では)ドイツではない外国作品で知名度を得たり、代表作として現在も語られている、という現象が起きている。

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出典:Wikipedia
2019/11/12 03:41
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