4.1.ダマスカスの城壁と城門
ダマスカスの旧市街は、北と東、および南の一部を塁壁に囲まれている。現存している門は七つある。最も古いものはローマ時代にまで遡る。城砦の北から時計回りに:

Bab al-Faraj (救いの門)

Bab al-Faradis (果樹園の門)

Bab al-Salam (平和の門)以上三つは旧市街の北側にある。

Bab Touma (トマスの門)北東の隅にあり、同じ名前のキリスト教徒の区画へ通じている。

Bab Sharqi (東門)東の壁にあり、ローマ時代の設計が残っている唯一のもの。

Bab Kisan、南東にあり、聖パウロがここから籠に入って塁壁から吊り下げられてダマスカスから脱出したという伝説が残っている。現在は閉鎖されており、この故事を記念する教会がその場所に建てられた。

al-Bab al-Saghir (小さい門)南側にある。
加えて、Bab a-Faraj、Bab al-Faraidis、スーク・ミドハト・パシャへの入り口にあるBab al-Jabiya、およびスーク・al-Hamidiyyaの入り口近くにあるBab al-Baridは、かつてはスークへの入り口の区域を指していた、ダマシーンという名で呼ばれている。城壁の外にある二つの区域もまた、「門 (bab)」の名を持っている。Bab MousallaとBab Sreijaであるが、どちらも城壁の外の南西にある。