セシウムさん騒動
▼人気記事ランキング
3.事故に至るまでの経緯
3.1.不適切テロップ作成
「夏休みプレゼント主義る祭り」当選者発表方法は、8月1日〜3日放送分までは当選者名と市区町村名をスタジオADがフリップに手書きする形だったが、4・5両日ではスタジオ大型モニターに当選者テロップを映し出して発表する形へ変更する旨を事故発生前日のぴーかんスタッフ会議で決定した。
テロップ作成担当の50代男性スタッフ(以下、「テロップ作成スタッフ」)は、会議終了後CG制作室へ上記の決定事項を伝達しに訪れたADから、同時にプレゼント当選者用テロップの発注を受け、「リハーサル用の仮の名前」として、問題のダミーテロップ(以下、「不適切テロップ」)を当選者名の欄に独断で作成した[33]

テロップ作成スタッフは、問題の不適切テロップを作成した動機について、「新聞記事を読んで、頭の中で思いついたことをポンポンと書いただけ。東北の人々や東海テレビなどに何かしてやろうという意図は無かった。今回作ったテロップはあくまでリハーサル用のダミーで放送されるはずはないし、本番ではプレゼント当選者が決定した時点で正式版を作成して放送すればいいと思っていた」と弁解するに留まっている。また、テロップ作成スタッフは、テロップの送出回路であるT1・T2の詳しい仕組みについて把握しておらず、テロップの誤送出防止策や万一誤送出された場合の復旧方法さえも知らなかった。

AP兼TK担当の女性スタッフ(以下、AP兼TK)と、TK担当の別の若手の女性スタッフ(以下、新人TK)が、その日の夜に発注したテロップの完成版を確認するため、CG制作室へ行った際に問題のダミーテロップを発見し、AP兼TKは、不謹慎すぎるテロップ内容についてテロップ作成スタッフを叱責し、テロップ内容を修正するよう申し入れた。本来規定上では、作成したテロップ原稿は必ず紙に印刷し、プロデューサー及びディレクターによる二重チェックを受けることになっているが、これまでの発注ミスと同様本番までにテロップ作成スタッフ自らに修正してもらうことにしたため、不適切テロップが印刷されなかった。これにより、不適切テロップの存在が、事故発生前日の時点でも一部のスタッフしか知らない状態となった。また、AP兼TKも新人TKも、「不適切テロップの内容が不謹慎すぎる」としてプロデューサーやディレクターに報告できず、先述の理由からテロップ内容が修正されることを待ち、自らテロップ原稿を印刷することをしなかった。また、プロデューサーもディレクターも、通常印刷されるはずのテロップが上がってこないのを疑問には思わず、不適切内容を正しい仮の表現に直した原稿が上がるのを放送直前まで待ち続け、最後まで自ら確認に赴かなかった[34]

しかし、放送当日朝になっても、不適切テロップが修正されていなかったため、AP兼TKはその趣旨を伝えると共に再び修正するよう命じたものの、テロップ作成スタッフは、他番組からの発注作業で多忙だったことも重なり、AP兼TKからの再三に渡る注意をテロップの修正要請と認識しないまま、生放送直前まで不適切テロップの修正に取り掛からず[35]先述の知識不足も相まって、そのまま放送本線に直結するT1フォルダへ保存してしまった。また、AP兼TKも本番直前まで別の準備を優先したことから、不適切テロップが未修正であることを本番前のリハーサル段階になってもプロデューサー・ディレクターに報告しなかったため、この事実が事故発生時まで「ぴーかん」スタッフ全員に行き渡らず、スタジオ・サブ両スタッフ共に、対処方法に困って、すぐに異変を周囲に知らせることができなかった。

なお、問題のダミーテロップを作成したテロップ作成スタッフは、事故発生時は外部のCG制作会社所属であり、30年以上に渡り同局番組のテロップ及びCG制作に携わっていた。各曜日50人ずつ、月〜金5日間で総勢88人体制だった「ぴーかん」スタッフの中でも最年長だった。しかし、このスタッフの仕事ぶりについては「仕事のペースが遅かったり、一つの物事に夢中になると周囲が見えなくなる」と同僚からしばしば指摘されており、所属先の会社の上司や東海テレビスタッフ間のテロップ作成スタッフに対する評価もあまり芳しくなかった。そのため、事故が起こる少し前の時点で、緊張感を要求される生放送番組から自分のペースで仕事が出来る事前収録番組への配置転換をCG制作会社人事部及び東海テレビ側が将来考えていたという。

この事態の重大性及び社会的影響の大きさに鑑み、テロップ作成スタッフは2011年8月28日付で所属していたCG制作会社を懲戒解雇された。

[4]前ページ
(3.事故に至るまでの経緯)
[6]次ページ
(3.2.放送当日の出来事)
~目次に戻る
出典:Wikipedia
2018/10/08 20:33
ソ人気記事ランキング
2018/10/23 更新
 1位日本
 2位沢田研二
 3位積木くずし
 4位田中信夫
 5位穂積隆信
▲上に戻る
[9]Wikipediaトップ
[0]gooトップ
免責事項
(C)NTT Resonant