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シナ・チベット語族
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2.研究史
2.2.シェーファーとベネディクト
公共事業促進局の助成を受け、1935年に人類学者アルフレッド・L・クローバーカリフォルニア大学バークレイ校においてシナ・チベット語文献学プロジェクトを立ちあげた。
このプロジェクトは1938年までロバート・シェーファーが、それ以降はポール・K・ベネディクトが監督した。シェーファーとベネディクトの指導の下、言語学を専門としない30人のメンバーが入手できるかぎりのシナ・チベット語の文献を収集した。その結果は15巻からなるタイプ原稿の「シナ・チベット語言語学」にまとめられ、8部が作られた[6][注釈 2]。この書物が出版されることはなかったが、その後のシェーファーの論文、シェーファーによる5巻の『シナ・チベット語入門』、およびベネディクトの『シナ・チベット語概要』を書くためのデータとして使われた[12]

ベネディクトは『シナ・チベット語概要』の原稿を1941年には書きあげていたが、出版されたのは1972年だった[13]。ベネディクトはシナ・チベット語族の完全な系統図を描くかわりに、5つの主要な言語の比較によってチベット・ビルマ祖語を構築した(ときに別の言語の比較も使用した)[14]。ベネディクトは音節頭子音として有声と無声の2つの系列を認めた。無気音と帯気音の区別はチベット語には残っているが他の大半の言語で失われた子音連結から発生したと考えた[15]。したがって、ベネディクトによる音節頭子音の再構は以下のようになる[16]

同系語の音節頭子音は同一の調音位置調音方法を持つ傾向があるが、無声・有声および無気・帯気の別はしばしば予想できない[17]
この不規則性はロイ・アンドリュー・ミラーの攻撃するところになった[18]。一方ベネディクト説の支持者はこの問題を接頭辞が脱落したことに求めた[19]。この問題は現在にいたるも解決していない[17]。現在もシナ・チベット語族の存在を認めない数少ない学者のひとりであるクリストファー・ベックウィズ英語版は、この問題と、共通シナ・チベット語の形態論が再構できないこと、多くの共通語彙が中国語からチベット・ビルマ語族への借用語であることを論拠としてあげている[20][21]

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(2.3.文献の研究)
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出典:Wikipedia
2020/01/11 09:00
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