サービス終了のお知らせ
サンダーバード 劇場版
▼人気記事ランキング
概要
『サンダーバード』(Thunderbirds are Go)は、1966年イギリスで製作された人形劇特撮映画作品。TVシリーズ『サンダーバード』の劇場映画化作品第1作。

DVDのパッケージでは、英語のロゴタイトルとともに日本語で『サンダーバード 劇場版』と記載されている。

概要[編集]

製作の経緯[編集]

テレビシリーズ『サンダーバード』のイギリス国内での大ヒットを受け、製作者のジェリー・アンダーソンは劇場用映画を企画し、配給会社ITCの総帥ルー・グレイドの了承を得て、1966年3月から製作を開始した。ジェリーは当初、監督に『ウエスタン・マリオネット 魔法のけん銃』以来、演出部門の中心人物であったアラン・パティロを考えていたが、人形劇の演出に飽きていたパティロが断ったため、テレビ版で多くの監督を務めたデヴィッド・レインを起用することになった。テレビではノーマルだった画面アスペクト比が、映画ではワイドスクリーンとなるため、レインはさまざまな工夫を凝らしながら撮影を続けていった。特撮は、テレビ版でも活躍したデレク・メディングスが担当した[1][2]

これまでアンダーソンの人形劇では、主要キャラクターの人形が実在の人物に似せて作られることがあった[3]が、この映画では実在の人物そのものの人形が作られた。アンダーソンがルー・グレイドの別荘があるポルトガルに滞在していたとき、近くにミュージシャンのクリフ・リチャードが住んでいた。これが縁で映画の中にクリフ・リチャード・Jr.(未来の設定のためJr.が付いている)とバックバンドのシャドウズの人形が登場し、クリフが唄う『シューティング・スター』とインストルメンタルの『レディ・ペネロープ』の2曲が使われることになったのである[1][2]

興行成績[編集]

ルー・グレイドは、テレビ版のアメリカ3大ネットワークへの売り込みは失敗していたが、映画をユナイテッド・アーティスツと配給契約を結ぶことには成功した。1966年12月12日、ピカデリーサーカスにあるロンドン・パビリオン劇場でプレミア公開が行われた。ジェリーの妻であるシルヴィアは、女性映画プロデューサーが当時は珍しかったこともあり、報道陣の注目を集め上機嫌になった。上映に先立って、イギリス海軍軍楽隊が「サンダーバードのテーマ」をステージ上で演奏し、作曲者のバリー・グレイもそれを最前列で誇らしげに聞いた。グレイドはジェリーに感謝を表すため、会場で自分のポルトガルの別荘を譲渡することを明らかにし、ユナイテッド・アーティスツの常務デイヴィッド・ピッカーは、ジェリーに次回作はどんなテーマで撮ってもいいと言い出すほどだった[1][2]

ところが、映画公開の翌週から、ジェリーとシルヴィア夫妻が、映画のプロモーションのため、イギリス各地を回り始めると、どの劇場も客入りが芳しくないことが明らかとなっていき、それまでもあまり良くなかった二人の仲が、ますます悪化するようにもなった。このときはシルヴィアが妊娠したことが分かり、二人の破局はまぬがれた[4]ものの、映画の方は、関係者全員の予想を裏切り、興行収入が低いままに終わってしまったのである[1][2]

ストーリー[編集]

人類初の有人火星探査ロケット「ZERO‐X号」が組み立てられ、離陸した後、ザ・フッドの妨害工作により制御不能となり搭乗員は脱出し、機体は海上に墜落してしまった。2年後、2回目の離陸を国際救助隊の護衛と共に順調に進み、ほとんど問題はなく成功した。6週間後「ZERO-X号」は火星に着陸し、探査の途中で謎の岩を発見し、銃で撃ち、科学者の一人が岩のサンプルを採りに外へ出ようとしたその時、岩が動き出し、攻撃をしてきた。実はそれらは岩ではなく、火星の生物だったのだ。なんとか離陸して地球へ帰還したが無線操縦翼2号機との接続に失敗し、接続器も破損して、おまけに脱出装置も故障して約30分で墜落せざるをえなくなった。その通信を傍受した国際救助隊は救助に向かう。

登場人物[編集]

声のアーティスト


シルビア・アンダーソン/レイ・バレット

ピーター・ダインリー/クリスティン・フィン

デビッド・グラハム/ポール・マクスウェル

シェーン・リマー/チャールズ・ティンウェル

ジェレミー・ウィルキン/マット・ジマーマン

特別出演 アレクサンダー・デイヴィアー/ニール・マッカラム/ボブ・モンクハウス

劇場公開版 - テレビシリーズと同じキャストで収録したもの。後に音源を紛失。
テレビ版 - 劇場公開版の吹き替え音声を紛失したため新たに(放送枠に合せてカットして)録音したもの。レーザーディスクにVHS版と共に収録。
VHS版 - ビデオ発売時に劇場公開版の音源を紛失していたのと、テレビ版の音源に一部欠落があったため新たに収録したもの。
NHK版 - 2003年8月にNHKで放送された際に新録したもの。この新録のために極力テレビシリーズ当時と同じキャストを起用して録音したが、当時の声優が引退・故人となっている場合は別人が代役を務めている。現在発売されているDVDにはこの音源を収録。
演出:加藤敏、翻訳:木原たけし、調整:山本和利、効果:倉橋静男、制作進行:津田剛士(東北新社)、制作総指揮:華山益夫(NHKエンタープライズ

メカニック[編集]

人類初の火星への有人着陸を実現させた。デザインや機能は、ロケットより飛行機に近く、滑走路での離着陸を行う。そのまま火星探検車となる前部操縦席モジュール(大気圏離脱時には最前部にノーズコーンが備わる)の後ろに中央胴体が繋がり、大気圏離脱・地球帰還時には無線操縦翼1号機が胴体前半上部に、無線操縦翼2号機が胴体後後半部にドッキングした形となる。同映画の不入りと裏腹に、"TV21"誌で人気を博し、ZERO‐Xが主役の漫画も連載された。また、火星探検車は「キャプテン・スカーレット」冒頭にも登場している。
日本でも今井科学が豪華な大型プラモデルを年末商戦向けに発売し、子供達の憧れの的となった。なお、このプラモデルの金型は失われ、再発売されない状態にあったと当時の関係者から語られていたが、近年になって、旧今井科学のプラモデル金型を多数引き継いだバンダイの静岡工場・バンダイホビーセンターで保管されていることが判明。劇場版サンダーバードの公開40周年を記念し、2007年7月にギミックをも完全再現した復刻版が、トイズワークスの新ブランド「男の復刻倶楽部」より発売された。

火星怪獣ガンジャ[編集]

ZERO‐X号の乗員を襲う謎の火星生物は、英語ではロック・スネークと呼ばれ、日本では配給の日本ユナイト映画宣伝部が、直訳してガンジャと名付けた[5]。一見岩状だがとぐろを巻いた赤い一つ目の生物で、口から火の玉を発射して攻撃する。

スタッフ[編集]

配給 ユナイテッドアーティスト
製作 C21プロダクション
キャラクター撮影

照明 パディ・シール
撮影 アラン・ペリー
キャラクター・オペレーター クリスティーン・グランビル&メアリー・ターナー
支援者 ジュディス・シャット/ワンダ・ウェッブ
ワードローブ エリザベス・コールマン
アシスタント ゼナ・ラルフ
かつら かつらクリエーションズオフロンドン
vfxスタッフ ショーン・ウィッタッカー・クック/ハリー・オークス/テッド・カットラック&リチャード・コンウェイ
第2ユニット ピーター・ラッグ/テッド・ファウラー/ロブ・ギャリファント&ロン・アシュダウン
スーパーバイジングモデルビルダー レイ・ブラウン
プロパティビルダー トニー・ダンステンビル&プラグ・シャット
プロパティマスター アーサー・クリップス
制作コーディネーター ブライアン・バージェス
アシスタントディレクター ケン・ターナー&ハリー・レジャー
リップシンクオペレーター イアン・スプリアー
アートディレクター グレンビル・ノット
デザイン キース・ウィルソン&ジョン・ラゲウ
タイトル スタジオ・フィルム・ラボラトリー
彫刻家 ジョン・F・ブラウン/テリー・カーティス/ティム・クックジー
音響編集 ジョン・パービル&ブライアン・T.・ヒッキン
サウンドミキシング モーリス・アスキュー
(GHW on ウェストレックスサウンドシステム)
対話録音 ケン・スクリベナー
編集 レン・ウォルタース&ジョージ・ランドール
認定証番号21354 アメリカ映画協会
アソシエイトプロデューサー ジョン・リード
エグゼクティブプロデューサーのアシスタント ノーマン・フォスター
スーパーバイシングアートディレクター ボブ・ベル
音楽 バリー・グレイ
脚本&製作:ジェリー&シルヴィア・アンダーソン
視覚効果:デレク・メディングス
監督:デヴィッド・レイン
流れ星 / レディ・ペネロペ
詞曲歌 クリフ・リチャード&シャドウス
協力:
宇宙大佐ハリス (ジョンソン岬の火星探査センター)
司令官ケーシー (グレンフィールドの最高司令官)
ジム・グレン (ニューワールドエアクラフトコーポレーション)
火星シーン撮影 センチュリー21宇宙ロケ・ユニット
配給 ユナイテッドアーティスト

注・出典[編集]

  1. ^ a b c d ジェリー・アンダーソン、サイモン・アーチャー、マーカス・ハーン『サンダーバードを作った男 ジェリー・アンダーソン自伝』アーカス・吏津子訳、洋泉社、2003年()
  2. ^ a b c d シルヴィア・アンダーソン 『メイキング・オブ・サンダーバード』奥田祐二訳、白夜書房、1992年()
  3. ^ 例えばスコット・トレーシーはショーン・コネリー、ペネロープはシルヴィア・アンダーソンがモデルとなっている。
  4. ^ ジェリー・アンダーソンとシルヴィアは、1981年に離婚した。
  5. ^ LD『サンダーバード & サンダーバード6号 スペシャルBOX』 ワーナー・ホーム・ビデオ 解説書

関連項目[編集]

サンダーバード6号 - 第2作映画。1968年イギリス。
サンダーバード (2004年の映画) - 俳優が演じるSF映画。2004年アメリカ合衆国。

外部リンク[編集]

サンダーバード - allcinema
サンダーバード - KINENOTE
Tunderbirds Are Go - オールムービー(英語)
Tunderbirds Are Go - インターネット・ムービー・データベース(英語)
出典:Wikipedia
2020/03/30 00:31
ソ人気記事ランキング
2020/03/29 更新
 1位成宮いろは
 2位増岡弘
 3位大学の略称
 4位ジャーマンウイングス9525便墜落事故
 5位玉木玲
▲上に戻る
[9]Wikipediaトップ
[0]gooトップ
免責事項
(C)NTT Resonant