ゴシック・アンド・ロリータ
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9.オタク文化との関係
ゴシック・アンド・ロリータとオタク文化には似た部分があり、見解の一つとして樋口ヒロユキは

と指摘した上で、オタクは性的妄想を隠そうとしない「エロスの文化」で、ゴシック・アンド・ロリータは性の変わりに死を用いる「タナトスの文化」であるとした[1]。さらに、両者共にジェンダー・パニックを抱えた存在で、ゴシック・アンド・ロリータの一部にも「やおい」のようなオタク文化を愛好するものがいると指摘した[1]

この他にもゴシック・アンド・ロリータとオタク文化の関りにメイドの存在があげられる。1997年以降、日本のアニメーションやゲーム世界のキャラクターに必須となったメイドであるが、メイド的な服装のキャラクターは『不思議の国のアリス』におけるジョン・テニエルの挿絵にも見られ、真新しいものではない。そのメイド服が隷属者としてのメイドの枠から離れて日本で流行したのはMALICE MIZERManaの影響下であったといわれている[201]。Manaがアルバム『merveilles』の頃に用いていたステージ衣装はメイド服を髣髴とさせるデザインであったが、このメイドというコンセプトは、ゴシック・アンド・ロリータ愛好家に受け入れられ、多くのゴシック・アンド・ロリータブランドでメイド服の生産が行われた[1]。さらに、オタク文化でもこのメイドというコンセプトに注目する企業が現れ、コスパが全国初のメイドカフェ「キュア・メイド・カフェ」を開店する。メイドの例はゴシック・アンド・ロリータ文化から生まれたものをオタク文化で消費したものであるといえる[1]

またメイドとは逆にオタク文化で生まれたものをゴシック・アンド・ロリータ文化で消費するボークススーパードルフィーのような例もある[1]。スーパードルフィーは男性向けのガレージキットを制作してきたボークスが女性向けに制作した球体関節人形[202]、耽美的な繊細な容姿・世界観でファンを魅了し、コレクタブル・ドールの世界を拡大させた[203]。ゴシック・アンド・ロリータはスーパードルフィーの衣装としても人気が高く、所有者の中にはスーパードルフィーとお揃いの着こなしをする者もいる[202]。ゴスロリブランドも人形用の服を販売しており[204]、h.NAOTOのようにボークスと協業したブランドもある[205][84]。また、スーパードルフィーの人気は1990年代のヴィジュアル系バンドの隆盛や、ゴシック・アンド・ロリータブームの影響も大きいという指摘もある[203]

とはいえ、やおいやスーパードルフィーを愛好する者は一部でしかなく、ゴシック・アンド・ロリータとオタク文化は相反する存在であるとの見解もある[1]。例えば、メイドカフェに見られるようなアキバ系コスプレファッションの本質はゴシック・アンド・ロリータとは全く違う[74]。メイドカフェのメイドが一部の人々の享楽のためにあるのに対し、ゴシック・アンド・ロリータは、それを着る少女達を精神的に癒すもの[74]で、ただ自分のためだけに着飾るもの[32]である。また、ゴシック・アンド・ロリータと同じ頃に発生したメイドというコンセプトが、ストリートファッションとして定着せずにオタク文化の中に留まっているのは、ロリータがどこにいても緩やかな枠で位置づけられているのに対して、メイドは限定された位置づけにあるためとも言われている[206]

MIHO MATSUDAのデザイナーがDevil May Cryの登場キャラクター衣装をデザインした例もあり、コラボレーショングッズの取り扱いも行われた[211]。MIHO MATSUDAのほかにもh.NAOTOがオタク文化と関わりのある取り組みを行っている。

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出典:Wikipedia
2020/01/14 01:30
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