ゴシック・アンド・ロリータ
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4.類似するファッション傾向との比較・関係
4.5.その他のファッション

ギャル系[編集]


東京のファッションカルチャーの代表として、ゴシック・アンド・ロリータとギャル系ファッションは双璧をなしているが[90]、ギャルは「レース、フリル、リボンにあふれた『かわいいおしゃれ』が大好き」とも言われており[91]、ギャルから派生した姫系や姫ロリと呼ばれるファッションスタイルが存在する。

一部のギャルから派生した姫ロリは、BABY, THE STARS SHINE BRIGHTやJESUS DIAMANTEの洋服を着て、ブロンドの髪を高く盛り、ティアラや大きなリボンを付け、ネイルや小物にはたくさんのラインストーンを付けるものであった[92]。姫系は、ギャルが標榜するお姫様のようなファッション傾向で、JESUS DIAMANTE、Barbie、Pinky Girls、RUBY ROSE、A mon avisなどのブランドも好まれている[64]

ゴスロリと名古屋嬢やギャルとの間に親和性があると感じるというものもおり[93]、ギャルとロリータを行き来するもの[64]や、ゴスロリと姫ギャルをターゲットにしたシューズブランドも存在する[94]。また、ロリータのカリスマ嶽本野ばらもギャルのカリスマ浜崎あゆみ好きを明言している。

また、ゴシック・アンド・ロリータの着用者の中には、ギャル雑誌『小悪魔ageha』を参考にメイクをするものもいる[95]

ちょいゴスロリ[編集]


2009年4月3日付けの日経トレンディネットの記事では「ちょいゴスロリ」という傾向が取り上げられている[96]。それによると「ちょいゴスロリ」とは「カラーを黒中心に据えてシューズをベロアにしたり、レースや中世を思わせるアンティーク調アイテムを使ったりなど個々のアイテムはゴスロリを思わせるが、全体のスタイルは完全なゴスロリではない。」というように、ディテールを取り込んで雰囲気を出す、「よく見れば」、「なんとなく」ゴスロリというものである[96]

ゆかた[編集]


2003年6月6日付けの繊研新聞では、各ブランドが初めて作ったゴスロリゆかたのファッションショーが取り上げられた[97]。記事によると新宿マルイワンで行われたショーにはMAXICIMAMBABY, THE STARS SHINE BRIGHTmetamorphose temps de fille、SEXY DYNAMITE LONDON、BLACK PEACE NOW、MIHO MATSUDAなど11ブランドが参加した[97]。また、そのデザインは「黒地にバラや血糊のプリント、そろいのヘッドドレススタッズを打ったレザーのチュールレースとのコーディネートなど」とあり、形もベーシックなゆかたにプリントだけゴシック・パンクというものや、ドレスのようなデザインのものが見られた[97]。また2007年にもATELIER-PIERROTh.NAOTO、despair、Deorartなどもゆかたを制作している[98]

ニューヨーク州立ファッション工科大学は2009年2月に「サブカルチャー&スタイル」と題したシンポジウムを二日間にわたって開き、前述の川村由仁夜、京都造形芸術大学助教授の成美弘至、クリエーティブ・コンサルタントのティファニー・ゴドイが日本のサブカルチャーをテーマに講演を行ったが、その中でゴドイは日本人が制服や着物のように「型」の決まった服を着用してきたことを指摘し、さらにゴシック・アンド・ロリータも、それを着用する者にとっては制服のようなもの、という見方を示した[99]。服飾コードの供給源としてはミュージシャンや漫画家、服飾デザイナー、人形作家などのカリスマが挙げられる[17]。また、ロリータ・ファッションにも「美しさや、着こなしのルールがあり、完璧性を競う」といわれており、その点がカジュアルダウンで自身を表現するストリートカジュアルとの決定的な違いとする意見もある[100]

ゆるふわ[編集]


ゆるふわのスカートのボリューム感のあるシルエットは、ゴシック・アンド・ロリータやロリータ・ファッションに似ているが、それらがウエストを絞った半円のようなシルエットであるのに対して、ゆるふわは「Aライン気味」とも言える緩いふくらみである[101]。また決定的な違いとしてゴシック・アンド・ロリータやロリータ・ファッションのスカートがひざ丈やひざ上であるのに対して、ゆるふわはロング丈で統一されている[101]。さらに、「レースや装飾がなく無地でシンプルなものが多い」、「甘い雰囲気を引き締めるためにブラックを適所に置いてバランスを保つ」、「パーカーやスエットなどのカジュアルアイテムを取り入れる」などのコーディネートの特徴も指摘されている[101]

宝塚歌劇[編集]


宝塚歌劇に関する特集は、ゴシック&ロリータバイブルでも複数回組まれている[102][103][104]。また2005年3月9日付の『繊研新聞』では50代から60代の中高年のゴシック・アンド・ロリータ着用者について触れ、その中で、現代社会研究所所長で青森大学社会学部教授の古田隆彦は、50代から60代の女性の多くは少女時代に宝塚歌劇や、中原淳一内藤ルネらの少女画に熱中した世代であることを指摘し、少女時代からの宝塚や少女画のファッションへの憧れが、若者たちやモードに後押しされたのではないかと推測している[36]。なお、内藤ルネとロリータブランドHeart Eのコラボレーション商品も存在する[105]。また宝塚は「夢の世界」と言われるが、コスプレとゴシック・アンド・ロリータも同じく「夢の世界」の実現にコミットする文化である[106]。これらは「夢の世界」を形成するにあたって「西洋」のファンタジーを用いている点でも似ているが、水野麗はこの場合の「西洋」を「単に異国情緒・異国趣味といったものではなく、また単純に「先進国」として見習うべき手本といったものでもない。それぞれの文化の根幹にかかわる重要な要素であり、複雑なダイナミズムをもって実現されている、情熱の矛先とでも言うべきものである。」と論じている[106]

また水野は宝塚、コスプレ、ゴスロリそれぞれの「西洋」について次の点を指摘している。

「西洋物」の作品で、念入りな化粧で彫りを深くして「西洋人」を演じるのに、東洋人以外の外国人の入団がないねじれ[107]
コスプレと「西洋」
「西洋」の世界観を持つマンガ・アニメ・ゲーム作品の白人のキャラクターのコスプレを白人がすることへの日本人コスプレイヤーの違和感[108]
ゴスロリと「西洋」
「西洋」が憧れの世界として機能しているゴスロリやロリータ・ファッションを着た白人への日本人の愛好家の違和感[15] さらに水野は、東洋人的な身体が「夢の世界」としての「西洋」を宝塚やコスプレ、ゴスロリで演じているところに、現実の西洋が混ざるとファンタジーと現実の水準の混乱を招くために目立つ、としている[109]

しかし同じ西洋のファンタジーを源泉とする宝塚とゴスロリには、コスプレで決定的に違う点がある。それは宝塚が「西洋物」を確立したのに対して、ゴスロリやコスプレが1980年代以降の欧米風の生活スタイルが違和感なく存在する時代から楽しまれている点である[110](コスプレとゴシック・アンド・ロリータの関係については#コスチュームとしてのゴシック・アンド・ロリータでも述べる)。なお宝塚歌劇団で上演している『ベルサイユのばら』(1974年初演)は、フランス革命期をマリー・アントワネットの生涯を中心に描いた作品である[111]

また、宝塚にはファンクラブが役者を招いて行う「お茶会」というイベントがあり[112]、ゴシック・アンド・ロリータやロリータ・ファッションにおいてもやはり「お茶会」というイベントがある。ブランド主催のお茶会の中には読者モデル[113]やデザイナー[114][115]などが参加して行われることもある。ゴシック・アンド・ロリータにおけるお茶会については#お茶会でも述べる。

なお、ヴィジュアル系のルーツが宝塚にあるという意見も存在する[116]

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出典:Wikipedia
2020/01/14 01:30
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