コンビナート
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1.日本のコンビナート
1.2.石油化学コンビナートの岐路における動き
誘導品レベルでは1994年平成6年)前後から業界再編があったが、コンビナートの基幹設備であるエチレンプラントが関わる段階での再編は行われなかったに等しい。2008年(平成20年)あたりからの深刻な不況により化学業界全体が軒並み減益や赤字となっている。そして、中東では産油から汎用樹脂生産までを現地一貫で行う巨大プラントが続々と立ち上がっている。そのうち石化プラントの調達原料は軒並み、ナフサと比べて大幅に安上がりなエタンである。

そして、アメリカにおいて大量に発掘され始めているシェールガスの波もあり、国内のエチレンプラントの廃止を含めた再編がいよいよ本格化し始めている。

ちなみに住友化学は、サウジアラビアのラービグにおいて、アラムコ社との合弁会社「ペトロ・ラービグ」を立ち上げ、原油の採掘、精製、化学プラントの一貫生産設備を建設し、その一部が2009年4月9日、稼動を開始した(住友化学の発表より)。石化プラントの使用する原料はエタンである。

それらの動きを受け、日本のコンビナートにおいていくつかの動きが見られている。RINGが選定した動き(国から補助金=税金 が出る)とそうでない動き(純粋な企業同士の連携であり補助金なし)がある。なお、以下の内容は全てRINGや各社発表を基にしたものである。

三井化学と出光興産・千葉[編集]


三井化学市原工場と出光興産千葉工場が連携する動きがある。具体的には、出光側から三井側にナフサの供給ができるようにパイプラインを敷設する、というものである。これはRING選定対象事業である。さらに2010年平成22年)4月1日、三井化学と出光興産の折半出資により、両者が千葉地区に持つエチレンセックスターの製造や運営を行う「千葉ケミカル製造有限責任事業組合」(LLP)を設立した。意味するものは、両社の千葉地区のエチレンセンターの事実上の統合である。

住友化学と富士石油・千葉[編集]


住友化学千葉工場は以前から富士石油袖ヶ浦製油所からナフサやLPGを調達していたが、LPGの調達経路を船からパイプに変更し(成分調整がリアルタイムにできる)。そして、ブタンブチレンを調達するパイプラインを設置する。これもRING選定対象事業である。

JXTGエネルギーと出光興産・愛知[編集]


JXTGエネルギー知多製造所と出光興産愛知製油所での連携で、JXTGエネルギー側から出光側へ水素の供給を行う。出光側からJXTGエネルギー側へ重油とブタンを供給する。ここで相互供給されるものは、全て施設維持のための燃料である。これもRING選定対象事業である。

三菱化学と旭化成ケミカルズ・水島[編集]


2009年平成21年)6月2日、三菱化学と旭化成ケミカルズがエチレンプラントの統合を目指していることを明らかにした。発表によると、まず共同出資で会社を作り、その会社に両方にエチレンセンターの運営を行わせる。次に3年以内に運用の最適化(つまり統合)を行う、としている。なお、これはRING選定対象事業ではない。2010年(平成22年)5月31日、翌2011年(平成23年)4月より双方のエチレンセンターの一体運営を行う、という発表が双方からなされた。2011年(平成23年)2月23日、三菱化学と旭化成ケミカルズの折半出資による、西日本エチレン有限責任事業組合(LLP)の設立が発表され、同年4月1日に事業を開始した。

出光興産・周南[編集]


2011年11月1日、出光興産徳山製油所の、原油処理機能を停止させると発表した。製油所としての機能を停止させると言う事である。化学プラントとしての機能の停止予定は今の所ない(外部からの調達)。

三菱化学・鹿島[編集]


2012年6月11日、三菱化学は2014年に行われる定期修理を持って、鹿島事業所内の鹿島第一エチレンプラントを停止させると発表した。

住友化学・千葉[編集]


2013年2月1日、住友化学は2015年9月までに、自社が所有するエチレンプラントの稼働を停止させると発表した。以後は、住友化学などが出資している京葉エチレンからエチレンの供給を受ける事になる。

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出典:Wikipedia
2019/09/26 15:00
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