サービス終了のお知らせ
コソボ
▼人気記事ランキング
2.歴史
2.2.コソボの独立
2007年の11月の選挙では、コソボのセルビアからの即時独立を主張するハシム・サチ率いるコソボ民主党が第一党となり、翌2008年にはサチが首相に選出された。主にアルバニア系住民に支持されたサチが率いるコソボ暫定政府は、独立の方針を強く訴えた。地位問題において欧州連合(EU)とアメリカ合衆国の支持を得たコソボは、2008年2月のセルビア大統領選挙の確定以降における独立の方針を明確化し、2008年2月17日、コソボ自治州議会はセルビアからの独立宣言を採択した。また同時に「国旗」が発表された[10]。4月に議会で批准されたコソボ憲法は、6月15日から正式に発効した。

セルビアの反発[編集]


この独立宣言に対して、セルビアでは大きな反発が起こり、6月17日未明から首都ベオグラードノヴィ・サドで、米国大使館や米系商店、当時のEU議長国であったスロベニア系商店への投石騒動が起きた[11][12]。この他にも、迫害を恐れてコソボを脱出したセルビア人住民が出ていると伝えられている[13]

コソボの承認[編集]


国家承認のプロセスについては、翌6月18日にアメリカ政府が承認を公表し、ヨーロッパの国連安保理常任理事国であるイギリスフランスも翌日に承認している。この他、中欧地域の主導権を握るドイツも2月20日に承認した[14]。一方でEU加盟国を個々に見た場合、国内に民族問題を抱えるスペインキプロススロバキアルーマニアギリシャなど独立承認に慎重な姿勢を示している国もある。このためEUによる機関承認は見送られている[15]。同じスラブ人として歴史的にセルビアと繋がりが深いうえに米欧と一線を画すロシアや、少数民族の独立運動を多く抱える中華人民共和国も同様であった。

その後、独立宣言が打ち出された当初には即座に承認しなかった国々においても承認が広まった[16]。セルビアの周辺国では、2008年3月にクロアチアハンガリーそしてブルガリアがコソボの独立を承認した。2008年10月には大アルバニア主義の利害国[17] で国内に一定数のアルバニア人を抱えるモンテネグロマケドニア共和国[18] がコソボを承認した[19]。人口の3割以上をセルビア人が占めるモンテネグロでは激しい反発が起こり、首都ポドゴリツァでは大規模な抗議集会が行われた[20]

その一方で、セルビア政府はコソボの分離独立を「永遠に認めない」と明言しており、2008年の国連総会では、同国の要請を受けて国際司法裁判所に独立の是非の判断を求めた。ロシアもコソボの独立をセルビア政府の合意なしには承認しない意向で[21]、中国もこれに同調しており、国連安全保障理事会で拒否権を持つ両国の反対により、国際連合安全保障理事会での承認は困難となっている。またインドスペインなどの少数民族の独立運動の問題を抱えている国々も承認しない意向を表明している。大アルバニアの利害国としては、ギリシャが承認を行っていない。

日本は2008年3月18日、コソボを国家として承認。2009年2月25日、外交関係を開設した[22]

コソボの独立承認国[編集]


2019年11月中旬、コソボはアメリカ合衆国イギリスドイツフランス日本など93カ国から承認を受けているが、セルビアをはじめ[23]ロシア中国スペインキプロスギリシャルーマニアボスニア・ヘルツェゴビナスロバキアジョージアイスラエルブラジルアルゼンチンチリインドインドネシア南アフリカなどといった国連加盟国の半数近くに上る世界85カ国が承認を拒否している。そのため、将来的に国際社会から一致した承認を得られるかどうかは未だ不透明な状況である。

2010年7月22日には、国際司法裁判所がコソボのセルビアからの独立宣言を「国際法違反にはあたらない」と判断した[24]。国際司法裁判所の判断は勧告的意見とされ、法的な拘束力はないものの、承認するか否かを決めかねていた国際社会には大きな判断材料になると同時に、民族自決を掲げる少数民族の分離独立に大きな影響を与えるとされる[25]

コソボの独立を承認している国の一覧[編集]
フランス (2008年2月18日)
トルコ (2008年2月18日)
イギリス (2008年2月18日)
 ラトビア (2008年2月20日)
ドイツ (2008年2月20日)
 エストニア (2008年2月21日)
イタリア (2008年2月21日)
 デンマーク (2008年2月21日)
ルクセンブルク (2008年2月21日)
ベルギー (2008年2月24日)
ポーランド (2008年2月26日)
スイス (2008年2月27日)
 オーストリア (2008年2月28日)
アイルランド (2008年2月29日)
 スウェーデン (2008年3月4日)
オランダ (2008年3月4日)
アイスランド (2008年3月5日)
スロベニア (2008年3月5日)
 フィンランド (2008年3月7日)
モナコ (2008年3月19日)
 ハンガリー (2008年3月19日)
クロアチア (2008年3月19日)
 ブルガリア (2008年3月20日)
リヒテンシュタイン (2008年3月25日)
 ノルウェー (2008年3月28日)
 リトアニア (2008年5月6日)
サンマリノ (2008年5月12日)
 チェコ (2008年5月21日)
マルタ (2008年8月22日)
ポルトガル (2008年10月7日)
モンテネグロ (2008年10月9日)
北マケドニア (2008年10月9日)
マルタ騎士団 (2009年6月1日)
アンドラ (2011年6月8日)
中華民国台湾) (2008年2月19日)
日本 (2008年3月18日)
韓国 (2008年3月28日)
アラブ首長国連邦 (2008年10月14日)
マレーシア (2008年10月30日)
モルディブ (2009年2月19日)
サウジアラビア (2009年4月20日)
バーレーン (2009年5月19日)
ヨルダン (2009年7月7日)
カタール (2011年1月7日)
 オマーン (2011年2月4日)
クウェート (2011年10月11日)
ブルネイ (2012年4月25日)
東ティモール (2012年9月20日)
 パキスタン (2012年12月24日)
イエメン (2013年6月11日)
タイ (2013年9月24日)
シンガポール (2016年12月1日)
バングラデシュ (2017年2月27日)
アメリカ合衆国 (2008年2月18日)
ペルー (2008年2月22日)
カナダ (2008年3月18日)
 コロンビア (2008年8月4日)
ベリーズ (2008年8月7日)
パナマ (2009年1月16日)
ドミニカ共和国 (2009年7月10日)
ホンジュラス (2010年9月3日)
セントルシア (2011年8月19日)
ハイチ (2012年2月10日)
セントクリストファー・ネイビス (2012年11月28日)
ドミニカ国 (2012年12月11日)
ガイアナ (2013年3月16日)
エルサルバドル (2013年6月29日)
グレナダ (2013年9月25日)
アンティグア・バーブーダ (2015年5月20日)
ベリーズ (2016年4月30日)
スリナム (2016年7月8日-2017年10月27日)
バルバドス (2018年3月9日)
 コロンビア (2019年3月9日)
ブルキナファソ (2008年4月23日)
リベリア (2008年5月30日)
シエラレオネ (2008年6月11日)
ガンビア (2009年4月7日)
コモロ (2009年5月14日)
マラウイ (2009年12月14日)
モーリタニア (2010年1月12日)
エスワティニ (2010年4月12日)
ジブチ (2010年5月8日)
ソマリア (2010年5月19日)
ギニアビサウ (2011年1月10日)
中央アフリカ (2011年7月22日)
ギニア (2011年8月12日)
ニジェール (2011年8月15日)
ベナン (2011年8月18日)
ガボン (2011年9月15日)
コートジボワール (2011年9月16日)
 ガーナ (2012年1月23日)
チャド (2012年6月1日)
ブルンジ (2012年10月16日)
タンザニア (2013年5月29日
 エジプト (2013年6月26日)
 リビア (2013年9月25日)
レソト (2014年2月11日)
トーゴ (2014年7月11日)
ガンビア (2016年9月23日)
ギニアビサウ (2018年7月19日)
コソボ共和国はオセアニアにある全ての国家と外交関係を結んでいる。
マーシャル諸島 (2008年4月17日)
ナウル (2008年4月23日)
サモア (2008年9月15日)
ミクロネシア連邦 (2008年12月5日)
パラオ (2009年3月6日)
 ニュージーランド (2009年11月9日)
バヌアツ (2010年4月28日)
キリバス (2010年10月21日)
ツバル (2010年11月18日)
パプアニューギニア (2012年10月3日)
フィジー (2012年11月19日)
トンガ (2014年1月15日)
ソロモン諸島 (2014年8月13日)
クック諸島 (2015年5月18日)
ニウエ (2015年6月23日)
[4]前ページ
(2.1.独立運動)
[6]次ページ
(3.外交政策)
~目次に戻る
出典:Wikipedia
2020/02/04 10:00
ソ人気記事ランキング
2020/02/21 更新
 1位日本
 2位水野朝陽
 3位メイプルソープ事件
 4位2月20日
 5位岡崎美女
▲上に戻る
[9]Wikipediaトップ
[0]gooトップ
免責事項
(C)NTT Resonant