キログラム
▼人気記事ランキング
3.プランク定数による新定義の経緯
他のSI基本単位は「普遍的な物理量」に基づく定義に改められてきたのに対し、キログラムだけがいまだ「人工物に依存」する単位として残っていた。人工物による定義では、経年変化により値が変化し、また、焼損や紛失のおそれもある。このため1970年代から、普遍的な物理量によるキログラムの定義が検討されてきた。2011年10月21日に国際度量衡総会において、キログラム原器による基準を廃止し、新しい定義を設けることが決議された[25]
[26]。この決議を実現するために、キログラムをプランク定数 h によって定義することが2013年12月に提案された。これはプランク定数がもはや実験値ではなく、定義定数となることを意味する。この提案は、SI文書の第9版(現在は2006年の第8版[27])の1章〜3章の改訂(案)の一部として提案された[28]

h = 6.626 069 57 × 10 34 J s {\displaystyle h=6.626\,069\,57\times 10^{-34}\,\mathrm {J\,s} }  (正確に)これまではIPKの不確かさはゼロで、プランク定数に 4.4×108 の不確かさがあったのに対して、この新しいキログラムの定義では、プランク定数の不確かさはゼロになり、逆にIPKに4.4×108の不確かさがあることになる[29]

プランク定数に基づく定義では、静止エネルギーと質量の関係式 E = mc2 を用いて、ある振動数 ν光子のエネルギー (E = ) と等しい静止エネルギーを持つ物体の質量を1キログラムと定義する。すなわち、

この2013年12月の提案は、アンペア (A)、ケルビン (K)、モル (mol) の再定義と併せて、2014年の第25回国際度量衡総会 (CGPM) で決議することが予定されていた[31]。しかし、2014年11月18日 - 20日に開催されたCGPMでは、プランク定数の精度が十分でないことなどにより上記の定義への変更はなされず、次の2018年開催予定の第26回CGPMに向けて定義変更のための諸課題を解決すべし、との決議が採択された[32][33][34]

[4]前ページ
(2.2.国際キログラム原器(IPK)による定義)
[6]次ページ
(3.1.プランク定数による定義の提案)
~目次に戻る
出典:Wikipedia
2019/06/04 14:30
ソ人気記事ランキング
2019/06/19 更新
 1位日本
 2位島田さくら
 3位6月18日
 4位高橋克也 (オウム真理教)
 5位進撃の巨人の登場人物
▲上に戻る
[9]Wikipediaトップ
[0]gooトップ
免責事項
(C)NTT Resonant