エアバスA300-600
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1.沿革
1.2.A310の開発とイギリスの加盟
事業存続の見通しが立ったエアバス・インダストリーは、市場調査により座席数200席強の旅客機需要が高まると予測し、次期製品としてA300の胴体短縮型の開発を決断した[16]。この派生型はA310と名付けられ1978年7月7日に正式開発が決定し、同月13日にフランス・ドイツ両政府からの事業認可を得た[17]

A300の販売好転とA310の開発決定という将来性が見えてくると、計画を離脱していたイギリス政府が方針を変えた[18][19]。1977年4月29日、イギリスはホーカー・シドレーを含む航空機メーカー4社を統合して国有企業のブリティッシュ・エアロスペース(以下、BAe)を設立した[20][21]。そして1978年11月、イギリス政府のエアバス計画への加盟が決定した[22]

A310は、A300Bの1型式であるA300B2から胴体と尾部が短縮され、それに合わせて主翼と水平尾翼も再設計された[23][17]。さらに同時期に、ボーイングが全くの新規開発で双発ワイドボディ機「7X7」(のちの767)を研究していたことから、それに対抗するためエアバス・インダストリーはA310にできるだけ新技術を盛り込んだ[17]。当時、デジタル通信・制御技術が急速に進歩していたこと、また、航空会社が直接運航費の低減を求めていたことから、A300のアナログ式システムを全面的にデジタル式システムに設計変更し、自動化技術やフライ・バイ・ワイヤ技術も導入した[24][26]。いわゆるグラスコックピット化されたA310は、標準仕様で操縦士2人で運航可能なワイドボディ機となった[26][28]。加えて、炭素繊維強化プラスチック (CFRP) などの複合材料の使用範囲も拡大された[23][17][28]

A310はA300と同じ組み立てラインで生産され[29]、製造番号もA300と共通の通し番号が採番された[30]。通算162号機がA310の初号機となって1982年4月に初飛行した[30]。A310は1983年3月に型式証明を取得して同年4月にルフトハンザ航空により初就航した[30][32]

エアバス・インダストリーはA310だけでなく、A300への新技術投入も早くから考えていた[29]。新しいA300では、A310との競合を避けるため座席数を少し増やしつつ、A310と同じ2人乗務のコックピットを導入してA300とA310の運航の共通性を高めることになった[32]。この次世代型A300の機体構造はA300B4をベースに開発され、正式な型式名はA300B4-600と名付けられたが、一般的にA300-600と呼ばれるようになった[33][34]

最初の発注者となったサウジアラビア航空(現・サウディア)から11機の受注を得て、1980年12月6日、A300-600の開発が正式に決定された[32]

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(1.1.A300第1世代の開発)
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(1.3.設計の過程)
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出典:Wikipedia
2019/10/06 00:02
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