エアバスA300-600
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2.機体の特徴
2.1.形状・構造
A300-600の機体構造は、第1世代のA300B4をベースに設計された[33]。A300-600は後退翼の主翼を低翼に配置した単葉機であり、左右の主翼下に高バイパス比のターボファンエンジンを1基ずつ備える[59][84]。尾翼配置は通常型で、水平尾翼と垂直尾翼は胴体尾部に直接取り付けられている[84]降着装置は前輪式配置で、機首部に2輪式の前脚、左右の主翼の付け根に各4輪式の主脚がある[87][88]。A300-600シリーズの胴体寸法はA300-600STを除き共通で、直径5.64メートルの真円形断面を持ち、全長は54.08メートル、全高は16.53メートルである[87]

A300-600の主翼は、テーパーがついた後退翼で、生産の途中から翼端にウイングチップ・フェンスと名付けられた矢尻状の板が追加されている。ウイングチップ・フェンスを備えた場合の翼幅は44.85メートルで、主翼面積が260平方メートルである[87][88][87]。主翼の構造はA300第1世代のものを基本的に引き継ぎ、エルロンスポイラー、そして高揚力装置として前縁にスラットとクルーガー・フラップ、後縁にはフラップを備えるが、動翼が簡素化されて翼型が改良されている[44][43][56]。A300-600のエルロンは、翼の中程にある全速度エルロンのみで、横操縦はこのエルロンとスポイラーによって行う[43][32]。フラップはシングル・スロット型ファウラーフラップであり[44]、最大展開角は32.5度である[88]。また、このフラップの後縁断面は上方への反りが大きくなり、空力特性がA310の主翼に近づけられている[44]。また、生産の途中から主翼端にウイングチップ・フェンスと名付けられた矢尻状の板が追加されている[40][32]。これらの改善により、第1世代と比べて最大揚抗比は8.3パーセント向上した[44]。左右の主翼および中央翼(主翼が胴体内を貫通する部分)内に燃料タンクが設けられている[32]

尾翼を含む尾部はA310と共通である[40]。垂直尾翼は垂直安定板と方向舵で構成され、高さが8.3メートルである[87][88]。水平尾翼は水平安定板と昇降舵で構成され、翼幅が16.26メートルである[87][88]。航続距離延長型のA300-600Rでは、水平安定板の内部には燃料タンクが設けられ、主翼タンクとの間で燃料を移動させ、機体の重心位置を制御するシステムが搭載されている[89]。このシステムはA310で実用化されたものと同様のもので、機体姿勢を維持する際に発生するトリム抗力を抑制することができる[90][91]

A300-600で使用されている複合材料は、CFRPとGFRPのほか、アラミド繊維(ケブラー)強化複合プラスチック(AFRP)がある[94]。CFRPの使用部位は、垂直安定板の一次構造部材[99]のほか、方向舵昇降舵、降着装置の格納扉などである[94][32]。GFRPとAFRPの使用部位はいずれも二次構造部材で、GFRPが垂直安定板の前縁と後縁、水平安定板の翼端部、AFRPが機首のレドーム、主翼のトラック・フェアリングやパイロンカバーの一部などである[94][32]。そのほか、主翼のアクセスパネル[100]などにはチタン合金が用いられている[32]

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出典:Wikipedia
2019/10/06 00:02
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