アラビア語
▼人気記事ランキング
4.言語分布
4.1.現代標準アラビア語を公用語とする国家
アラブ首長国連邦 - イエメン共和国 - イラク共和国 -オマーン国 -
カタール国 - クウェート国 - サウジアラビア王国 - シリア・アラブ共和国 -
バーレーン王国 - パレスチナ自治区 - ヨルダン・ハシミテ王国 - レバノン共和国 アルジェリア民主人民共和国 - エジプト・アラブ共和国 - エリトリア国 - コモロ連合 -
ジブチ共和国 - スーダン共和国 - ソマリア - チャド共和国 - チュニジア共和国 -
モーリタニア・イスラム共和国 - モロッコ王国 - リビア共和国 アラビア語を公用語としている国家のうち、アラブ首長国連邦、イエメン、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、シリア、バーレーン、パレスチナ、ヨルダン、レバノン、エジプト、リビア、チュニジアにおいては国民のほとんどがアラブ人で構成されており、公用語としてのフスハーと日常語としてのアーンミーヤのみを使用している。これはイスラム教徒以外のアラブ人も同様で、たとえばレバノンにはマロン派などのキリスト教徒も多数存在するが、民族的にはアラブ人であるためそのほとんどはフスハーとアラビア語レバノン方言を話す。アルジェリアにおいては国民の大半がアラビア語を話すものの、カビール語などのベルベル語諸語話者も存在する。ただし同国の公用語はアラビア語のみとなっている[4]。アラブ人多数の上でベルベル人がかなりの数存在するのは隣国のモロッコにおいても同様であるが、モロッコでは公用語はアラビア語とベルベル語の2言語体制となっている[5]。イラクにおいては北部にクルド人が居住しているためにクルド語も公用語となっているが、アラビア語話者は多数派を占めている[6]。モーリタニアはアラビア語を使用するムーア人が多数を占め、アラビア語が公用語となっているが、南部を中心にアラビア語を使用しない黒人も多く、また旧フランス領だったためフランス語の影響力も強い。スーダンもアラブ系が多数を占めるものの、西部のフール人などのようにアラビア語を使用しない民族も多く存在し、紛争が絶えない。公用語はアラビア語と英語の二言語使用となっている。

こうしたアラブ人が多数を占める国家に対し、住民のほとんどがソマリ語を話すソマリ人であるソマリアや、同じくアファル人イッサ人が多数を占めるジブチ、スワヒリ語に近いコモロ語を主に使用するコモロなどのような、日常語としてアラビア語をほとんど使用しない地域においてもアラビア語が公用語とされることがある。これはこれら諸国がアラブ諸国との経済的・文化的結びつきが強く、またイスラム教徒がほとんどであるため典礼用言語であるフスハーを理解できるものが多く存在するためである。

アラビア語を公用語としている国家は増加傾向にある。これは、かつてイギリスやフランスの植民地だったアラブ人国家が独立したのち、公用語を英語やフランス語からアラビア語に変更する傾向が強いためである。特にアフリカにおいては、アラビア語圏以外のほとんどの新独立国が旧宗主国の公用語をそのまま使用し続けているのと明確な対比をなしている。こうした公用語の切り替えはアラブ人国家すべてで行われたものの、その深度や速度については国によって違いがみられた。旧英領諸国においてはほとんどの国で公用語のアラビア語切り替えが行われたものの、旧フランス領諸国においてはモロッコやモーリタニアのように公用語をフランス語とアラビア語の2言語とする国家がいくつか存在し、アルジェリアのように積極的に言語切り替えが行われた国との差異が目立った。またアルジェリアにおいても、教育課程のアラビア語化は進んだものの官僚など政府の指導層がフランス語話者によって占められている状況を打破することはできなかった[7]。アラビア語教育によって大衆のアラビア語化は進んだものの、エリート層はフランス語話者のままだったため、この二言語の話者間に階層的な対立が生じた[8]。さらにアルジェリアにおけるアラビア語化はイスラム主義と結びついていたために、イスラム主義の台頭を招き[9]、1990年代のアルジェリア内戦へとつながっていくこととなった。

[4]前ページ
(3.方言)
[6]次ページ
(4.2.現代口語アラビア語を公用語とする国)
~目次に戻る
出典:Wikipedia
2019/07/04 11:30
ソ人気記事ランキング
2019/08/24 更新
 1位日本
 2位島田さくら
 3位名古屋小6受験殺人事件
 4位山本美香
 5位文京区幼女殺人事件
▲上に戻る
[9]Wikipediaトップ
[0]gooトップ
免責事項
(C)NTT Resonant