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ユニバーサル・スタジオ
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2.沿革
2.7.MCAによる買収
1950年代末にはアメリカの映画産業は崩壊寸前の危機にあった。スタジオから劇場網までを独占するシステムは壊れ、維持費の高いスタジオ・システムは持ちこたえられなくなった一方、テレビの普及で劇場離れが起こり、観客数は激減した。一方、MCAはテレビ番組製作へと進出して大成功を収めており、B級映画会社からテレビ製作会社へと変わりつつあったリパブリック・スタジオ(Republic Studios)からスタジオ施設を借りてテレビ製作子会社レヴュー・プロダクションズ(Revue Productions)へと又貸ししていた。倒産寸前のユニバーサルは1958年、閉鎖していた自社の360エーカー(約1.5平方km)もの広さのスタジオをMCAに1,100万ドルで売却し、MCAはこれを「レヴュー・スタジオ」と改名した。MCAは施設を買収したもののユニバーサル本体は買収しなかったが、ユニバーサルに対するMCAの影響は拡大し続けた。MCAのもとで製作スタジオは現代化され、MCAが契約していたドリス・デイラナ・ターナーケーリー・グラントといったスターたちがユニバーサルと契約し映画に出演していた。

長年待たれていた、MCAによるユニバーサル本体の買収は、1962年半ばにMCAがユニバーサルの親会社デッカレコードと合併しMCAが存続会社となったことで現実のものとなった。製作子会社のユニバーサル・インターナショナル・ピクチャーズは再びユニバーサル映画へと改名した。MCAは俳優事務所部門を閉鎖する前に、MCAの顧客であった俳優たちにユニバーサルとの契約を結ばせた。1964年にはユニバーサル映画の映画・テレビ製作部門とレヴュー・プロダクションなどを再編してユニバーサル・シティ・スタジオ・インク(Universal City Studios, Inc.)が誕生し、レヴュー・プロダクションは1966年にユニバーサル・テレビジョンへと改名した。こうして1960年代の間に、MCAの手によりユニバーサルはかつての低予算映画会社時代にはありえなかったほどの姿へと変身する。第一級の現代的な映画スタジオ、主要なスター俳優やスター監督らとの契約、華やかで商業的にも成功する映画のラインナップが実現し、1964年には観光客向けにスタジオ・ツアーを行う子会社も発足させた。しかし映画観客が減り続ける時期にようやく一流の映画スタジオが実現したのはいかにも遅すぎた。1968年には映画製作部門は縮小され、ユニバーサルのスタジオは三大ネットワーク、特にNBCの番組製作が主になり(後にNBCはユニバーサルと合併しNBCユニバーサルとなる)、プライムタイムの番組の半分ほどがユニバーサルで製作された番組で占められるようになった。この時期のユニバーサルは、テレビ向け映画の先駆者となったことを自社による業界革新の一例として特に誇っていた。

しかしユニバーサルの映画製作部門は1970年代にもヒット作を作った。『スティング』やジョージ・ルーカスの『アメリカン・グラフィティ』といった佳作、あるいは『大空港』や『大地震』といったオールスター出演パニック映画などは1970年代前半の成果である。さらにスティーヴン・スピルバーグを起用した『ジョーズ』の特大級のヒットにより、半ばテレビ映画製作会社と化していたユニバーサルは一流の映画製作会社として再生し、以後『E.T.』、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ、『ジュラシック・パーク』シリーズへと続くブロックバスター映画の時代を切り開いた。

こうしたヒットはあったものの、依然として映画製作は当たり外れの大きなビジネスであった。1970年代初頭、ユニバーサルはパラマウント映画(当時はコングロマリットであるガルフ・ウェスタンの傘下)と組んで、両社の映画をアメリカ国外で供給してリスクを分散するための映画配給会社シネマ・インターナショナル・コーポレーション(Cinema International Corporation, CIC)を作った。CICは1981年ユナイテッド・アーティスツも配給に加わったことによりユナイテッド・インターナショナル・ピクチャーズUIP、United International Pictures)となった。UIPは1997年からドリームワークスの配給も手がけた一方、2001年MGM20世紀フォックスによる配給へと移行してUIPから脱退している。ユニバーサルの親会社MCAは、1990年にMCAユニバーサル・ホーム・ビデオ(MCA/Universal Home Video Inc.)を設立し、家庭向けのビデオソフト販売や、後にはDVD販売を行った。

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出典:Wikipedia
2020/02/23 22:33
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2020/02/24 更新
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