メジロ
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7.種の保全状況評価
7.2.鳴き合わせと密猟
メジロは良い声で囀るため、古くから和鳥として飼われてきたが、特に江戸時代からメジロを鳴き合わせる(競争)道楽の対象となり現在に至っている。

現在も西日本を中心に、鳴き合わせの「愛鳥会」があり、定期的に会合が行なわれている。会では囀りの優劣を競い、優勝した個体には賞金が出るとともに「横綱」といった称号も与えられ、ときには高値で取引される。こうした会で優勝する個体は、巣立ち直前の雛に、付け仔と呼ばれる別の美しく囀る個体の囀りを聞かせる、あるいは会で優勝した横綱の声をテープに録ってそれを聞かせる、といった方法で育てられるのが一般的である。しかし「飛びッ子」、「新子(しんこ)」などと呼ばれる巣立ち直前の個体は通例、違法となっているかすみ網で捕獲されるので、メジロ以外の他種まで混獲されるうえに、目的とするメジロであってもオスだけを残し、さえずらないメスはその場で殺してしまう[20]ので問題となっている。

こうした事態が野鳥の乱獲による生態系破壊を受け、鳥獣保護法による規制が強化され、現在は都道府県知事の許可を得た場合を除き、メジロの捕獲および飼育が禁止されており、都道府県によっては条例で捕獲および飼育を全面禁止している所もあるが、同法では日本国外で捕らえた野鳥の輸入とその飼育を禁止していないため、中国などから亜種ヒメメジロなどを輸入し、日本国内で密猟したメジロに輸入証明書を付けて販売する悪質な業者と、それを買い求める者が現れて、問題になっている。不要となったヒメメジロは日本国内で放されたり、殺されたりしているといわれ、種の交雑や倫理的な問題も懸念されている[21]

その対策として、日本野鳥の会など野鳥保護団体が設立した全国野鳥密猟対策連絡会(密対連)[22]では、販売店や密猟の実態調査、亜種ヒメメジロ(Zosterops japonicus simplex)との見分け方を示したリーフレットの制作・頒布[23]といった啓蒙活動を行っている。また環境省(制作は山階鳥類研究所)でも同様のパンフレットを用意するなど対策に当たっている[12]

なお、亜種ヒメメジロは眼先や前頭部、背などが黄色がかる、胸部が灰白色である、といった特徴からおおむね判別できる[23]

また、同様の密猟事件はウグイスホオジロなどでも起きている(現在の日本ではウグイスやホオジロなどの捕獲は全面禁止)。

以上の諸問題により、2011年7月13日、環境省は2012年4月からメジロの飼育(愛玩飼養)を目的とした捕獲を原則許可しないことを正式に発表した[18]

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(7.1.愛玩飼養)
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(9.脚注)
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出典:Wikipedia
2019/08/29 09:30
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