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ムカデ
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3000種以上のムカデが知られ、ゲジ目(Scutigeromorpha)・イシムカデ目(Lithobiomorpha)・ナガズイシムカデ目(=ナガズムカデ、Craterostigmomorpha)・オオムカデ目(Scolopendromorpha)・ジムカデ目(Geophilomorpha)という5つの群で大まかに分けられる[1]化石種まで含めば、Devonobius delta 1種のみによって知られるDevonobiomorpha がある[3][36]

かつては発育様式に従い、ゲジ目・イシムカデ目・ナガズイシムカデ目からなる改形亜綱(改形類、Anamorpha、ゲジ亜綱とも)と、オオムカデ目・ジムカデ目からなる整形亜綱(整形類、Epimorpha、ムカデ亜綱とも)の2群としてまとめられる分類体系があった。一方で、気門の構造などの形態学的構造と、ゲジ類における多くの祖先形質とされる特徴に因んで、ゲジ目のみからなる背気門亜綱Notostigmophora)と、残り全てのムカデ類からなる側気門亜綱Pleurostigmophora)の2群として区別する分類体系も提唱される[2]分子系統学的解析では後者の系統関係を支持し、ゲジ目は最初期に分岐した基盤的なムカデ類であることを明らかにした[37][38]

側気門亜綱の内部系統については、イシムカデ目は基盤的で、卵と幼生を育つ習性に基づいてナガズイシムカデ目と整形類がPhylactometriaをなすという系統関係が提唱される[2]。しかし分子系統学的解析では、むしろナガズイシムカデ目が基盤的でイシムカデ目と整形類の類縁関係(Amalpighiataをなす)を支持する結果が出る[37][38]

ゲジ目 Scutigeromorpha[編集]


ゲジ類(ゲジ目 Scutigeromorpha、英名:house centipede、cave centipede[2])は約100種を含め、ムカデ類においては既知最古の化石記録をもち[3]、ナガズイシムカデ目に次ぐ小さなグループである[2]。本群は多足類の中でも真の複眼をもつ唯一の現存群であり[8]、鞭のような細長い脚と短い胴部をもち、姿は他のムカデとは大きく異なる。頭部はやや分厚く、触角は長い鞭状で数百個の環形節に細分される[2]。15対の脚をもつ体節は8枚の背板に覆われ、最後の1枚を除いてそれぞれの後端中心に1個の気門を有する。徘徊性で、投げ縄のような機能をもつ長い脚で獲物を捕える[19]洞窟で縄張りをつくり、集団生活をすることが知られる[2]。ゲジ類はヘモシアニンを用いて酸素分子を運ぶ唯一のムカデ類である[2]。子育てする習性はないとされる[2]。幼生は増節変態をし、4対の脚のみをもって生まれる[2]

Psellioididae
Scutigerinidae
ゲジ科 Scutigeridae:ゲジ日本全国)、オオゲジ関東以南:気門周辺に橙色の紋)、Scutigera coleoptrata地中海盆地に原産、分布域は世界中に向けて拡大、ゲジ類において研究が最も進んでいる種[2]

イシムカデ目 Lithobiomorpha[編集]


イシムカデ類(イシムカデ目 Lithobiomorpha、英名:stone centipede[39])は約1100種を含め、体長は多くが3p以内のやや小型のグループである[2]。他の側気門類に比べて胴部はやや短い。頭部は平たい円盤状で、触角は15-100節以上からなる。眼はイシムカデ科では多数の単眼が集約し、トゲイシムカデ科では1対のみをもつ[2]。無眼の種もいくつかある[10]。15対の脚をもつ体節は同じ枚数の背板に覆われるが、第2、4、6、9、11、13枚が幅狭い。雌は鋏型の生殖肢をもつ。徘徊性で、後端数対の脚から防衛用の粘液を分泌することが知られる[19][20]。子育てする習性はないとされる[2]。幼生は増節変態をし、通常7対の脚のみをもって生まれ、6対ないし8対の例もある[2]

イッスンムカデ科 Ethopolidae:イッスンムカデ(地表棲、普通種)
トゲイシムカデ科 Henicopidae:メクライシムカデ(洞穴)、ゲジムカデ(地表棲、普通種)、トゲイシムカデ
イシムカデ科 Lithobiidae:イシムカデ汎存種)、ヒトフシムカデ(日本国内に優占)

ナガズイシムカデ目 Craterostigmomorpha[編集]


ナガズムカデ類(ナガズイシムカデ目 Craterostigmomorpha)は2種のみによって知られ、オセアニア大陸タスマニア州ニュージーランドのみに分布するグループである[29][2]。頭部はやや縦長く、1対の単眼をもち[29][10]、顎肢は頭部の前方まで伸びる[2]。15対の脚をもつ体節は21枚の背板に覆われ[2]、これは元々15枚であった背板のうち第3・5・7・8・10・12枚目がそれぞれ前後2枚に細分された結果である[40][14]:58。曳航肢をもつ体節の外骨格は円筒状に癒合し[2]、後端には「anogenital capsule」という対になった構造体をもつ[7][14]:63。雌は卵と幼生を育つ[2]。幼生は増節変態をし、12対の脚のみをもって生まれる[2]

ナガズムカデ科 Craterostigmidae:ナガズムカデ(オセアニア産)

オオムカデ目 Scolopendromorpha[編集]


オオムカデ類(オオムカデ目 Scolopendromorpha、英名:tropical centipede[41]、bark centipede[42])は800種以上を含め[2]、ムカデとして最も一般に知られるグループである。その多くは大型で、最大のものは体長30pに達する[2]。頭部は平たい円盤状で、基本としては4対の単眼をもつが、1対や無眼の種類もある[10]。脚はアカムカデ科では23対、他の群では21対をもつ[2]。ただしScolopendropsis duplicata では例外的に39ないし43対の脚をもつ[15][16]。背板の枚数は脚をもつ体節に対応するが、1枚目の背板は直前の顎肢を有する体節まで覆う(他のムカデ類は顎肢の体節に独立した背板をもつ)。イシムカデ類ほどでないものの背板の大きさは断続的に差があり、7枚目以前の偶数番目と8枚目以降の奇数番目の背板がやや狭くなる。強い神経毒と獲物への高い攻撃性を有し、特に大型のものは小型脊椎動物も捕食できる[27]。高い自衛性をもち、人間への咬害はほとんどがこの類に因んでいる[13]。雄は多層の外皮に覆われるビーンズ型の精包を産み[2]、雌は卵と幼生を育つ[2]。孵化直後の幼生は成体と同様の脚数をもつ[2]

アカムカデ科 Scolopocryptopidae:脚23対、アカムカデ属(日本国内で唯一脚23対のセスジアカムカデなど、北海道南部を含む全国、北米:普通種を含む)
メナシムカデ科 Cryptopidae:脚21対、メナシムカデ属(曳航肢は分厚く、西南諸島〜黒潮圏、北米産の種が "イシムカデ" を称して市販されたことがある)
オオムカデ科 Scolopendridae:脚21対、オオムカデ属(北海道南部以南の全国に棲息する日本最大種・トビズムカデ、かつてはトビズムカデと同所的に分布する亜種とされたが。核型が大幅に異なることが判明したことをきっかけに現在は独立種として扱われる・アオズムカデ、世界最大種・ペルビアンジャイアントオオムカデなど)、アオムカデ(西南諸島〜九州沿岸部)

ジムカデ目 Geophilomorpha[編集]


ジムカデ類(ジムカデ目 Geophilomorpha、英名:soil centipede[23])は約1300種を含め、ムカデ類における種数の最も多いグループである[2]。その多くが小型で、細長い胴部と比較的に短い脚をもつ。縦長い頭部は眼を欠き、触角は14節からなる[2]。脚の数はムカデの中でも最多で多様化しており、ナガズジムカデ科は41-101対、他の群(Adesmata)では27-191対からなる。特に後者は同種においても数は多様で、性的二形も示し、往々にしての方が多い[2]。脚のある全ての体節はほぼ同規的で、それぞれの背板の境目にもう1枚の幅狭い背板が占め込んで、最後のを除いて全ての体節に気門を有する[2]。地中に棲む土壌生物であり、自分より小型のミミズなど他の土壌生物を捕食すると考えられる[23]。雌は卵と幼生を育つ[2]。孵化直後の幼生は成体と同様の脚数をもつ[2]

マドジムカデ科 Chilenophilidae:フタマドジムカデ、ミドリジムカデ(日本国内の土中に優占)
ベニジムカデ科 Dignathodontidae:ベニジムカデ(日本全国に分布、朽木に多い)
ジムカデ科 Geophilidae[43]:スミジムカデ、ホソツチジムカデ、ヨコジムカデ(深層からも産する大型種を含む)、ツチムカデ、シマジムカデ(西南諸島)
オビジムカデ科 Himantariidae:ヨシヤジムカデ(歩脚対数多)
ナガズジムカデ科 Mecistocephalidae:ツメジムカデ(多産)、ナガズジムカデ(=メキストケファルス:中〜大型種)、ニブズジムカデ、タカシマジムカデ、タイワンジムカデ、モイワジムカデ(西南諸島・北海道)、ヒロズジムカデ(中〜大型種)、アゴナガジムカデ(顎肢が前方に伸びる:台湾西表
オリジムカデ科 Oryidae:ヒラタヒゲジムカデ
マツジムカデ科 Schendylidae:サキブトジムカデ、エスカリジムカデ、チチブジムカデ、モモジムカデ
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出典:Wikipedia
2019/10/18 10:30
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