サービス終了のお知らせ
はるか (列車)
▼人気記事ランキング
概要
はるかは、西日本旅客鉄道(JR西日本)が、関西国際空港のアクセス列車として米原駅草津駅京都駅 - 関西空港駅間で運行している特急列車である。

概要[編集]

1994年9月4日に開港した関西国際空港へのアクセス列車の1つとして運行を開始した。

空港連絡特急列車の意味合いで、関空特急 (Kansai Airport Limited Express/Kansai A.P Ltd.Exp) という名称が与えられている。この使い分けの例として、新大阪駅天王寺駅では、関西空港行きを「関空特急」、京都方面行きを「特急」として区別している。また、「JR時刻表」の編成表にも「関空特急[電車]はるか」と記載されている。

南海電気鉄道の空港アクセス特急「ラピート」のライバルであるが、「ラピート」が停車駅を拡大したのと同様、本列車群も当初の空港アクセス専業に加えて、ラッシュ時間帯に運行される列車では停車駅を増やしたことや米原まで延伸したこともあって、通勤特急の色合いも強くなっている。

列車名の由来[編集]

運行開始に先駆けて列車名が一般公募され、約35,000件の応募の中から選出された。最終的に空港アクセス列車であることから「空」をイメージできるもの、また「古都」である京都発着であることから「日本らしさ」、「はんなりと」といった日本的なイメージを持ったもの、としてそれに相応しい列車名を付けたとPRされた。なお応募件数1位は「流星」(315件)、2位は「はばたき」(311件)、3位は「いずみ」(和泉・泉も含む、307件)で拮抗しており、「はるか」は171件であった[1]

運行概況[編集]

2016年3月26日以降の運行概況は次のとおり[2]

基本は京都 - 関西空港間で運行され、現在30分間隔で1日60本(30往復)が運行されている。ただし、関西空港行きのうち朝の3号が草津発として、9・13号が米原発として、関西空港発のうち夜間の50・54号が米原行きとして、それぞれ設定されている。列車番号は10xxM(臨時は8060番台から)で、末尾二桁は本列車群の号数(臨時は号数に7980を足す)と一致している。

特急「くろしお」と同じく、東海道山陽新幹線の停車駅である新大阪駅には停車するが、東海道本線と大阪環状線とは線路が直接繋がっていないため、大阪駅は経由せず、大阪駅の北側を通る梅田貨物線を経由して大阪環状線に乗り入れる。ただし、梅田貨物線には営業キロが設定されていないため、運賃計算上、営業キロは東海道本線から大阪駅を経由し大阪環状線に入るものとして算出する。なお、大阪環状線には運賃・料金を計算する上での特例が設けられており、大阪 - 天王寺間は実際には西九条駅を経由(営業キロ11.0km)しているが、営業キロに関しては鶴橋駅経由(営業キロ10.7km)で算出することになっている[3]

運転開始当初は需要動向の不透明さから、一部の列車が新大阪発着とされたが、実際にはその新大阪発着の列車も新大阪 - 京都間は毎日運行する臨時列車として運行されていたため、実質的に全列車が京都発着であった。1996年3月16日に1往復を増発し、新大阪発着の列車も京都発着に変更された。1995年には臨時列車として1往復が草津発着として運行された。

2001年3月3日からユニバーサル・スタジオ・ジャパンへの連絡駅である西九条駅にも一部が停車するようになったが、2010年3月13日のダイヤ改正で取り止められ、現在は再び全列車が新大阪 - 天王寺間は無停車となっている。日中に運行されている列車のうち6往復については、2010年3月13日のダイヤ改正で毎日運転ながら臨時列車へと変更され、更に2011年3月12日のダイヤ改正以降は繁忙期のみの臨時列車[4][5][6]に格下げされていたが、その後、インバウンドによる利用が好調な背景もあり、2016年3月26日のダイヤ改正から再び定期列車化された[7]

運行経路[編集]

京都発着の列車は、駅の西寄りにある「はるか」専用の30番のりば(設定当時は「はるかのりば」)を使用している。そのため京都発の列車は、まず嵯峨野線の線路を走行し、京都貨物駅構内から貨物線を通り、桂川駅付近で東海道本線(JR京都線)を乗り越し、向日町駅構内でJR京都線の下り外側線(列車線)に入る。その後茨木駅構内(第3出発)から再びJR京都線の複々線を乗り越し吹田信号場へと入り、梅田貨物線を走る。

新大阪駅では全列車が3番のりばで客扱いを行い[注 1]、福島駅からは大阪環状線の最外線を経由して、西九条駅2・3番のりばを通過して大阪環状線内回りに入っていく。新今宮駅手前で関西本線大和路線)に転線して同駅2番のりばを通過し、天王寺15番のりば(関西本線ホーム)から短絡線を使って阪和線に入る。日根野駅からは関西空港線へ入り、関西空港駅に到着する。

一方、関西空港発の列車は、関西空港線から日根野駅4番のりばを経由して阪和線に入る。天王寺駅手前で短絡線から18番のりば(関西本線ホーム)に入り客扱いを行う。新今宮駅3番のりばを通過してから大阪環状線外回り線に転線し、西九条駅の外側から2番目の線路を通過し、福島駅まで大阪環状線最外線を通った後、梅田貨物線に至る。新大阪駅では、朝ラッシュ時に関西空港行きと同じく3番のりばを使用する列車を除き、1番のりばで客扱いをし[注 1]、JR京都線上り外側線(列車線)に転線して京都駅まで走る。ただし、草津・米原発着の列車は上下外側線を走行して、京都駅では米原行きは0番のりば、草津または米原発は6・7番のりばを使用する。

停車駅[編集]

米原駅 - 彦根駅 - 近江八幡駅 - 野洲駅 - 守山駅 - 草津駅 - 石山駅 - 大津駅 - (山科駅) - 京都駅 - (高槻駅) - 新大阪駅 - 天王寺駅 - (和泉府中駅) - (日根野駅) - 関西空港駅

( )の駅は一部列車のみ停車。
山科駅:3号のみ停車。
高槻駅:1・3・5・7・38・40・42・44・46・48・50・52・54・56号が停車。
和泉府中駅・日根野駅:2・4・6・8・10・45・47・49・51・53・55・57・59号が停車。
過去には、2002年夏季の一部列車がりんくうタウン駅に臨時停車した。
事故などの影響で関西空港線が不通となった際は、日根野駅発着に変更されることがある[8]

使用車両・編成[編集]

運行開始当初から当列車専用で新製した281系電車が使用されており、6両または9両編成で運行されている。但し9両編成は6両基本編成と3両付属編成を併結したもので、両編成間の通り抜けはできない。当初、多客期は予備の中間車を挿入して7両または8両で運行されていたが、輸送実績が好調なため、1995年に中間車を増備して6両編成化され、同時に3両の付属編成も3本増備している。

グリーン車は1号車、自由席は基本的に4 - 6号車であるが、列車により増減がある(下記参照)。

運行開始当初は全車座席指定席で、関西空港方の先頭車である5号車をグリーン車とした5両編成で運行されていた。これは京都シティエアターミナル(京都CAT)からの荷物輸送を行う関係に伴うもので、2002年10月1日に同施設が閉鎖されたことを受けて、列車の編成を逆にして1号車がグリーン車となった。
自由席は1998年12月1日から設定された[10]。これは、飛行機の到着や入国手続きなどの遅れにより京都方面行き列車に乗り遅れた際の特急券の無駄を防ぐこと[10][注 2]や、特急券に関する手続きを簡素化するためでもある。また、空港へ向かう場合は時間がはっきりしており、自由席を設置することにより実質的な値下げとなるため、シェア低下に対する対策(当時はリムジンバスが発着地拡大によるシェアを伸ばしていた)でもあった[10]。なお、上記の理由もあり、2017年10月21日までは4号車は京都方面行きが自由席・関西空港行きが指定席(一部例外あり)とされていた。
年末年始など多客期には3両付属編成が不足することがあるため、一部の6両基本編成から中間車3両を抜き取り、他の6両基本編成に挿入したうえで9両貫通編成を組ませることがある。また、残りの3両は付属編成として他の6両基本編成に増結して変則9両編成を組むこともあり、この場合はグリーン車2両連結の列車が発生することになる。
訪日外国人旅客の増加により自由席が著しく混雑していることから、2019年3月16日のダイヤ改正より、日中の上り列車のみ3号車が自由席に変更された。なお、この場合3号車内にある車いす対応座席のみ指定席扱いとなる。
この問題に対処するため、付属編成を新型車両「271系」で増備することが予定されており、運行開始は2020年3月14日を予定している[11][12]

所要時間[編集]

京都 - 関西空港間の所要時間は、日中は上下列車ともに80分である。一方で、朝と夕方から夜間にかけてはラッシュ時の運転であることや、新大阪駅・天王寺駅以外にも停車するため、一部は所要時間が85 - 90分程度に延び、このうち特に平日の7号は所要時間が100分と最長である。逆に、土休日の9号は同区間を最短の75分で運転している(いずれも2018年3月ダイヤ改正時点)。

ただ、梅田貨物線には単線区間が存在し、西九条駅で大阪環状線・桜島線(JRゆめ咲線)の列車との競合が発生するなど多線区に渡り運行されているため、ダイヤが乱れることも多い[注 3]

利用状況[編集]

1995年には毎日運転の臨時列車として1往復が草津駅まで延長された(途中、大津駅のみ停車)。当時は琵琶湖線沿線から関西国際空港のアクセスの強化が主目的であり、ホームライナー的な要素は薄かったが、1999年12月に定期列車化されるまで延長運行が行われた。さらに2003年6月1日からは米原発着列車が2往復設定されている[13]。「びわこライナー」が廃止されて「びわこエクスプレス」化されたのと同じように、琵琶湖線の通勤客の特急利用の需要を取り込むためであったが、米原行きは京都駅から米原方面に運行することにより同駅を終着駅とする嵯峨野線のダイヤに余裕を持たせることができた。

運行開始当初の1995年度の日根野 → 関西空港間の1日平均乗車数は4,764人で、翌1996年度をピークに減少し、重症急性呼吸器症候群 (SARS) の発症が確認された2003年度から増加、2006年度からまた減少[14]したものの、2014年以降はいわゆるインバウンドの利用が好調であると報じられている[7]

特急料金[編集]

京都 - 関西空港間はB特急料金で利用できるが、山科駅以東の琵琶湖線内での乗降ではA特急料金が適用される。

運転開始当初、日根野 - 関西空港間はA特急料金が適用されていたが、2013年(平成25年)3月16日よりB特急料金の適用範囲が同区間にも拡大された[15][16][17]

「はるか」で使用できる特別企画乗車券(トクトクきっぷ)として、「はるか早特往復きっぷ」や、J-WESTカード利用者向けの「チケットレス特急券」がある。

その他[編集]

無料公衆無線LANサービス[編集]

インバウンドによる訪日外国人の利用増加を受けて、2014年12月1日より、JR西日本としては初めて、列車内無料公衆無線LANサービスの提供を開始した。SSIDは「JR-WEST_FREE_Wi-Fi」で、ログイン画面(日本語・英語・中国語・韓国語)にゲストコードを入力することで無料で接続できる。ゲストコードは訪日前に事前に取得しておくか、京都駅ビル、大阪ステーションシティ、天王寺ミオのインフォメーション、関西空港第1ターミナルビル1階のインフォメーションでも取得が可能[18]

はるかレールゴーサービス[編集]

京都駅には地下に関西国際空港のチェックイン機能を持つ京都シティエアターミナル(京都CAT)が設けられ、隣接する改札口を利用し、専用の「はるかのりば」として利用客を誘導していた。京都CATでは国際線の航空券を持つ乗客の機内預け手荷物を空港へ別送するため、ホームへの荷物の搬送コンベアを設置していたが、アメリカ同時多発テロ事件以降、アメリカ合衆国が空港以外での手荷物検査を認めなくなったことなどで京都CATが閉鎖されたことに伴い、荷物扱いを廃止している[19]

また「はるかレールゴー洛楽サービス」として、関西空港駅から京都市内の会社やホテルなどへ荷物輸送も行っていた。

車内結婚式プラン[編集]

関西国際空港にあるホテル日航関西空港では開業5周年を記念して、「はるか」の車内で結婚式を挙行したあと、ホテル日航関西空港で披露宴を行う婚礼挙式プラン『はるかでGO!るIN』を企画した[20]。JR西日本では、「はるか」のグリーン車1両と普通車指定席1両を貸切扱いとして用意し、天王寺駅からグリーン車で結婚式を行い、関西空港駅到着までに立会人のもと結婚証明書のサインや指輪の交換、記念撮影などを行うものであった。

この企画は2000年11月1日から2001年3月16日まで行われ、対象の列車は23号・31号・41号であった。

沿革[編集]

1994年平成6年)9月4日:関西国際空港開港により29往復が運行開始[22](このうち下り9本・上り10本は、京都 - 新大阪間が不定期列車・臨時列車)。
1995年(平成7年)
7月15日:すべての基本編成が6両編成になる[23]
7月21日 - 8月31日:1往復が草津発着として延長運行[23]
11月1日:「はるかレールゴーサービス」が開始[23]
1996年(平成8年)3月16日:京都 - 新大阪間の全列車が定期列車化され、「はるか」は京都 - 関西空港間の30往復になる(このうち1往復は草津 - 京都間は、毎日運行の臨時列車として延長運行)。
1998年(平成10年)
3月14日:関西空港行き49号以降、関西空港発2 - 6号が日根野駅に停車するようになる。
12月1日:全列車に自由席が設置される[10]
2000年(平成12年)3月11日:草津 - 京都間の臨時列車が定期列車化。
2001年(平成13年)3月3日ユニバーサル・スタジオ・ジャパンへの連絡駅である西九条駅に8号を除く9時30分以降に到着する列車を同駅に停車開始[24]
2002年(平成14年)
8月31日:「はるかレールゴーサービス」が廃止[19]
10月1日:同年10月5日のダイヤ改正に合わせた編成の方向転換を実施。
2003年(平成15年)
3月15日:49号以降と上り2・4・6号が和泉府中駅に停車するようになる。また、45・47号が新たに和泉府中駅・日根野駅に停車するようになる[25]
6月1日:米原発着列車が2往復設定される[13]
10月1日:8・13号が西九条駅に停車するようになる。9・13号の自由席が2両から3両になる。
2004年(平成16年)10月16日:野洲駅・山科駅が停車駅になる[26]
2007年(平成19年)3月18日:喫煙コーナーが廃止され、全面禁煙化[27]
2008年(平成20年)10月1日:J-WESTカードによるチケットレス割引が開始。
2010年(平成22年)3月13日:ダイヤ改正により、西九条駅の停車を取り止めたほか、日中の6往復が毎日運行の臨時列車化[28]
2011年(平成23年)
3月12日:毎日運転の臨時列車として運行していた6往復を繁忙期のみ運転に変更[29]
11月12日 - 11月27日の土休日ダイヤと12月1日 - 2013年3月15日の毎日、8・10号が日根野駅・和泉府中駅に臨時停車するようになる[30][31]
2012年(平成24年)3月17日:山科駅への停車は3号のみになる[32][33]
2013年(平成25年)
3月16日:8・10号が日根野駅・和泉府中駅定期停車となる。関西空港線のB特急料金適用開始により、料金が値下げされる[16]
5月24日:和泉府中駅の橋上駅舎完成記念として、和泉市商店連合会主催の京都の旅のため、午前10時40分発、和泉府中発京都行き団体臨時列車運転[34]
2016年(平成28年)
1月20日台湾からの団体客を乗せた臨時列車が初めて湖西線に乗り入れ、おごと温泉駅まで運行[35]
3月26日:6往復を増発し30往復の運転に、昼間時間帯は30分間隔の運転になる。また、朝の関西空港行き4本と夜の京都方面行き10本が新たに高槻駅に停車[36]
2017年(平成29年)10月22日:関西空港行き4号車を指定席から自由席に変更(一部例外あり)。
2018年(平成30年)
9月4日台風21号の影響で関西国際空港連絡橋に漂流したタンカーが衝突し橋が損傷したため、運休となる[37]
9月8日:関西空港線日根野駅 - りんくうタウン駅間運転再開をうけ、全列車日根野駅発着で運転を再開[8]
9月18日:空港連絡橋のうち鉄道部分が復旧したため、通常ダイヤに復旧[38]
2019年(平成31年)
1月29日コラボレーションラッピング車両「ハローキティ はるか」の運行を開始[39]
3月16日:日中の京都行き3号車を自由席に変更。

今後の予定[編集]

2019年6月21日、近年の訪日外国人旅行者の増加に対応するため、付属編成(3両編成)6本を増備し、2020年春を目処に「はるか」を全列車9両編成化する予定が発表された。増備される付属編成は従来の281系ではなく、衝突・衝撃吸収構造を強化し、車内サービスを充実させた新形式(271系)となることが発表され[40]、2020年3月14日から営業運転を開始する[12]

また、2024年度以降に281系を新形式に置き換える計画があることが明らかになっている[41]

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

参考文献[編集]

寺本光照『国鉄・JR列車名大事典』中央書院、2001年。
今尾恵介・原武史『日本鉄道旅行歴史地図帳-全線・全駅・全優等列車- 8号・近畿』新潮社、2010年。

関連項目[編集]

空港連絡鉄道
ラピート - 南海電気鉄道が運行する関空アクセス特急列車。
石坂浩二 - 運行開始当時のCMに出演。
成田エクスプレス
戸松遥 - 妖怪ウォッチケータ役で一躍有名になった声優はるかつながり。

外部リンク[編集]

はるか 281系:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道
出典:Wikipedia
2020/02/24 15:30
ソ人気記事ランキング
2020/02/24 更新
 1位日本
 2位水野朝陽
 3位AV女優
 4位住吉会
 5位メイプルソープ事件
▲上に戻る
[9]Wikipediaトップ
[0]gooトップ
免責事項
(C)NTT Resonant