はやぶさ (探査機)
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4.構造
4.3.搭載探査機

■MINERVA
MINERVA(ミネルバ)は、当初、はやぶさへの搭載が予定されていたアメリカ航空宇宙局 (NASA) のローバーがキャンセルされたため、それまでゆっくりと開発されていたものが、急遽準備された日本の小型ローバーである。プロジェクトマネージャーの川口淳一郎が日本独自の子探査機を搭載することを提案し開発された。名称は "MIcro/Nano Experimental Robot Vehicle for Asteroid" の略である。カウンターバランスの代わりに搭載することが前提となっており、分離機構を含めた質量を1kg以内に収めることが条件となっていた。NASAのJPLによってMUSES-CNの開発が進められていたことから正式なプロジェクトとしては扱われておらず、開発費は技術研究費用から捻出された。民生品や宇宙仕様品の廃棄部位の使用、宇宙仕様品のメーカーによる無償提供などで開発コストが大幅に削減されている。 当初は正4面体の頂点にハエタタキのような構造を取り付け、それをモーターで駆動するという方式が考えられたが、駆動部位の露出や消費電力の面で問題があり、最終的には完全密閉の正16角柱形の外形に、内部のモーターを駆動してその反力でホップするという方式に決定した。
打ち上げ後2年を経て2005年11月12日に探査機から分離されたが、分離時に探査機が上昇中であったため、イトカワに着陸することはできず、史上最小(当時)の人工惑星となった(後にIKAROSのDCAM2により更新[79])。分離後の状態は良好であり、探査機の太陽電池パネルを撮影した他、通信可能限界距離を越え通信が途絶するまで18時間に渡ってデータを送信し続けた。
■MUSES-CN
"MUSES-CN"は質量1kgを目標として開発される予定の小型ローバーだった。この着陸探査機は、NASAジェット推進研究所ディープスペースネットワークを利用する対価として「はやぶさ」に搭載される予定だったが、重量過多と開発費の高騰によって2000年11月3日に開発計画は中止された[80]。カメラや近赤外分光器の搭載を予定していた[81]


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(4.2.探査機器)
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(5.航法)

79. “ねとらぼ:「ゆっくり寝てね……」 イカロス君、分離カメラ「DCAM2君」とお別れ”. ITmedia ニュース. (2010年6月16日). http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1006/16/news081.html 2010年6月18日閲覧。 
80. Jet Propulsion Laboratory (2000年11月3日). “NASA Cancels Miniature Rover for Joint Japan-U.S. Asteroid Mission”. NASA. 2012年2月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年10月30日閲覧。
81. Peters, Stephen (1999年2月22日). “NASA's Science Rover for MUSES-C (PDF)”. JPL/NASA. 2010年5月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年10月30日閲覧。

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出典:Wikipedia
2018/06/09 10:00
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2018/06/20 更新
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