てんかん
▼人気記事ランキング
9.管理
9.5.食事療法
2016年4月には、難治性てんかん患者を対象に、糖質摂取を極端に減らした「てんかん食」による治療が4月、保険適用された。約100年前に考案され、抗てんかん薬の登場で廃れかけたが、薬が効かない患者への有効性が再評価された。ただ厳しい食事制限を生涯続けなければならず、患者や家族の負担は大きい。このてんかん食は、糖質を1食数グラムから数十グラムに抑え、体内で「ケトン体」が生成される状態にするため、ケトン食療法(ケトン食)とも呼ばれる。平成28年診療報酬改定において入院時食事療養(I)又は入院時生活療養(I)の届出を行った保健医療機関が行う特別職のメニューにてんかん食が追加された。てんかん食の定義は難治性てんかん(外傷性のものを含む)の患者に対し、グルコースに代わりケトン体を熱量源として供給することを目的に炭水化物量の制限、および脂質量の増加が厳格に行われたものをいう[21]

詳しいメカニズムは未解明だが、脳が糖質の代わりにケトン体を栄養源に活動するようになり、発作が減ると考えられている。砂糖類をはじめ、米やパンなどの穀類、イモなどの根菜は糖質が多く、ほとんど食べられない。治療中はずっと制限が必要で、誤って糖質を取り過ぎると効果が失われる恐れがある。脂質でカロリーを補うため、1品で大さじ1、2杯の油を使う場合もある。

年齢や症状に合わせ内容を検討し、調理では栄養素を厳格に計算。小児なら成長に応じた配慮も必要である。てんかん食は静岡てんかん・神経医療センター(静岡市葵区)の竹浪千景管理栄養士は「脂っこいため食べにくい。調理をする家族の負担は決して軽くはない」と指摘する。対応する食材をどう確保するかも課題である。多くが小麦粉代わりに使える特殊粉ミルク「ケトンフォーミュラ」をレシピに採用しているが、製造するのは国内で明治1社のみ。登録した患者に無償提供しているものの、国の補助金は限られ、製造コストは大きい。災害などで生産が止まれば、治療が続けられなくなる恐れもある。小児患者は学校給食にも気を使う。「ケトン食普及会」の元会長、松戸クリニック(千葉県松戸市)の丸山博院長は「学校や保育所には弁当を持参する患者が大半。食物アレルギーへの対応は進んだが、てんかんへの配慮も検討してほしい」と話す[22]

[4]前ページ
(9.4.迷走神経刺激療法(VNS))
[6]次ページ
(10.疫学)
~目次に戻る
出典:Wikipedia
2019/08/30 10:30
ソ人気記事ランキング
2019/09/23 更新
 1位日本
 2位清須会議 (小説)
 3位清洲会議
 4位逆鉾昭廣
 5位9月22日
▲上に戻る
[9]Wikipediaトップ
[0]gooトップ
免責事項
(C)NTT Resonant