そごう
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2.歴史
2.5.民事再生法適用など破綻処理へ
2000年(平成12年)7月には、小売業としては日本最大の負債総額を抱えて民事再生法適用の運びとなった[8][9]。これは、土地の値上がりを見込んで、銀行融資を受け積極的に出店したことが災いした。

日本興業銀行と並ぶメインバンクであった日本長期信用銀行(現:新生銀行)が破綻した事で、リップルウッドに売却された。この際に不良債権に関して譲渡後3年間に2割以上の損失があると認定された場合には、融資時の金額までの損失を、預金保険機構が補填する仕組みとなる、瑕疵担保条項の適用という特約がつけられていた[9]。そのため、同行が債権放棄を受け入れることについては金融再生委員会預金保険機構が関連することになり、「そごうへの債権を放棄して一企業に税金を注ぎ込むとは何事だ」という批判が起きて、当社の再建策は政治問題化することになった[10]。当時の森内閣は、同年6月25日の総選挙直後で支持率が低迷したままという事もあり、その批判に耐えられないとして、同年7月11日に亀井静香自民党政調会長(当時)から、山田恭一そごう社長に電話で債権放棄を認めることが困難であることを伝えるとともに、それを前提とした再建案の断念を迫った[10]。そのため、そごうはそれまでの自主再建を断念した。そして、翌日12日には株式会社そごう(上場企業)とそごうグループの主要企業が民事再生法を申請した[10]。この申請は大企業として初となるものであった。

なお、全てが民事再生法適用申請ではなく、その経営状態などの相違により、特別清算や自己破産となった法人もあるのは後述の通り[9]

結果的に、瑕疵担保条項適用分は、他の不良債権と合わせて国が負担することになったが、自主再建の場合に比べて、再建の流れが公になるというとのことでこの問題の決着がつくとされた。「そごう問題」や、「そごう債権問題」などと言われた。

1995年(平成7年)の阪神・淡路大震災で直営店の神戸店が被災したことで打撃を受けたことや、平成不況による消費の低迷も、当社の破綻要因の一つとなった。

株式会社そごう(初代)として運営していた店舗は大阪店神戸店、東京店のみであった[9]。それ以外はすべて1店舗1社制とし、資本金は各地元からの出資や、そごう、千葉そごうを筆頭としたそごうグループ各社や、水島が個人で出資する場合など、資本関係は極めて複雑だった[9]

1997年当時の主要株主[11]

株式会社日本興業銀行・・・4.99%
そごう従業員持株会・・・3.44%
野村証券株式会社・・・2.76%
日本生命保険相互会社・・・2.65%
そごう共栄会・・・2.01%
東洋信託銀行株式会社・・・1.85%
全国共済農業協同組合連合会・・・1.60%
株式会社七博・・・1.40%
安田信託銀行株式会社(金融信託指定単口)・・・1.39%
第一生命保険相互会社・・・1.33%
また、グループ各社間で貸付金や債務保証も行われていたため[9]、経営破たん時の各社の負債総額はその運営する店舗の業績とは必ずしも一致しなかった。

主な負債額は下記の通りである。

千葉そごう(千葉市) 約4054億円[9]
新千葉そごう(千葉市) 約953億円[9]
広島そごう(広島市) 約3282億円[9]
広島そごう新館(広島市) 約545億円[9]
横浜そごう(横浜市) 約1955億円[9]
柏そごう(柏市) 約1238億円[9]
奈良そごう(奈良市) 約1231億円[9]
大宮そごう(大宮市) 約774億円[9]
福山そごう(福山市) 約742億円[9]
小倉そごう(北九州市) 約673億円[9]
船橋そごう(船橋市) 約666億円[9]
徳島そごう(徳島市) 約662億円[9]
多摩そごう(多摩市) 約553億円(特別清算)[9]
八王子そごう(八王子市) 約503億円[9]
札幌そごう(札幌市) 約496億円[9]
豊田そごう(豊田市) 約496億円[9]
加古川そごう(加古川市) 約361億円[9]
そごう物産(東京都港区) 約398億円(自己破産)[9]
黒崎そごう(北九州市) 約321億円[9]
錦糸町そごう(東京都墨田区) 約303億円[9]
西神そごう(神戸市) 約240億円[9]
呉そごう(呉市) 約236億円[9]
木更津そごう(木更津市) 約230億円(自己破産)[9]
長野そごう(長野市) 約95億円(自己破産)[9]
なお、2000年(平成12年)10月25日には、民事再生法の適用を申請した22社のうち、9社の再建を断念し、残る13社は、十合を受け皿会社として合併して、1社に統合して再建を目指す再生計画案を東京地方裁判所に提出した[12]

経営破綻後のそごうは、西武百貨店元社長の和田繁明を特別顧問に招聘した。[9]のちの2003年(平成15年)にはミレニアムリテイリング(現:そごう・西武)による経営統合を実現した。その後、2005年(平成17年)には、ミレニアムリテイリングをセブン&アイ・ホールディングスが買収した。

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出典:Wikipedia
2018/11/27 10:30
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