いじめ
▼人気記事ランキング
3.いじめの原因
3.1.集団心理
フランスの精神科医ニコル・カトリーヌは「アイデンティティーが確立していない10代の若者は集団への帰属意識が強い。集団から抜けたり集団のルールに従わない人間はスケープゴートにされる」としている[45]。スイスの心理療法士ヴァルター・ミンダーは、いじめとはグループ内に無意識のうちに成立した「暗黙の了解」に従わない者に対して行われるグループ現象としている。最大の問題は被害者にあるのではなく、グループの方である。いじめでの報道では、被害者の異質性に焦点が当てられることが多いが、実際にいじめられやすいのは、本当に異質な者ではなく、ごく普通の子が多いとしている[46]アルバート・バンデューラは、このような規範からの逸脱への制裁を名目とした攻撃行動をモデル化し「道徳不活性化」と呼んだ[47]
森口朗は、内藤の理論をベースに独自の「スクールカースト」の概念を導入した。これはクラス内の序列のことで、人気や「空気を読む能力」の多寡により上下し、下位になるほどいじめられやすくなるという[16]
安藤美華代は、いじめの心理社会的要因の検討を行った結果、いじめを行う友達の影響、いじめの誘いを断る自己効力感、衝動性・攻撃性に対する自己コントロール、道徳観などが関連していることを明らかにした[48]
[4]前ページ
(2.6.排除型と飼育型)
[6]次ページ
(3.2.ストレッサー)

16. 森口朗『いじめの構造』新潮社、2007年、100頁。
45. レジス・アルノー (2010年10月2日). “「お国柄」では済まされないいじめ問題の根の深さ”. ニューズウィーク. http://www.newsweekjapan.jp/column/tokyoeye/2012/10/post-558.php 2014年2月15日閲覧。 
46. “スイスの学校でのいじめ、なぜいじめは起こるのか?そして対策は?”. International Business Times. スイス放送協会. (2014年3月10日). http://jp.ibtimes.com/articles/55378/20140311/1394524829.htm 2014年3月20日閲覧。 
47. 中野信子、澤田匡人『正しい恨みの晴らし方:科学で読み解くネガティブ感情』<ポプラ新書> ポプラ社 2015年 pp.113-117.
48. 2007年『中学生における問題行動の要因と心理的介入』

~目次に戻る
出典:Wikipedia
2018/05/18 01:00
ソ人気記事ランキング
2018/05/22 更新
 1位朝丘雪路
 2位津川雅彦
 3位かぐや姫の物語
 4位西城秀樹
 5位星由里子
▲上に戻る
[9]Wikipediaトップ
[0]gooトップ
免責事項
(C)NTT Resonant